原油日足チャート日経1分足チャート1月29日分
とまあ今週は御覧の通りである。日銀がマイナス金利を導入したので29日金曜日は乱高下する結果となったが、引け値を見る限りは日経は400円以上上昇し、夜のダウも大幅に上昇してリスクオンとなり引けた。29日金曜の日経の終値は17518円+476。ドル円は121円を突破。ユロ円も131円を超えた。WTI先物は34ドル近くまで上昇。ここまでを見るとかなり市場に安心感が出てきている。しかし未だに日経は18000円未満であり、せめて2万を超えてこないと、市場心理が好転したとは言えないのかもしれない。
日銀の決定だけでなく、先週から少しづつ原油が底打ちし始めていたので、相互に影響しあってリスクオンとなれば更なる相場の急上昇は見込めるかもしれないが、中国はというと上海市場の戻りは鈍い。目先の短期的なリバウンドは期待できるかもしれないが、持続的に数か月上げる材料かというとそれは違うと感じる。やはり、震源地の中国の経済減速スピードの確認であったり、原油相場が安定して推移しないとスイング~数週間レベルのポジションしか強気に張るのは難しい。
私にとっては日銀によるマイナス金利導入はポジティブサプライズで、ポジションも買いに傾いていたところに好材料が出たことで、素直に嬉しく、正直なところラッキーだったと感じている。下手すれば半年以上かかるかもしれないディールを短く出来る可能性が出てきたのは良い事だ。それに下手をすればマイナス拡大になる可能性もあったので。
さて、個別に目を移すと相変わらずシャープと鴻海の買収合戦が一番目を引くニュースだ。一応ニュースでは革新機構に傾いているようではあるが、果たして革新機構で再建したとして、銀行の株主は納得するのだろうか?という疑問はある。メガバンは当然グローバル企業なので外国人からすれば、日本の雇用や経済よりも企業が儲かるか損をするかを重視する。革新機構案で銀行が保持しているシャープのA種優先株を機構に譲渡とするならば、合理的な説明が無ければならない。鴻海案であれば、全額買い取りとなる予定。そうであるならば銀行は特別損失を出さなくても済む。なのに革新機構を選ぶという理由を説明できるのかどうか。また、鴻海案によると、社員や経営陣の雇用は守るようである。もしホンハイがシャープを手に入れたとして更に他の会社に売却とならないのであれば、そちらのほうが下請けを含めた雇用に貢献する可能性もあると思う。もちろん、鴻海の信用性や再建のし易さに違いはあるだろう。・・・が、どうも私は革新機構はきれいごとを並べて、結局は革新機構自身が損をしなければいいという考えが内部にあるように思えてならない。考えすぎかもしれないが(笑)。これを見ていると、中国が必死に相場を支えようと大株主に対して売却の禁止措置を行った時に、まだまだ閉じた市場だなーと私は思った。しかし日本だって負けてないくらい閉じた市場に思える。
東芝に関しては、以前弄っていたあとにもいくつか材料が出ていた。中でも東芝メディカルの売却の話とウェスチングハウスの減損の可能性と金額予想が出たことが大きいと思う。東芝メディカルの売却は全てではないので、今後もある程度は東芝の利益に貢献はするだろう。売却金額がいくらになるかはまだ分からないが、予想を見る限りは株式の売却益が出るので特別利益要因となると思う。一方で、ウェスチングハウスの減損がなされるのであれば、特別損失となる。結局はBPSはいくらになるのか読めないし、今後のEPSも予想しずらい。決算や今後の会社の計画発表が無ければ長期で持ちにくいし、もちろん私的には増資懸念も見逃せない。こちらもシャープと同様、ある程度未来が読めるようになるまでは超短期以外では弄らない予定。
あとは最近気になっているのはVIX短期指数の推移。残念ながら1552は逆日歩がきつく、一日辺り5円付くこともあるので株価が700前後だと正直割に合っていないと思う。いくらリスクオンが見込める状況であっても、逆日歩やバックワーデーションを考えると1552を空売りは出来ない。かといって、2049も同様にバックワーデーデョン懸念もあるので減価がきつい。とても長期で持てるETNでは無い。ただ、短期となれば別。短期売買であれば2049の上昇に賭けてみたり、あるいは逆に1552の上昇に賭けてみるのは良いかもしれない。
為替は短期的には今は底打ち感は出ているが、数か月先を考えるとどちらにも動く可能性があるので読みにくい。むしろ原油(WTI)の方が減産の可能性が出てきた分、ロングしやすいように感じる。結局は税金の事を考えると、私は株のポジションでロングポジにしているので原油のCFDは見守る事にしている。短期的に1バレル40ドルを超えていくのかどうなのか。もしくは35ドル程度で安定するならばそれも良いのかもしれない。
今回のトレードで一つ失敗だったところがある。それはムゲンエステートの空売り。この株は売り出しと公募をして東証一部に指定替えされる。希薄化率は10.6パーセント。売り出しも行うので浮動株は激増する。いくらTOPIX需要が控えているとはいえ、私は下落すると見込んでいた。しかし今回のマイナス金利導入でそれも怪しくなってしまった。29日のセクター別上昇率は一位は不動産で平均7%も上昇した。マイナス金利導入を発表した時点ですぐに撤退すべきだったかもしれない。ムゲンエステート自体も13.69%も上昇してしまった。かなりの損失が出ている。
他にも書きたい事は山ほどあるが、今日はこの辺で。また書きたくなったら書こうと思う。
2件のコメントがあります
1~2件 / 全2件
ムゲンエステートの希薄化率の数字を修正しました。
>>株はがまんができないさん
今回の決算にはウエスチングハウスの減損は盛り込まないそうです。赤字は拡大しましたが、潰れるかと言われればわかりません。
私は再生法適用にまでは至らないとは思ってますが、悪材料がどんどん出てくる企業ですので私はこの会社はあまり信用はしてません。
>>株はがまんができないさん
今回の決算にはウエスチングハウスの減損は盛り込まないそうです。赤字は拡大しましたが、潰れるかと言われればわかりません。
私は再生法適用にまでは至らないとは思ってますが、悪材料がどんどん出てくる企業ですので私はこの会社はあまり信用はしてません。
>東芝に関しては、以前弄っていたあとにもいくつか材料が出ていた。中でも東芝メディカルの売却の話とウェスチングハウスの減損の可能性と金額予想が出たことが大きいと思う。
東芝メディカルの売却は全てではないので、今後もある程度は東芝の利益に貢献はするだろう。売却金額がいくらになるかはまだ分からないが、予想を見る限りは株式の売却益が出るので特別利益要因となると思う。
一方で、ウェスチングハウスの減損がなされるのであれば、特別損失となる。結局はBPSはいくらになるのか読めないし、今後のEPSも予想しずらい。
決算や今後の会社の計画発表が無ければ長期で持ちにくいし、もちろん私的には増資懸念も見逃せない。こちらもシャープと同様、
ある程度未来が読めるようになるまでは超短期以外では弄らない予定。
まだ早いかな
潰れるでしょうか