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投資顧問無料4188三菱ケミカルホールディングス

4188 三菱ケミカルホールディングス
三菱系総合化学持ち株会社で、傘下に三菱化学、田辺三菱製薬、三菱樹脂、三菱レイヨン、大陽日酸など。
ケミカルズセグメント(素材分野)が、油価の低下で原材料価格が下落の一方、製品市況は堅調、定期修理の規模縮小、在庫評価損益の改善などで大幅に利益が増加した。
デザインド・マテリアルセグメント(樹脂加工や電池材料)も原料価格の低下の一方、製品販売数量が増えた。
ヘルスケアセグメントでは、多発性硬化症治療剤「ジレニア」や2型糖尿病治療剤「インヴォカナ」のロイヤリティ収入が大きく増加した。
エレクトロニクス・アプリケーションズセグメント(販売、利益とも増額方向ながら)のみ光ディスク市場の縮小などが響いて、セグメント利益が△1億円と水面下にとどまった。
しかし、事業構成比の高い、ケミカルズなどの増益で今期(16年3月期)第1四半期決算は、大きく飛躍した。
売上高9410億円(前年同期比+16.0%)、営業利益709億円(+140.5%)、経常利益745億円(+158.6%)、純利益347億円(+494.0%)、1株当たり純利益23.7円実績だった。
事業環境に油価の下落、また産油国での減産が決まらない価格低迷の長期化というメリットがあるなか、短期業績は極めて好調といえる。
今後、同社は三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンの統合などを進めて、グループ全体の質的向上に本格的に着手していくことを7月に決定している。
中国経済の減速懸念リスクも織り込み済、26日からは中国で「5中全会」(第13次5ヵ年計画を策定。経済対策も決まる公算)が始まる。東京市場の全体相場も、欧州の12月追加金融緩和決定(可能性)を好感して、大きく水準を戻してきた。このタイミングでは、同社のように短期的な好業績、中期的なグループ成長期待の2つの手がかりがある銘柄には、中長期の資金も交えて買いの視点が強まると期待している。
会社側の通期業績見通しは、売上高4兆円(前期比+9.4%)、営業利益2270億円(+37.0%)、経常利益2140億円(+31.2%)、純利益650億円(+6.8%)、1株当たり純利益44.2円見込みとしている。
市場コンセンサスは、会社計画を利益は上振れするとの見方になっている。売上高3兆9706億円(前期比+8.6%)、経常利益2306億円(+41.4%)、純利益757億円(+24.4%)、1株当たり純利益51.6円予想としている。
今期業績の利益水準からは、現状株価は評価不足で、850円付近に評価を高めると見ている。
買いメドは750円前後まで、想定の取り組み期間は2-3週間程度。想定目標株価は@850円付近への上昇を期待。
一方、損切りについては630円割り込みでリスク許容に応じて要検討と考える。
11月5日に中間決算を発表予定である。現状株価は評価不足と見るので、決算発表通過が過度の短期的な下落リスクを招くとは考えていないが、安全策を志向される方は、決算発表前にいったんポジションの一部または全部を手仕舞いの換金売り、通過後に株kあの落ち着きを見て再購入することで下落リスクをコントロールすることはできる。
(23日終値@733.4円に対する目標株価の想定上昇率+15.8%前後)
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