以前も日記(今はブログですね^^)に書きましたが
来年は「米国の経済成長」対「脆弱な新興国経済+景気回復途上で喘いでいる日・欧」
そんな構図が頭を過りますが、この力関係次第では
最悪の場合、米国の景気がいきなりピークアウトを迎える可能性も無いとは言い切れません。
そこで今度は目先の話です。
利上げに伴い、短期的に米国株が下落する可能性が高いことは過去の歴史が物語っていますが
絶対下げるのか? 下げるとすれば何処までか? 或は何時までか?
こうした疑問に対する答えは誰にも解かりません。
また実際に、多くのアナリストや専門家がいろいろ予想していますが
利上げ後に株価が上がるという見方もあれば、下がるという見方もあり
円相場の予想も1ドル110円~130円台とかなりバラ付きが見られます。
もっと極端な予想は90円割れもあれば150円以上まであり、言いたい放題の状況(惨状)ですが
ここまで見解がバラければ、予想というより予言に近く、信憑性は殆どありません。
それでは何を参考にするかですが、最も信頼出来るのは過去の歴史だと考えています。
勿論過去に米国が利上げを行った際の株価推移もそうですが
もっと現実的な方法は、G.Sの先物・オプション手口を細目にチェックし
G.Sがどちらの方向を向いているかを分析することが、手っ取り早い方法ではないかと思います。
因みにG.Sと云えば、あのリーマンショックの時でさえ、唯一利益を確保したほどで
数ある大手証券の中では、良い意味でも悪い意味でも異彩を放つ存在だと考えています。
そのG.Sが、日経平均先物12月限の売り玉を3月にロールオーバーさせたのは昨年と同じ手口で
今年の日経平均株価が急落で始まり、アノマリーであった筈の「節分天井」が
まさかの「節分底」になったことが思い出されます。
つまりG.Sが先物をロールオーバーした時は株価変動が大きくなる傾向があり
こちらのアノマリーが的中すれば、来年も年始は下落相場からスタートする様な気がします。
従って、利上げが株価に与える影響を見極めるのは勿論ですが
同時にG.Sを初めとする大手証券の先物・オプション手口を細目に分析することも
年末年始の相場を占う意味で大事な要素ではないかと考えています。
ところで来週は日銀の金融政策決定会合が開かれます。
大方の予想は、年内の追加緩和は無いと判断している様で
市場も殆ど織り込み済みの筈ですが、実際に追加緩和が見送られた場合
株価の下落材料に利用されることがあるので、そちらも見極める必要があると思います。
暗い話ばかりですが、一応日経平均のテクニカル的に意識して置きたい数字を並べてみます。
○75日線(18743円)
○心理的節目①(18500円)
○直近安値(11/2=18683円)
○価格帯別出来高の集中度①(18000円~18600円) ←ここで止まらなければ厳しい状況も
○心理的節目②(18000円)
○価格帯別出来高の集中度②(17800円台)
○PER13.50倍(17080円) ←経験的な最悪のシナリオ