昨夜のNY市場は終始堅調に推移していましたが、残念ながら株価は
の方でした。
FRBが利上げのペースに言及することに期待していた投資家が、失望したというところでしょう。
結局、世界の金融市場を注視するとしながらも
あくまでも労働市場の改善が、追加利上げの主たる判断材料という意思を明確にしたことで
FRBはその権威を保てたと同時に、正しい判断だったと感じています。
次は日銀の金融政策決定会合に焦点が移りますが
ドル円相場がいわゆる黒田ラインに達していないことや、日銀の諸事情を考えると
政府がゴリ押ししない限り、今回は見送られると考えて置いた方が良いと思います。
因みにドル円相場は、FOMCの声明文が発表される前。一時119円にタッチし
NY市場が大幅に反落した後も118円台半ばを維持しています。
こうした状況は、恐らく投機筋が事前に円買いのポジションを解消し
さらに声明文に利上げのペースダウンを示唆する文言がなかったことから
改めて円を買い戻す動きがなかったためではないかと推察しています。
ですから118円台後半で推移すれば、今日の東京市場は輸出関連株を中心に底堅く
日経平均のレンジは、昨日と同じ16850円~17150円辺りではないかと予想しています。