騰落レシオとPCRは相場が当面の底値圏であることを示している

優利加さん
優利加さん
日経平均は先週金曜日まで5日連続で下げていたことから自律反発しやすいタイミングでもあり、今日から受け渡しが2016年度となる実質新年度相場入りした。本日の日本株全般は反発した。東証1部では、上昇銘柄数が1,570に対して、下落銘柄数は327となった。騰落レシオは77.34%。市場参加者の多くが年末年始の休暇に入っているため、東証1部の売買代金は1兆5433億円となり、2014年12月26日以来、1年ぶりの低水準となった。相場全体の体温は騰落レシオが77%まで低下しており、割安圏に入っていることを示すが、eワラントのプット・コール・レシオPCRでも確認できる。9月14日に0.94まで急上昇してその後は11月9日の0.18まで低下したが、12月25日にはまた1.06まで急上昇しており、相場全体が当面の底値圏にあることを示唆している。

eワラント
PCR(put/call ratio)
https://www.ewarrant.co.jp/tools/put-call-ratio/

「プット・コールレシオとはコール型(相場上昇時に利益を狙うタイプ)を売買している人が多いのか、プット型(相場下落時に利益を狙うタイプ)を売買している人が多いのかの割合を意味するもので、次の式で表されます。

プットの売買金額 ÷コールの売買金額 (5日移動平均)

プット・コールレシオが上昇すると弱気な投資家が増えてきたとされ(下落局面)、プットコールレシオが下落すると強気な投資家が増えてきた(上昇局面)とされます。

この数値を下回ったら、この数値を上回ったらという判断基準はありませんが、以下のポイントが参考になるでしょう。

  • 相場の高値圏ではプット・コールレシオは低くなる傾向がある
  • 相場の底では、プット・コールレシオは急上昇し、鋭いピークを形成する傾向がある
  • 相場の転換点は、プット・コールレシオが反対に動き始めた近辺になることが多い」

材料難ではあったが自律反発と実質新年度相場入りで期待が高まったのか、TOPIXも日経平均も陽線で反発した。騰落レシオでもプット・コール・レシオで見ても底値圏にある。特に悪い相場材料でも出てこない限り、相場は浮上し始めると市場は見ているようである。

TOPIX
+13 @1,529
日経平均 +104円
@18,873円

33業種中30業種が上げた。上昇率トップ5は、パルプ・紙(1位)、海運(2位)、電気・ガス(3位)、鉄鋼(4位)、非鉄金属(5位)となった。


優利加さんのブログ一覧