昨年末、米系ヘッジファンドが人民元をターゲットにした様に
今回は円が狙い撃ちされ、日経平均株価は年初からmax23%の下落となりました。
これは明らかに弱気相場入りを示唆しており
米国では、弱気相場入りすると、直近高値からmax42%下落する可能性が指摘されているだけに
ダウ11000ドル、日経平均12000円も、最早妄想では無くなったと言えそうです。
またNY市場も、イエレン議長の議会証言を受け
景気の先行きに対する不安が広がり、株価の下落が続いています。
こういう地合いになると、通常であれば自律反発が期待出来る株価水準で
逆に大暴落が起こることがあり、少なくとも次期大統領候補が決定するまでは
持ち越しを避けるか、もしくは必ずヘッジをして置くべきだと考えます。
一方、日本株が他市場を上回る下げに見舞われている直接的な原因は、急激な円高ですが
短期筋が円買いに走った理由を、もう一度整理してみたいと思います。
①景気の回復が進まない中で、さらに金融政策に依存するアベノミクスが見切りを付けられた
つまり世界の金融市場が、安倍政権に対し不信任案を突き付けたとも考えられる
②マイナス金利の導入で、運用先を失った民間金融機関が、国債を買うと予測した投機筋が
先回りして円買い、日本国債買いに動いた
③円安を支えていた、国内機関投資家の対外証券投資が
昨年8月のチャイナショックを機に減少した
④2015年度の日本の経常収支が大幅に改善し、16兆6400億円の黒字になったことで
現状の円相場は、行き過ぎた円安だという判断に繋がった可能性がある
⑤マイナス金利の導入で、日銀の金融政策が手詰まり状態にあることが広く認知され
その結果、幾ら売り崩しても打つ手が無いと、投機筋に足元を見られてしまった
つまり市場は、ドル円相場を113円±5円辺りが妥当な水準だと判断している可能性があり
通貨安が日常化している現状では
日銀がさらに追加緩和を行ったとしても、1ドル120円台は雲の上かも知れません。
こうなると、2016年度の平均想定為替レート(ドル円)は約119円40銭なので
輸出産業の第4Qは、大幅な業績悪化が予想されます。
ところで、大手証券のオプション手口を見ると、14500円にプットの売りが集中しており
今日のところは、目先14500円付近で下げ止まると考えている節が見受けられます。
また先物市場は、15250円を超えると売り圧力が強まるパターンを繰り返していたため
前場は万一のことを考えスルーしましたが
結局、日銀がETFを買う可能性が最も高い時間帯(13時~13時30分)の直前に売り建てました。
但し、今日の日銀は、ETF330億円、J-REIT12億円をそれぞれ購入していますが
その時間帯に買ったかどうかは定かではありません![]()
しかし、後場に入っても15250円以上は売られていた様なので
一部の大手証券(恐らく野村?)が、15250円以上を売り込んでいた可能性がありそうです。
因みに、SQ値より当日の終値が上回ると、その月の株価は上昇し
逆に下回ると、月末に向け下落するという経験則から判断すると
本日のSQ値は15156.81円で、終値が14952.61円ですから
確率的に、今月も下落相場が続く可能性が高いかも知れません。
(今日の売買)➡ ギャンブル買い
3901 マークラインズ(一部損切り)依然として塩漬け多数![]()
2667 イメージワン(買い:385円)ギャンブルです![]()
6384 昭和真空(買い増し、ナンピンとも言う
)一昨日打診買いしたばかり
NK225mini 売り建て(15250円)今日のパターンに賭けてみました