終値ベースでは9月29日安値更新を辛うじて回避したが・・・

優利加さん
優利加さん

先週金曜日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA -390.97 @15,988.08, NASDAQ -126.59
@4,488.42)。ドル円為替レートは117円台前半の円高方向へ動いた。止まらない原油安と世界的な株安の連鎖に怯えたマネーがリスク資産を売り、相対的に安全資産とされる日本円を買うという構図になっている。本日の日本株全般は大きく下げて始まったが、やや切り返して陽線で終える銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が258に対して、下落銘柄数は1,618となった。騰落レシオは58.92%と60%を割り込んでおり、多くの銘柄は割安か割高感が激減している水準にある。東証1部の売買代金は2兆2430億円と低迷しており、投げ売りがどっと出尽くしたというセリングクライマックス感がまだない。

米国株の大幅下落と下げ止まらない原油安、その副作用である円高を嫌気して、TOPIXも日経平均もギャップダウンして始まったが、やや切り返して下ひげを引いて陽線で終えた。日経平均は終値ベースでは9月29日安値@16,901円を辛うじて更新しなかった。しかし、売買代金は膨らまず、まだ投げ売りが殺到して底打ちをするセリングクライマックスに至っていないので、もう少し下値余地はあると見ている。そうは言ってもかなり安くなってきたので、下げ止まりから反発の兆候を見せる、稼ぐ力のある銘柄は打診買いしたい水準であることは間違いない。また、円高が115円以上に進行すると日銀が追加金融緩和に追い込まれるとの見方も浮上してきたが、これも相場の下支えになるかもしれない。

TOPIX
-15 @1,388
日経平均 -192円
@16,956円

33業種中30業種が下げた。下落率トップ5は、情報・通信(1位)、不動産(2位)、鉄鋼(3位)、証券(4位)、銀行(5位)となった。


優利加さんのブログ一覧