今日のドル/円相場は大幅な円高になりましたが
クリスマス休暇を控え、海外勢によるドルロングと円ショートの手仕舞いが
同時に進んだ所為ではないかと思われます。
また東京市場は後場に入り崩れましたが、仕掛け的な売りは観測されず
あくまでも海外勢を中心とした手仕舞い売りに
「ドル売り・円買い」による円高が進んだためだと推察しています。
こうなると東京市場の株価は、引き続き為替に大きく左右される可能性が高く
当面、ドル/円が120円台をキープ出来るかどうかに関心が集まると思います。
ところで今週の「日経ヴェリタス」に、日銀が追加緩和に踏み切る条件に関する記事があり
それによると、コンセンサスはドル円➡115円、日経平均株価➡16000円だそうです。
つまり、現状に照らし合わせると、2016年に追加緩和が行われる可能性は極めて低く
もし追加緩和があるとすれば、その時点で個人投資家の殆どがギブアップ状態だと思います。
一方NY市場は、新年早々から利上げの影響を見極めようとする筈なので
当分の間上値が重い展開になるのではないかと考えています。
しかし、万一景気の停滞が確認されれば株価は敏感に反応し
ダウ15000ドル、日経平均16000円が現実味を帯びるかも知れません。
結局、今後日銀が追加緩和を行うことになれば
我々個人投資家にとって、決して喜ばしい状況ではないと言えそうです。
2016年の株式市場は「森も見て、木も見て、木の葉も見ないといけない」
そんな難しい一年になる様な気がします。