業績見通し下方修正が本格化してきた

優利加さん
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原油相場は反発したが、昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA +183.12 @16,336.66, NASDAQ -12.71
@4,504.24)。ドル円為替レートは117円台後半の円高方向へ動いた。円高を嫌気して、本日の日本株全般は続落した。東証1部では、上昇銘柄数が322に対して、下落銘柄数は1,541となった。騰落レシオは70.20%へ低下した。東証1部の売買代金は2兆8587億円。

WTI原油先物相場は32ドル/バレル台まで反発し、これを好感してNYダウ平均も上昇したが、ドル円為替レートが117円台の円高方向へ動いた。好悪入り交じった材料だったが、円高により反応してTOPIXも日経平均も続落した。10日移動平均線も割り込み、時の利はまた売り転換してしまった。

やはり企業業績見通しの下方修正をする企業が増えてきた。野村証券のNRIリビジョン・インデックス(NOMURA総合400指数」採用銘柄(除く金融)を対象に
、今期の業績予想(本決算ベース、経常利益)が3カ月前に比べて、「上方修正された
銘柄の比率」から「下方修正された銘柄の比率」を差し引いた数値)が2月2日時点で-21%と大幅なマイナスに落ち込んできたことでも裏付けが取れる。オイルマネーの換金売りだけが主な原因ではないことが分かる。

なぜマイナス金利でも円高となるのか?止まらぬ原油相場安が米国の景気後退懸念を高め、それがFRBの金利引き上げ観測を後退させ、ドル売り・円買いと繋がっている。マイナス金利で一番得をする者は1000兆円を超す債務を抱えている日本政府である。これだけ巨額の借金を抱えていても、仮にすべて借換えたら金利が0.5%なら年間の支払利息は僅か5兆円に過ぎない。これでは財政健全化をしようというインセンティブが高まらないというモラルハザードを引き起こしかねない。

TOPIX
-17 @1,389
日経平均 -146円
@17,045円

33業種中24業種が下げた。下落率トップ5は、小売(1位)、水産・農林(2位)、保険(3位)、医薬品(4位)、ゴム製品(5位)となった。


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