アルメイダ☆さんのブログ
原油CFDの使い勝手やアナリストへの疑問(単なる愚痴)
日記が長くなったので、各銘柄以外の話を分けて書く。
今回、クリック証券の原油CFDを少し弄ったのだが、改めて投資対象にしづらいという印象を受けた。これは原油CFDの特徴なのだが、1枚ポジションを構築するのに補償金は1880円ほど。そしてコンバージョンレート(為替)が適用されが先物の権利付きをまたぐ関係で先物1か月ごとの差を埋めるお金の移動がある。金利と呼ばれるがそれが2500円ほどとなる。これが買いの場合は手数料として徴収され、売りの場合は収入として扱われる。しかしその分、権利日をまたいだ日に原油価格で調整が行われているので、厳密には損も得もしていない扱いになる。
ただ、これが問題なのは、1か月に1バレル2ドルくらいのゆったりとした上昇を見込んでいた場合、実際に原油ロングを組んでいても権利月を超える上昇が次の権利月までに実際に起こらないと、逆に損してしまうという事だ。逆に言えば、原油価格が上昇しないだけで、金利差がまるまる利益になるので、原油をショートした場合は、一か月2円未満くらいの上昇ならば利益になる。
見通しをどう判断するかによるのだが、これでは原油CFDは他の複数のポジションを組む上で複雑になり過ぎる。簡単に説明すると、3月や9月の権利落ちでの日経の下落が1000円幅で毎月起こってるような場面を想像してもらいたい。単純に指数の見通しを予想するのが難しく感じるだろう。
ということで原油に連動しやすい為替や先物やOP。またはETFや直接銘柄を買い付けた方が良い気がする。
また、一日で2ドルくらい動く事も珍しくないのに、デフォ設定では2ドルくらい動いたら強制ロスカットされてしまう。勿論、設定で証拠金を多めにしておけばロスカットラインは変更出来るが、そもそもスプレッドが広めの原油はその辺を含めて一般投資家に有利とは言えないという印象だ。
一方、金CFDの方は金利差はごくわずかとなっている。自分の見通し予測から素直にポジションを構築出来るので投資しやすい印象だ。
ちなみにこの辺の実際の金利差を参考にコンタンゴやバックワーデーションの差を知っておくと、VIX等の指数ETFや商品に連動したETNを買う際に役人立つと思われる。
先物商品の月ごとの開きが大きい商品は気を付けるべきだろう。
さて、今回もう一つ気になったことがあった。
アナリスト予想を見ているとドル円95円説も見られる。かと言えば、130円付近を予想する人も未だに居る。
円のフェアバリューと呼ばれる価格帯がドル円105円付近という話がある。だから、110円を割る予想が大半を占めている。当然これらはアメリカの利上げペースが年1回かあるいはマイナス金利導入を想定してると思われる。
しかし、考えてみればドル円125円付近であった去年の値の時に、アメリカが利上げを発表してフェアバリューから換算したレンジを書いていくれていたアナリストは居なかった印象だ。歴史的に見て、利上げを発表した月からドル円はピークを打つと書いていた人は居たが。もちろん、当時とはアメリカの経済見通しが違うので当然なのだろうが、結果から原因を探して書いてるというかご都合主義というかなんというか。
これらは私が普段は複数のアナリスト予想から相場の流れを予想して投資してるので、最近のあまりの彼らのギャップに怒りを覚えているだけだ。まあ、これは単なる愚痴だ(笑)。
もちろん、私がこれらによって損をしていなければこんな事は思わなかったのかもしれないが、複数のアナリストから多数意見を取り入れるだけではなく、信頼できるアナリストのリストを作っておいた方が良いのかもしれない。
さて。ここ2週間くらいの相場の話だが、上下に振れる割には週間を通して動きはそこまでは無いという、アルメイダにとって苦手な相場だった。
チャートに例えるとアウトブレイクを狙うような、トレンドフォロー戦略またはそれに対応した順張りポジションを組む事が多いので、残念ながらちょくちょく損をした。
ポジションの傾きをニュートラルに戻しては買いに傾け、ニュートラルに戻し・・・を繰り返した2週間だった。実に往復ビンタを3度は食らった形だ。結局のところ、何もせずにニュートラルのままで居れば良かったという・・・まあ後の祭りだが、疲れる相場だった。
原因はここ2週間の動きとしては原油と為替の連動性が若干変わった事が挙げられる。原油見通しが明るくなったので、株と為替に対して強気でいたのに実際には円高に振られたのだ。連動するものとして原油の動きから為替や株のポジションを傾けていたのが仇となった。
来週も同じような動きになるのかは分らないが、原油よりも為替見通しを重視した見通しで株式を売買した方が良さそうだ。
来週の以降の動きだが、G20で通貨安に対する意見が交わさるはずなので、来週の動きは予想しづらい。G20の期待があった分の剥奪はあるかもしれない。
ただ、アメリカの経済指標はまずまずだったので、あまりに行き過ぎた悲観シナリオは今後訂正されていくかもしれない。もしそうなった時に悲観的な事を言っていたアナリストや各銀行どもの為替見通しが楽しみだ。いつ手のひら返しするのか。その辺も楽しみにしつつ急な変動に注意して相場を見守ってゆくつもりだ。
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とんでもないアナリストの方たちの話、同感です。
私は三菱UFJMS証券の宮田レポートを毎日確認するのが日課です。
他のエリオット分析の方の悪いところは波動の読み違いでころっと訂正するところです。
この方のレポートはほとんどぶれないので助かっています。
そして対象範囲が実に広くて重宝しています。
アルメイダさんも参考にされては?
しかし、あまり信じすぎるのはよくありません。
くれぐれも使い方に注意が必要です。
http://www.sc.mufg.jp/report/mt_report/index.html
思惑さん。ご親切に、情報ありがとうございます。
この宮田さんって方は確かに取扱い品目が多いですね。私は本来、チャートからの売買はあまりしないのですが、様々な過去のチャートを載せているので比較するうえでよいレポートです。参考の一部としたいと思います。
エリオット波動というものは聞いたことはあります。
アナリストのレポートで重要な事は、ぶれない事だと私も思います。その上で、分析の結果がどうだったか。その順序が大事ですよね。
インフレに最も遠い時期に、インフレの序章が始まるのかもしれません。
IB証券はなかなか面白い証券会社です。
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新規口座開設の検討を一度してみるのもいいのではないでしょうか?