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【個別銘柄】下方修正のNEC急落、塩野義薬やは上昇
【個別銘柄】下方修正のNEC急落、塩野義薬やニチレイは上昇
1日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。
NEC(6701):前日比11%安の254円。2016年3月期の連結営業利益予想を1350億円から前期比22%減の1000億円に下方修正すると2月29日に発表。5.4%の増益予想から一転して減益見通しとなる。市場予想は1344億円だった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、成長事業の不在や官需への過度の依存、国内通信機器市場の縮小などの構造問題が顕在化してきたと指摘。状況を打開する秘策がない中、業績低迷の長期化が懸念されるとした。
日東電工(6988):3.6%高の6192円。発行済み株式総数の1.82%に当たる300万株、金額で200億円を上限に1日から自社株を取得する、と2月29日に発表した。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためで、株主還元姿勢を好感する買いが入った。
塩野義製薬(4507):5.2%高の5084円。野村証券は、同社が開発しているインフルエンザ感染症治療薬「S-033188」でロシュとライセンス契約を締結したことは塩野義薬の中長期業績にとってはポジティブとみる。インフルエンザを熟知したロシュが第2相臨床試験が終了していない「S-033188」を選んだことは、同薬が非常に有望であることを示している、と指摘した。
小野薬品工業(4528):3.2%高の2万1590円。がん免疫治療薬「オプジーボ」が「根治切除不能な悪性黒色腫」に対する国内製造販売承認事項一部の承認を取得した、と2月29日に発表した。
ニチレイ(2871):7.1%高の918円。発行済み株式総数の4.55%に相当する1300万株、金額にして100億円を上限に自己株を取得する、と午後2時に発表した。株主還元の充実や資本効率の向上が目的としている。取得期間は2日から9月30日で、株主還元姿勢を好感する買いが入った。
安川電機(6506):4.7%安の1292円。JPモルガン証券は2月29日付で、投資判断を「中立」から「アンダーウエート」、目標株価を1600円から1000円に引き下げた。17年3月期はACサーボモーター、インバータ事業で工作機械や一般機械向けの需要低迷を予想。競争環境が厳しくなり、新製品や開発費の固定費負担の増加を相殺できないとの見方を示した。同じく同証が格下げしたTHK(6481)は2.4%安の1876円、オーバーウエート」から「中立」に下げた三菱重工業(7011)は3.5%安の388.1円。
オークマ(6103):3%安の780円。野村証券は2月29日付リポートで、今期第4四半期から来期第3四半期までは減収・減益のトレンドが続くと分析。省エネ設備導入などの補助金の反動減で業績は息切れとの見方で、目標株価を1150円から850円に引き下げた。
コーセー(4922):4.3%高の1万130円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を1万5000円から1万5700円に引き上げ、投資判断「オーバーウエート」を継続した。17年3月期以降はインバウンド需要を除いた国内既存事業の成長力が顕在化すると予想、同期の営業利益予想を443億円から477億円に増額した。また同期は創業70周年にあたり株主還元も期待できると指摘した。
スズキ(7269):2%安の2769.5円。インドのジャイトリー財務相は4月からの新年度の予算案をめぐる演説で、小型のガソリン・LPG(液化石油ガス)・CNG(圧縮天然ガス)車に対して1%のインフラ税を提案。また、一部のディーゼル車に対しては2.5%の課税などを提案したことから、29日のインド株式市場で、スズキ子会社のマルチ・スズキ株は下落した。
アスクル(2678):5.8%高の3640円。2月度の単体売上高は前年同月比10%増の252億円だった、と2月29日に発表。個人向け通販「LOHACO(ロハコ)」は約7割伸びた。
トプコン(7732):4.7%安の1159円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に、目標株価を3100円から1520円に下げた。16年3月期は中長期的な成長に向けた先行費用と農業市況悪化の同時発生により減益の見通しで、17年3月期以降も状況に変化はないとみる。株価は業績予想の下方修正などの悪材料を織り込み大きく調整したが、上昇に転じるには業績の本格的な反動が必要と指摘した。16年3月期営業利益予想を従来の190億円から前期比23%減の123億円に、17年3月期を220億円から155億円に減額した。
三浦印刷(7920):30円(31%)高の128円でストップ高。16年3月期の連結営業利益予想を3億円から前期比3.1倍の4億9000万円に上方修正したと、と2月29日に発表。受注強化や収益拡大の取り組みが奏功した。未定としていた年間配当予想を4円(前期は無配)とした。
パイプドHD(3919):9%安の1016円。16年2月期営業利益予想を従来の8億2000万円から前期比7.2%減の5億8000万円に下方修正した。情報資産プラットフォーム事業での売上高が想定を下回ったほか、一部子会社の黒字化の遅れや先行投資の発生が響いた。
TAC(4319):12%高の200円。17年3月期営業利益は今期予想比27%増の8億円弱になりそう、と1日付の日本経済新聞朝刊が報じた。監査法人の求人増加を背景に、公認会計士の試験対策講座が伸びる。配当も3円以上と、今期見通し(2円)から積み増す公算が大きいという。
SBSホールディングス(2384):14%安の634円。29日に発表した15年12月期の連結純損益は38億1500万円の赤字と、従来予想の38億円の黒字から大幅に下振れた。海外事業の不振で売り上げが計画に届かなかったほか、インド子会社に関わる特別損失約120億円を計上したことが響いた。これに伴い従来16円としていた期末配当予想を無配に変更した。同社はインド子会社の決算処理の遅延により決算発表を2月15日から延期していた。
フージャースホールディングス(3284):9.2%高の474円。発行済み株式総数の3.5%に当たる100万株、金額で5億円を上限に自社株取得を行うと2月29日に発表した。
リミックスポイント(3825):80円(35%)高の308円でストップ高、マザーズ市場の上昇率でトップ。仮想通貨交換所の運営、フィンテック関連事業を推進する子会社であるビットポイントを設立すると前日発表。将来的な収益貢献が見込まれた。
アイサンテクノロジー(4667):700円(16%)高の5180円でストップ高。1日付の日本経済新聞朝刊は、ディー・エヌ・エー(2432)がロボット開発ベンチャーと公道を走る自動運転タクシーの実証実験を神奈川県で始めたと報道。アイサンも名古屋大学などと自動運転実証実験、高精度3次元ナビゲーションシステムの開発を進めており、実証実験の本格化による早期の収益貢献が見込まれた。
ブルームバーグ抜粋
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