週末まとめ -7/19/2008-

[NGTNさん]

     

1週間のまとめを書いてみます。

★アメリカ
週間では、ダウは+3.57%、ナスダック指数は+1.95%、S&P500は+1.71%の上昇率でした。米国時間で13日（日）の夕方に、フレディマックとファニーメイへの支援策が発表されました。Fedによる公定歩合での資金の貸し出しと、米財務省による信用枠の拡大と必要に応じての資本注入です。しかしいくら融資しようとも、住宅市場の低迷が止まらない限りこれらのGSEの損失は増え続けるわけです。また、公的資金を注入した場合は、米国の財務の問題になってきます。
週の前半はフレディマック、ファニーメイ、ワシントン・ミューチュアル、ワコビアなど金融株が大幅下落しました。商業銀行については、先週末に破たんしたインディマックの連想もあってか、取り付け騒ぎになることすら懸念されたようです。
火曜日に、SECが金融株への空売り規制を発表。水曜朝方にウェルズ・ファーゴが市場予想を上回る決算を発表し、ショートの買い戻しが殺到。ほかの金融株にもショートカバーが一気に入り、金融株が物凄いリバウンドを見せました。米株価指数も金融株に引っ張られて大幅高となりました。
住宅市場をめぐる状況は好転していないわけで、金融株のショートカバーが一巡したら、上昇が続くのだろうかという懸念はあります。ただ、原油価格の下落は好材料ですね。原油価格がこのまま下げていくようでしたら、株価も強い動きが続く可能性もあります。

SECによる空売り規制がクレジット市場に悪影響を及ぼす恐れがあるという見方も。この辺はしばらく注意して見ていった方が良いかと。
http://ameblo.jp/993c4s/entry-10117322240.html


★日本
週間では、日経平均は-1.80%、TOPIXは-2.60%の下落でした。日経平均は6週連続で下落。アメリカの金融不安で円高ドル安が進み、日経平均のレンジも押し下げられた感じです。現物が様子見ムードなので、どうしても先物に振り回されます。金曜にゼファーが民事再生手続き開始を申請したと発表。不動産業界は苦しいですね。

金曜に円安が進みましたが、日銀金融政策決定会合議事要旨の内容も影響あったんですかね。しばらく利上げは無理という見方が強くなって、円売りにつながったのかなと。金曜に長期国債が買われたのも、同じ理由かもしれません。しかし、総裁が変わってからずいぶんまともなことを言うようになった気がします。以前はどんな状況でも、好循環メカニズムが何たらとか物価のフォワードルッキングが何たらとか呪文のように言っていて隙あらば利上げしたい感じでしたから。まあ日銀は手詰まりなのでしょうけど、このまま円安基調が続けば、日経平均は上がり易くなると思います。

★為替
金融不安からドルが売られ、ユーロドルは一時最高値を更新しました。その後は押し戻されましたが、依然として高値圏にいます。円は週の前半は円高になりましたが、週の後半は再度円安に振れました。


★商品
原油価格が大幅下落。在庫増とか景気減速懸念とかが売り材料だったみたいですが、何をいまさら・・・って感じです。今までだって需要がひっ迫していたわけではないですから。チャートでは、トレンドが崩れた感じがしますね。このまま投資マネーが引いてくれれば、世界経済の見通しもやや明るくなるのではないかと思います。


★今週の予定

21日(月)
　日本市場休場
　6月景気先行指数（米）
　バンカメ、TI、アップルなど決算発表
22日(火)
　7月リッチモンド連銀製造業指数（米）
　5月住宅価格指数（米）
　デュポン、ワコビア、キャタピラー、WaMu、Yahooなど決算発表
23日(水)
　ベージュブック（米）
　ボーイング、AT&T、GM、Amazon、AMEXなど決算発表
24日(木)
　週間新規失業保険申請件数（米）
　6月中古住宅販売（米）
　3M、ゼロックス、フォードなど決算発表
25日(金)
　6月CPI（日）
　6月耐久財受注（米）
　6月新築住宅販売（米）



昨日、以前勤めていた会社の同じ部署の人たちとの飲み会がありました。2年前に辞めたのによく呼んでくれたなぁと感謝しつつ参加したのですが、私が辞めた以降も4人辞めていて、さらに近々その部署の長（部長相当）も辞めるみたいで、何だかもったいないなと思いました。私が入社した時点で、人数は20人ちょっとの部署で、技術色が強いところだったので優秀な人も多く、そういう優秀な人たちを引きとめられない会社って大丈夫かしら？と思いました。ま、本体の株価は好調ですし、日本法人だけの問題かもしれませんけどね。