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【1】NY市況
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□ダウ工業株
17131.86(+ 47.37)△0.28%
□ナスダック
4838.64(+ 8.17)△0.17%
□S&P500
2017.46(+ 2.57)△0.13%
□ダウ輸送株
8260.93(+ 7.77)△0.09%
□半導体株(SOX)
630.54(+ 1.03)△0.16%
□NY原油先物(11月限)
47.10(- 2.53)
□NY 金先物(12月限)
1164.50(+ 8.60)
□バルチック海運指数
809 (± 0)
□為替
(対ドル)120.02(前日比0.09円高)
(対ユーロ)136.29(前日比0.13円安)
□CME日経225先物
18355(- 65)※大阪先物比
週明け12日のNY株式市場は、緩和的金融政策が続くとの見方を支えに買い続き、ダウは7日連続高、およそ2カ月ぶりの水準を回復しました。
この日は、コロンブスが北米大陸に到着したことを祝うコロンバス・デーの祝日で、債券市場や為替市場が休場、経済指標も発表がなかったことから手掛かり材料に乏しく、上昇が続いていることもあって主要指数は序盤の取引でマイナス圏に沈む場面がありました。
ただ、米連邦準備理事会(FRB)が8日に公表した9月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で利上げに慎重な姿勢な姿勢が示されたことから、緩和的な金融政策が当面続くとの見方が株式相場を支え、しだいに買いが優勢となりました。
決算発表シーズンを迎え企業の業績を見極めたいとして様子見ムードが強かったことや、上昇続きのため目先の利益を確定する売りが出て上値は重かったもののダウは昨年12月下旬以来、9カ月ぶりの7日続伸となりました。終値は8月19日以来およそ2カ月ぶりの高値水準を回復し、7日間の上げ幅は859ドルに達しました。ナスダックとS&P500種指数は4日続伸です。
S&P業種別指数では、エネルギーと素材(資源、化学等)が下げた一方、公益(電力等)、一般消費財・サービス(小売り、娯楽・旅行等)などが上昇しました。
個別銘柄では、コンピューター外部記憶装置(ストレージ)大手のEMCが上昇。デルがEMCを約670億ドル(約8兆円)で買収すると発表したことが買いを誘いましたが、すでに先行して上げていたためこの日の上げ幅は限定的でした。オンライン旅行会社のプライスライングループや中国電子商取引最大手のアリババが買われ、デルタ航空やアメリカン航空など航空株の上昇も目立ちました。
一方、心血管疾患治療薬の開発中止を発表した医薬品のイーライ・リリーや人員削減策を発表すると伝わった短文投稿サイトのツイッターが大幅安。原油の供給過剰懸念が再燃したことからシェブロンやコノコ・フィリップスなどの石油株が軟調に推移。CSXやノーフォーク・サザンなど鉄道株の下落も目立ちました。
ダウ構成銘柄では、ユナイテッドへルス、ビザ、ナイキ、トラベラーズ、ディズニー、ボーイングなどが上昇した一方、キャタピラー、シェブロン、デュポン、IBMなどが軟調でした。
NY原油先物(WTI)は大幅安で3日ぶり下落。石油輸出国機構(OPEC)が発表した月報で、9月のOPEC加盟国の産油量が3年ぶりの高水準だったことから供給過剰に対する懸念が再燃し、売りが優勢となりました。NY金先物は、世界的に緩和的な金融政策が続くとの見方から買いが優勢となり、続伸しました。
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【2】本日の注目点と話題
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◆先週末の日経平均株価は大幅反発。前日比297円高の1万8438円と、9月9日以来、約1カ月ぶりの高値水準で取引を終了しました。
NYダウは低金利政策の継続期待を背景に7日続伸となり、およそ2カ月ぶりの水準を回復しました。
CME日経225先物は1万8355円で、週末の東京市場の日経平均終値1万8438円と比べ80円ほど安い水準です。
◎日経平均株価と上下の節目
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1万9000円 心理的節目
1万8542円 一目(雲)上限
1万8500円 心理的節目
☆1万8438円 昨日終値
1万8355円 CME日経先物
1万8218円 5日線
1万8137円 10月SQ値
1万8000円 心理的節目
1万7972円 25日線
◎本日の経済指標
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08:50
日銀政策決定会合の議事要旨(9月14~15日開催分)
14:00 9月の消費動向調査
15:00
10月のESPフォーキャスト調査
《消費動向調査》消費者心理を表す一般世帯の消費者態度指数(9月の事前予想)は前月の41.7から41.6に、小幅に低下する見込みです。
海外では、9月の中国貿易統計、10月の独ZEW景気予測指数などの発表が予定されています。
◎市場変更
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ラックランド(9612)
東証2部 → 東証1部
◎主な決算発表
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15:00
竹内製作所(6432)、東宝(9602)
16:00 JIN(3046)
NY市場では、JPモルガン・チェース、ジョンソン&ジョンソン、インテルなど主要企業の決算発表が相次ぎます。
◆その他のトピックは、法人税を20%に引き下げへ、G20が国際課税の新ルールを承認・30兆円税逃れ是正、ノーベル平和賞にチュニジア組織、ロシアがシリアで主導権・米が反体制派への支援縮小、日イラン投資協定で実質合意、9月のインド新車販売は5%増・スズキ子会社が好調、外食チェーンが野菜を緊急輸入・悪天候で品薄、米マイクロンが日本で最先端DRAM量産、革新機構がシャープ本体への出資検討、小売企業の7割が経常増益・3~8月期。
日産がイラン向け輸出再開を検討、三菱レイヨンが独に炭素繊維の中間材料工場、三菱日立パワーが石炭火力の建設費を1割低減、日産がトルコで販売権、出光が韓国で有機EL材料増産、旭硝子が映像を映せる特殊なガラスを年内発売、NTTが携帯料金下げ検討、シマノが物流センター新設・輸出拠点にも活用、昭和産は来年1月から業務用小麦粉値下げ、アルピコHDがマツヤにTOB、特殊東海製紙が東京五輪チケット向け偽造対策。
大林組の4~9月純利益90%増、武田は4~9月期営業益2割減・通期では上振れの可能性も、JXが原油評価損1000億円・4~9月期、リンガハットの純利最高・3~8月期、東芝機が今期純利益見通しを下方修正、ヤマトの4~9月期営業益6%減、コジマの今期は最終黒字予想、竹内製作所は今期純利益見通しを上方修正、高島屋が今期純利益見通しを上方修正・増配も、サカタタネ今期最終益10%増・従来予想を上方修正、島忠が前期の期末配当を40円に、USENが今期9年ぶり復配、ハローズは16日から1部、Aクリエイトは2部に、明光ネットワーク、ヤマトインター、イムラ封筒が自社株取得枠設定など。
◎明日以降の主な予定 ※予定は変更になる場合があります。
14日(水)
9月のマネーストック
9月の企業物価指数
9月の中国CPI、PPI
9月の米小売売上高
9月の米PPI
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
15日(木)
9月の首都圏マンション市場動向
8月の鉱工業生産指数確報・稼働率指数
8月の第3次産業活動指数
9月の米CPI
10月の米ニューヨーク連銀景気指数
10月の米フィラデルフィア連銀景気指数
16日(金)
8月のユーロ圏貿易収支
10月の米消費者態度指数速報値
9月の米鉱工業生産・設備稼働率