日経平均は終戦後はじめて年初から5日続落するという新記録

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大幅続落した(DJIA -392.41 @16,514.10, NASDAQ -146.34
@4,689.43)。ドル円為替レートは118円台前半。東証1部では、上昇銘柄数が377に対して、下落銘柄数は1,466となった。騰落レシオは62.90%へさらに低下した。東証1部の売買代金は3兆2017億円。

上海総合指数が下げ止まりから反発していたのでTOPIXも日経平均もザラ場では前日比で高くなる局面もあったが、3連休を控えて売りが増えたことで、結局、5日連続安となった。しかし、少しの光明はある。長い上ひげを引いたがどちらの指数も陽線で終えた。日経平均は終戦後はじめて年初から5日続落するという新記録を作った。このような歴史的新記録樹立をリアルタイムで体験できるとはある意味で幸せかもしれない。上海総合指数が2%反発しても、日本株の売りが止まらない。中国株式市場は中国政府が力尽くで支えようとしているが、効果は長く続かないとマーケットは懸念している。さらに、中国だけでなく、中国へ輸出している新興国の景気も減速しているので、原油に対する需要は減少し、原油価格をさらに下押しする。それが産油国の財政を悪化させ、オイルマネーの換金売りを引き起こす。このような悪循環を懸念してパニックに陥った投資家による売りが売りを呼んでいる。しかし、やがて売らなくてはいけない事情を抱えている人は全て売り尽くし、売り圧力は急減し必ずどこかで下げ止まる。そして底値圏で揉み合いながら安値を更新しなくなる。すると、徐々に打診買いが入ってきて反発を試す局面、株価サイクル①の局面へ移行する。経験則では、その時はそれほど遠い未来ではない。株式相場をただのギャンブルだと勘違いして参加している個人投資家にとっては恐怖だろうが、企業の「価値」と「価格」の違いを理解していて、且つ、熟練した技術を身につけた投資家にとっては大きなチャンスである。

TOPIX
-11 @1,447
日経平均 -69円
@17,698円

33業種中30業種が下げた。下落率トップ5は、電気・ガス(1位)、海運(2位)、建設(3位)、小売(4位)、鉱業(5位)となった。


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