1分足の日経平均チャート1月21日(木曜)~22日(金曜)分
これを見てもわかる通り、雰囲気はガラッとかわった。最も大きな要因はECBのドラギ総裁が3月の金融緩和を議論して検討する等、前向きな発言を行った事によるものだ。
前日に、日経は16000円付近まで調整しており、この水準は日経平均PERに換算すると13.3倍であった。金曜終値の段階でPERは14.1倍とまだ割安ではある。金曜は1000円上昇に迫るもので最近の上昇率では珍しい値幅だったと思う。まるで金融緩和直後の上昇幅だ。
これからの予想は結構難しくなってくる。とりあえずは原油のWTIも30ドルを超えたので、目先はリバウンド相場になるが日銀とFRBの中央銀行のスタンスも含めて失望する発言が出れば即座にリスクオフに陥る可能性が高い。
私はというと、個別ではシャープの動向に注視しながら買いのスタンス。シャープは以前の日記で書いたように、すでに全て決済している。デイトレや短いスイングを行ったりはしたが、利益はほぼ無かった。今後も、デイトレレベルでの売買は続けるだろう。ニュースが場中に飛び込んでくる事が多いので儲けるチャンスは大きいと思う。
下落が下落を呼ぶパニック的な相場が一息ついたことで、暫くは戻りが期待できると考えるが、私の損失が大きかったので、追加の購入は控え様子見だ。一方で売り銘柄は今週半ばにはワタミ以外はほとんど利確してしまった。保有しているとすれば超短期目線の短期VIXの空売りくらいか。しかしこれはどちらかというと、リスクオン時に下がる銘柄なので、これは買い銘柄として判断すると今の状況はほとんどが買いしか持っていないという状況だ。この状況は早ければ1週間くらいで解消すると思うが、このような状況にするのは一年でも1、2回あるかどうかくらいのチャンスだと私は見ている。
今後は、リバウンド相場がどこまでいくかを見極めて、また余力で売り直しを図る事になる。買いの解消ではない。あくまで、売り直しをしてバランスをニュートラルにする。
今、私の中での悩みは今後の収益の柱となる銘柄がなかなか見つからない事。去年利益に貢献したシャープは今の水準だとどちらのポジションを持ってもリスクが高い。かといって、安定して空売り出来る銘柄は少なく、買いと売りのバランスを図る際にどうしても売りの銘柄数が少なくなるので1銘柄当たりの投入資金が大きくなりがち。
出来れば空売り候補を増やしたいが、買いも含めて収益の柱を探さないと去年のようなパフォーマンスは難しいように思える。
得意の電力は電力自由化によって年前半は急騰しづらいと予想できる。製造業は決算を見てからでないと動きにくい。銀行はシャープ絡みの優先株の処理や融資によっては、特別損失が出るのでその分を考えると株価にどのように影響するのか見極めが難しい。買うからには最低でも日経平均にアウトパフォームしてくれないと意味が無いからだ。
このような状況でお世話になるのが消去法でのETFの空売り。しかし、自分で銘柄を選ばないのであれば買いを解消や縮小する事でのポジションの調整をした方が手数料が安くなるという事実もある。
細かい売買する事での手数料増加もあるので一概には言えないが、やはり日経平均よりアウトパフォームと予想する銘柄に買いを入れて、アンダーパフォームすると予想する銘柄に空売りを入れるという私の戦略を今年も模索し続けたほうが今後の自分の経験にもなるだろう。
ポジションがニュートラルに近いならば、心に余裕が生まれるが、今はリスクは高めだ。プットOPの価格が高止まりしており、日々の経費もばかにならない。
落ち着く相場が来てくれる事を願う。