映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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日経平均も土俵際

16日の日経平均は 12760.80円(6.24円高)となった。NYが大きく下げて11000ドルを割った後ではあったがなんとか東京は土俵際でふんばったという感じではある。しかしこれから上げる力があるかかどうかは不透明だ。
 15日のダウは10962.54(‐92.65)で2006年7月以来初めて1万1000ドルを割り込んでしまった。住宅金融機関の政府支援策に対して、懐疑的な見方や株の希薄化の懸念が広がっているようである。日脚で見ると大きく下げた後、かなり戻したものの陰線で、高値も下向きの転換線にとどいておらず、反転のきざしとはとてもみえない。つき足では、ちょうど雲の上限

10801にタッチする水準まで下げてきている。遅行線が日々線を切って転換線とぶつかるところまできているので、このあたりで止まることを期待している。だが、いやな感じなのは、月足の転換線がついに基準線を下に切っていることだ。もしここを割ると、雲の上限を突き抜けて、月足で雲に突入してしまうかもしれない。そうなれば調整は相当にながびくだろう。一縷の希望は月足のRCIも週足のRCIも完全に底なので、悪い材料は尽きてきていてこれ以上大きくは下げないのでは、と思いたい・・とはいえ反転を確認するまでは模様眺めしかなさそうだ。

 多少期待したい要素は、WTI原油が大きく下げたことだが、これも冷静にチャートをみると、まだ日足でも転換線の上で、目先下げに転じたというシグナルにもなっていない。週足RCIやRSIなどは、天井圏を示唆しているし、月足をみるとどうも天井のように思えるのだが、地政学的なリスクのせいか、まだ下げに転じたという手ごたえは乏しい。

 転調を感じるのは、米国債とドル円である。10年ものアメリカ国債の利回りはかなり大きく低下している。日足では雲の中を下げている。雲の下限3.753まで下げそうな勢いである。週足RCIも急降下しているので、どうやら、3月の3.32を試し、もし割らなければ、2番底をつけにいくという感じである。月足RCIが反転上昇しているので、2番底だと思いたいが、はっきりしない。これは今のところ、アメリカの景気への見通しが上向いていないこと、金利上昇の余地が限られていることを示しており、ドルを弱める材料になることは疑いがない。

 実際、ドル円相場もかなり明確に、表情をかえている。この数日で、ドルはレンジをした抜けて、日足の雲に突入。これから雲の下限102.4あたりまでは落ちる可能性がある。週足RCIも急降下しはじめているので、3月の100円割れの下値を確認に向かう動きになったのではないかと思われる。月足RCIが底打ち反転しているので、二番底だと思うのだが、確証はない。月足チャートをみると、先月は月足転換線をこえられず、長い上髭をひいており、しばらくの間ドル安基調にかわったことはどうも否定できそうにない。

 とすると。NYは下値さぐり、原油も上昇トレンドがくずれず、為替は円安から転換ということになると、日経平均もあげるわけにはいかないだろう。今ちょうど12671まで安値があり、月足の雲の下限12583にタッチする寸前までているが、この12583あたりをまもれるかどうかが当面の注目だろう。ただ、為替が大きく円高にふれると、ここもきってくる危険がある。
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