<独り言>
○株式市場
今日は
・為替と株式市場の相関がなかったこと
が大きな特徴となった。
ドル円は1ドル=114円と前日と変わらない水準であったにもかかわらず
日経平均は前日比2.28%上昇した。
上昇した主因は原油高である。
産出国の協調しようとする姿勢が原油高をもたらした。
一方、為替が円安にならなかった。
これが意味するのは何か?
一部では世界景気への警戒感からまだリスクオンとはなりにくい
という話しもあるらしい。
しかし、日銀黒田総裁が本日
- 量的拡大とマイナス金利幅拡大
- (G20において)不安定な金融市場について議論し、
必要に応じて協調的な行動をとることが重要となる
という内容について言及したということである。
ドル安(円高)か追加緩和と協調的な対応とが綱引く状態とも思えるが、
それほど悲観的になる必要はないかもしれない。
○債券市場
今日は黒田総裁の発言を受けてか、十年金利は0.01%まで低下。
ただし、5年債入札はマイナス金利の入札となり弱い結果となった。
なお、金利が低下したものの金融株のパフォーマンスは悪くはなかったという印象。
警戒すべきだが一時のような金利低下=金融株下げということにはならないかもしれない。
○為替市場
世界的な景気懸念は根強いことから、リスクオフの圧力は消えにくく、
ドル高が進行しやすい状態にある模様。
原油高の影響を受けて総じて資源関連株(商社、石油関連、鉄鋼等)の上昇が際立った。
三菱商事は8.6%上昇するなど資源関連株は強さを感じる相場展開だった。
一方弱かったのは通信関連。これまでの上昇からのはんどうのけっかと推察される。
<今後の予定>
欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
フィラデルフィア連銀製造業景気指数
が今晩公表される予定。
また、EU首脳会議が明日まで行われる予定。
<日経平均データ>
・一週間推移(出所:Yahoo!ファイナンス)
<国内主要指標推移(日経平均、長期金利、ドル円レート)>
・日経平均推移(日次データ 出所:ロイター)
・10年国債金利推移(日次データ 出所:ロイター)
・ドル円レート(日次 出所:ロイター)
(注)上記について、内容が正確でない場合もあります。個人的に備忘録、自分自身のマーケットの見方をまとめたものです。
投資判断はご自身でお願いいたします。また、予想も含まれていますが、日々変わる情勢に伴い、予想もかわることもあることを含みおきください。