昨日発表された「米1月I S M非製造業景況指数」は、前回の55.3から53.5へと悪化した様に、
最近の米経済指標は、雇用統計を除くと決して良いとは言えません。
こうしたドルが売られ易い状況下で、FRBのメンバーから利上げに対する慎重発言があり
3月利上げ観測が遠のいたことからドル売りが加速しています。
現在のドル円相場は117円台半ばで推移していますが、これはマイナス金利導入前の水準で
昨夜NY市場が反発したにも関わらず、東京市場の株価は円高の影響で下落が止まりません。
テクニカル的には一応16900円が当面の底だと考えられますが
最も警戒していた米国の利上げ延期観測の台頭で
株価対策と為替対策を目論んだ追加緩和は、徒労に終わることになりそうです。
普通なら、マイナス金利の導入で不動産株やその他金融株などは
もっと上げても不思議ではないと思うのですが、結果は銀行株が暴落しただけで
金融緩和を行ったとはとても思えない状況です。
また日銀関係者からは、マイナス金利の幅をさらに拡大する用意があるとの発言もありますが
もう悪あがきとしか思えません。
因みに、ドルが売られているお陰で原油価格は反発し、NY株式市場は底堅くなりましたが
日本経済にとっては踏んだり蹴ったりです。
結局、日本や欧州の追加緩和や元の切り下げといった通貨安競争が
米国経済の足を引っ張るという構図が、次第に明らかになりつつある様な気がします。
これで米国の景気がピークアウトしたら。。。ガーンΣ( ̄□ ̄;)
後はご想像にお任せします(×_×);