昨日の米国株式相場は大幅高となった(DJIA +348.58 @16,865.08, NASDAQ +131.65
@4,689.60)。2月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が市場予想を上回り、1月の建設支出も高い伸びとなったことが背景にある。ドル円為替レートは114円台に入るまでの円安方向へ動いた。
好調な景気指標を受けた米国株の大幅上昇と114円台の円安を好感して、TOPIXも日経平均も大幅続伸した。どちらも25日移動平均線を回復した。今日の相場を押し上げた原動力は他にもある。2016年度予算の年度内成立が確実となり、2016年度補正予算(5兆円規模)を含む財政出動に対する期待が高まってきたことである。政府も金融政策だけでは力不足だと思い知ったはずだ。G20も無事通過したので政府は動きやすくなった。5月のG7伊勢志摩サミット、7月の参議院選挙を控えており、財政出動への期待がますます高まってきた。G7の後には目玉がある。持続的な経済成長へ向けた国際的な協調姿勢という大義名分を得て、来年4月に予定されている消費税増税の再延期を打ち出す可能性すら浮上してきた。さらにマイナス金利を受けて自社株買いが拡大していることも相場を下支えるだろう。後は原油相場がこのまま徐々にでも反発基調を続ければとりあえず底値を確認したことになる。
TOPIX
+49 @1,350
日経平均 +661円
@16,747円
33業種すべてが上昇した。上昇率トップ5は、鉄鋼(1位)、保険(2位)、海運(3位)、電気機器(4位)、機械(5位)となった。