morioteruoさんのブログ

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投資顧問無料1605国際石油開発帝石

1605 国際石油開発帝石
資源開発最大手の純粋持株会社。傘下に国際石油開発と帝国石油を持ち、海外に強みをもちます。原油・ガスの生産で世界的にも中堅規模の位置づけです。原油・天然ガス(LNG)の合計生産量は、原油換算で日量約40.5万バレル。国内原油輸入量の6%、国内天然ガスの12%を担っています。生産中の主要プロジェクトは、インドネシア、UAE、アゼルバイジャン領カスピ海、国内の南長岡ガス田、オーストラリア沖合、ベネズエラ。またカナダのオイルサンドなど、世界20数ヵ国70以上の案件を展開しています。
有望な保有案件のなかでは、12年に開発を決定した西オーストラリア沖合に位置する「イクシスガス田」開発が、同社の資産価値を大きく拡大する期待があります。イクシスガスは16年12月末に生産開始予定で、埋蔵量は年間800万トン超のLNGを約20年の長期にわたり生産できる規模です。同社が62.2%の権益をもち、総投資額1.9兆円を見込む大プロジェクトで、LNG生産規模は日本のLNG総輸入量の1割強を占める規模になります。
足元のNY商品市場の原油先物価格は、安値1バレル=40.5ドル付近まで下押しするなど軟調です(直近高値は14年6月の1バレル=107ドル)。米のシェールオイル革命で原油生産が10倍になる一方、OPEC諸国も増産に動いたため、構造的に需給が緩んでいます。加えて先進国の景況が停滞、新興国経済も原油価格の下落などが響いて悪化しています(チャイナリスク)。
油価の低迷が響いて、同社の株価も上値が重くなっています。
今期(16年3月期)中間決算も、売上高5670億円(前年同期比△14.5%)、営業利益2467億円(△28.8%)、経常利益2588億円(△29.8%)、純利益4548億円(△48.7%)、1株当たり純利益31.1円実績でした。
中間期の売上高は、販売数量の増加が2027億円、一方、平均単価の下落により3755億円の減少があり、961億円減少の結果でした。
営業利益も売上高が減少の一方、売上原価が円安によって増加、999億円減少の結果でした。油価の下落、円安進行が響いて、業績は軟調です。
しかし、米FRB(連邦準備制度理事会)が12月に利上げする観測が強まって、過剰流動相場の潤沢な余剰資金が市場から回収され、商品市況の投機的な動きが牽制される可能性があります。
油価は1年と少しの期間に、価格が半減しているため、需給は緩和的でもテクニカルの下げ止まり、反転上昇に転じる可能性が想定されています。
こうした転換点が12月相場(とくに次回FOMC=12月15-16日)に訪れると見ることができます。
これは仮説の積み重ねですが、実際の株価も直近安値が10月28日安値1129.5円(年初来安値は1028.5円が9月29日にあります)、そこからは持ち直しの動きに転じています。
市場で上記のような見方が買い戻しを誘っている可能性も考えられます。
会社の通期の業績見通しは、売上高1兆690億円(前期比△8.7%)、営業利益4180億円(△21.9%)、経常利益4340億円(△24.5%)、純利益700億円(△10.0%)、1株当たり純利益47.9円見込みとしています。
この利益水準からは、当面の株価評価は1440円付近の評価が期待できます。来期(17年6月期)業績の増収増益期待もじょじょに株価に織り込まれてサポートに働くと見ています。
油価が弱い現状ですが二番底を探っている状態で、さらなら下落はないだろうと推測できること。12月の米利上げによる投資環境の変化。これらが契機でリターンリバーサルの動きが強まる銘柄と期待します。
買いメドは1275円前後まで、想定の取り組み期間は3-4週間程度。想定目標株価は@1440円付近への戻りを期待。
一方、損切りについては1080円割り込みでリスク許容に応じて要検討と考える。
(27日終値@1242円に対する目標株価の想定上昇率+15.9%前後)
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