アルメイダ☆さんのブログ

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年間複利で何パーセント運用していたかを計る重要性3

前回の「年間複利で何パーセント運用していたかを計る重要性2」からの続き。

前回の書き込みから大分、間が空いてしまったが続きを書こうと思う。

大体は言いたいことが終わっているが、今回は補足の部分。


前回に、年間20%で福利運用していたとして、それが現物投資のみでの結果であるので、日経平均の上昇率2.2%と比べて年間20%の福利運用は成功と言えると述べた。

今回は、その複利運用の性質。リスク許容度はどの程度だったのか?その辺の話をしたいと思う。


前回の投資モデルをもう一度書いておく。(これは私の成績でありません。)

2008年100万(9月リーマンショック)
2009年70万
2010年120万
2011年100万(3.11東日本大震災)
2012年160万
2013年300万
2014年358万

現物投資のみ。


この成績でわかる事は前回話した通り。

では、これが信用取引での成績だったらどうだろうか?と言っても、信用取引の内容にもよる。例えば、現物+空売りのみは信用という運用をする人も居れば、維持率90%前後で運用する人(元の運用資金約2倍)、50%前後で運用する人(元の運用資金の3倍)、33%ギリギリで運用する人(元の運用資金の4倍弱まで投資可能)と色々なパターンがある。

仮に、信用全力の33%付近で常に運用してこの成績(年間福利20%)という成績だったら、はたして成功と呼べるだろうか?


・・・結論から言うと成功とは言わないはず。

この成績では「たまたま」大損しなかっただけ。退場しなかっただけと考えられる。資金がマイナスに陥るリスクを常に背負っているのに年間20%の福利運用だと、正直・・・私は成功だとは思わない。

結果論から言えば、実際に退場せずに増やせているとも取れるが。・・・しかし今後、同じような成績が続くかという問いがあるならば、難しくは無いかもしれないが終わりが来る可能性は捨てきれない。

逆に、現物+空売りの分を信用で運用をしている人(ほとんど信用分が無い人)ならば年間20%の福利運用は間違いなく成功と言えると思う。

しかし空売りであれば、一発でマイナスになる可能性は0では無い。つまりどう考えても現物で20%の福利運用が出来た人には敵わないのだ。


ちなみにここまで書いて、かの有名なBNF氏が160万前後から現物のみで数百億に増やした事がとんでもなくすごい事なのかが分かると思う。

彼は別格であるし、日本が生み出した最強のモンスター(褒め言葉)であろう。


さて、話を戻すが。このブログタイトルのテーマである。年間複利で何パーセント運用していたかを計る重要性。

纏めると、つまりその人が今までどの程度のリスクを取ってどの程度の成績を出したかを知る事がとても重要という事が言いたい。

これを知っていれば、客観的に比べて自分が取ってきた行動すべてを見つめなおす切欠となりえると思う。


また、これらを知る事で前回の2で書いた通り、自分の得意な投資時期、投資時間軸、得意な銘柄、得意なセクター等を知る事にも繋がるし、逆に苦手な部分も見えてくる。

私はこの色々なメリットがある中で実は、自分の不得意な分野を知るという事が一番重要だと感じる。

単純な事を言えば、自分が不得意なトレードを極力減らす事で残りはすべて普通、ないしは得意なトレードしかしていないのだからパフォーマンスが結果的にそれが一番良い。


と、いうのも私が投資をしてきて思った事がある。得意な事(優位性を持ったトレード)をやり続けるのは結構難しい。投資手法には賞味期限があるからだ。また、自分が正解だと思っていた事が実は間違いだったという可能性もある。その正解では無いのではないか?という感情に常に付きまとわされる。

そして同じ事を繰り返すという行為自体はそれは大きな発見がある訳でもないので時には苦痛になるという事。これはもしかしたら私だけなのかもしれないが。

逆に、自分がしてはいけない事を決め、その通りにするのはあまり苦痛には感じない。ルール作りをしてそれに従い、その中で行って良い事を試行錯誤、または考えるのはとても楽しい。楽しいという感情は重要で、金融リテラシーの向上に繋がる。

金融の知識はあるにこしたことはない。おのずと良い結果に繋がっていく。そう思いたい。


さて、最後に。

よく言われる、投資はプロとアマが同じ土俵で戦うスポーツという言葉がある。これは本当にその通りで、私達アマチュア側にとってプロに対抗する手段はとても大事だ。

実力では敵わなくても、自分の有利な点を押し付ける、または自分の不利な行為をしないというのはどんなスポーツやゲームでも大事で共通している事だろう。


私は個人投資家として機関投資家に勝っている部分がある。それは4半期、または半期毎に好成績を収めなくて良いという部分が優位だと感じている。

別に1年を通して負けていようが、ようは生涯を通じて日経平均より上のパフォーマンスが出せればそれは私にとっての勝ちだ(円の貨幣価値が不変と仮定するならば)。

機関投資家側からすれば、やむを得ない事情で銘柄の売る事もあろうだろう。その弱い部分を私達、個人投資家が攻めていけば良い。


具体的に我々個人投資家として機関投資家にどう対処し、行動すべきかという問いに対しては別のテーマとなるので今回はこの辺で。

また、具体的にどのように投資パフォーマンスを上げるかについては、証券会社を変えて手数料を見直す事であったり、投資期間を変えてみたり、投資情報元を変えてみたり・・・等様々あると思う。まずは自分のパフォーマンスを知り、目標を掲げて、少しづつ改善していく事が大事だ。


また、何か追加で書きたいことがあれば、シリーズの続きを書くだろう。

6件のコメントがあります
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    思惑さん
    2015/12/24 18:41
    アルメイダさん、こんばんは。
    日経平均等のベンチマークより上を行けばいいとの考えは、投資信託等の運用制約がある者についてです。
    これだけデリバティブが隆盛を極め、運用対象も全世界にアクセスできる状況で、何でもありの個人投資家が絶対収益を基準にしないことには話にならないと思います。
    この文章に対してはいろいろ言いたいことがありますが、この部分だけは何故アルメイダさんが、オプション取引等をやっている意味が分からなくなります。
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    アルメイダ☆さん
    2015/12/25 17:06

    思惑さん。こんにちは。

    コメントありがとうございます。この考え方や手法は、万人に対応するものでもありません。文章で書いてある通り、これは私の持論であり、別にこれが正解とも思っていません。

    人によっては、常にマイナスにならないように運用するという人も居ると思います。私はそのような運用をする人を否定するつもりはありません。


    私の目標がそもそも投資信託より勝つことが目標です。投信という商品を売りつけ売買手数料を取り、運用手数料を取るというビジネスモデルを否定するつもりはありませんが、彼らよりもうまく運用することが投資の目標なのです。

    ですから、その目標があってそれを超える為に投資を行っているのですから、日経平均をベンチマークとするわけです。


    また、オプションをなぜやっているのかと聞かれば、リスク分散としか言いようがありません。

    ベンチマーク以上の成績を収めるのを目標としているならば、長期投資のみで済む話なのでは?という事が言いたいのですかね。推測ですが・・・。


    私はもちろん日経平均以上を目標にしています。オプションはリスクの分散です。

    今回のテーマでは各投資商品の分散の利点については触れていませんが、日本株だけで投資するというのはリスクになるということです。

    現物投資だけをやっている人にとってはこれをリスクと思わない人も居ると思います。私にはリスクになるのです。


    リスクはお金の上下の可能性だけでは語れません。狙い通りの期待収支を得る為の期間は出来るだけ短い方が良いですよね。これが長くなってしまえばそれは回収期間の長期化リスクです。

    または証券の分散。これに近いのが金融商品の分散。これも通信トラブル等のリスク回避につながります。


    私の場合はそれに加えて情報の分散目的でもあるのです。株だけしか見ていないと、世界の様々な変化を見逃してしまう可能性があります。

    人によっては、為替やオプションに直接投資をしなくても同じパフォーマンスを得られるのかもしれません。ですが、私は少額でも直接投資をしなければ、最高のパフォーマンスを得られません。これは私のウィークポイントでもあります。


    自分の苦手な部分を知るという事はとても大事だと思っていて、態々オプション取引を行っているのも、この苦手な部分を補うためでもあります。

    もちろん、プットOPを買い続けるという行為は単純に長期投資へのヘッジでもあるからです。



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    アルメイダ☆さん
    2015/12/25 17:48
    少し文章がおかしな部分があったので、少し変更して内容を加えました。
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    思惑さん
    2015/12/26 11:00
    アルメイダさん、この文章に私は過剰に反応してしまいました。
    >ようは生涯を通じて日経平均より上のパフォーマンスが出せればそれは私にとっての勝ちだ
    私を例にとれば、1985年~2015年の30年間でトントンの成績であれば私にとっての勝ちだと思いなさいと感じました。
    アクティブな投信は、パッシブな日経225ETFに負けることが多いと聞きます。
    日経225ETFに勝つ方法として、下げ相場のときにキャシュバランスを上げる方法があります。これは、上げ相場なのか下げ相場なのかがわからねばなりません。
    次に業種別ETFで運用を行うという方法も考えられます。
    建設ETFが日経ETFをアウトパフォームするならば成功となります。
    どの業種が上がるかがわからなねばうまくいきません。
    最後にレバレッジをかけてダブル・トリプルETFを利用して勝つ方法があります。
    この方法は、上げ相場の時は確かにいいのですが、下げ相場の時には取り返しがつかないことになる恐れがあります。
    ここまでが、日経ETFに勝つ方法の種類となります。
    別の次元となりますが、株式市場の上げ下げがわかるのならば、キャシュバランスより踏み込んで日経ベアETFを購入するという選択肢もあります。
    しかし、この世界では日経ETFがベンチマークとして利用することはなくなります。
    だって、日経が下げ続けようが儲かるわけですから。
    その意味では、絶対収益を得ようとする試みなのですから。
    私はこのように考えますが、どうでしょうアルメイダさん。
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    アルメイダ☆さん
    2015/12/26 19:36
    こんにちは。思惑さん。
    日経ETFをベンチマークとしても意味が無いという意見もあるでしょう。特に絶対収益を目標し、鞘取りを中心にしているならば。
    私がなぜ、絶対収益を目標にしないかというとそれは、周りの投資家で失敗する方はみな共通して常に儲けようと思っている節があると感じるからです。
    相場が悪いのに常に利益を求めて失敗する。そのような方を知り合いも含め何人も見てきました。
    かの有名なビクターニーダホッファーも最後はあと一歩のところで決済期日が来てしまい破産となりました。
    そのような事から、今の目標に改めたのです。以前は私も絶対収益を目標にしていましたからね。

    思惑さんが絶対収益を目標にしていても、それは間違いとは思いません。
    何故ならば目的や手法、将来のどのように運用していきたいかが違うのですから。

    私は別に勝率には拘りませんし、毎回利益を絶対に上げる事も目標にしていません。
    勝てるときに大きく勝ち、負けるときにはなるべく小さく負けるように心がけているのです。
    ですから最初から、ある程度の損する事を受け入れてる私の意見と違うのではないでしょうか。

    とはいえ、私の投資方法は鞘取りも多く取り入れています。思惑さんがいうような手法に近い事はやっています。
    ですから、日経平均に負けないようにとは書いていますが、日経平均に勝てればば資金を減らしても満足する・・という事では有りません。
    どちらかというと、日経平均の上昇率には負けないようにするという、気持ちの方が強いです。
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    思惑さん
    2015/12/27 06:30
    アルメイダさん、ようやく少し謎が解けた気がします。
    類型的には、業種別比率を操作しながらポートフォリオを組み替えて行くタイプの極端な変形ということにしておきます。
    アルメイダさんの際立った特徴は、空売り銘柄の選択とオプションのヘッジ目的利用にあると思いました。(ここはすばらしいと思います。私には出来そうにもないということです。)
    しかし、買いの銘柄については、ドキッとするものは今のところ感じられません。(伏せているのかもしれませんが)
    業種だけで、20年間にすれば100倍程度の差異が起こりえますのでそこを注力すればよいのではないかと感じました。
    私にとっての相場は生涯の楽しみの1つであり、絶対手離したくないものです。
    1つのパターンでやるよりあれやこれや手を出して、楽しいと思う時間を過ごす。
    今後もなにとぞよろしくお願いします。
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