EPSとPERで判断する方法が一般的ですが、チャートや時価総額で判断する方法など、いろいろあるようです。投資にあたって、最も大切な要素なので、先人は天底を当てるため心血を注いできました。
「へ~、そうなの!」
日経225を構成する全銘柄のEPSは、90年のバブル崩壊以降20年間は、600~1,000円のあいだを動いていました。
EPSは企業業績を発行株式数で割った数字なので、企業業績が向上してくると、無限に上昇するはずですが、利益が増えると発行される株数も増えるため、どこかで頭打ちとなります。
ただ、最近では、ROEの向上や企業価値をあげるために、発行株式数を減らす動きもみられます。
このためEPSは、1,000円の壁をあっさり超え、上昇傾向にあります。これが相場を長くする原因にもなっています。
2016年3月期の日経225平均のEPSは、1,250円と推定されていますが、コンプライアンス病や、自社株買いなどで、年明け以降は、これより多い数字となる予想です。
そうなると……。
「相変わらずごちゃごちゃと、うるさいわね。明日のことさえ分かればいいのよ」
「そうですか……」