おそらく世間一般から見て、私の一族は捨てられない男・女の集まり
ほんの少し前まで、私の中高時代の学生服もクリーニングをかけたまま残っていたし、
子供の頃の訳わからん陶芸作品や小学一年生からの教科書・テストまで、
ずーっと残っていたりする訳ですから
「お姉ちゃんは、小さい頃からアホやってんな。」と、妹が言ったのは、
倉庫に残っていた私の絵日記を先に読んだから
そんなもん、さっさと捨ててくれりゃーええものを、と思っても後の祭り
「今日、妹は幼稚園に行ってしまいました。
よっちゃん(幼馴染)は病気で遊べません。
私は退屈で困ります。」と、こんな調子
せめて、よっちゃんが早く良くなるといいな、と書けー、と今更ながら思ってしまう
また別の絵日記には、「今日は、ダイエーでスカンクを見ました。」と、私は書いていたりする
妹:「確かに、ダイエーにはペットショップはあったけれど、せいぜい熱帯魚とか小鳥やうさぎやで。
でも、スカンクはないやろう。」
私:「…。」私もそう思う…。
おそらく、ネタがなくて嘘をでっち上げたのか、
動物園に行ったこととダイエーに行ったことをごっちゃにしたのだと思うんだけれど、
この時の先生のコメントが傑作。
「先生も、ダイエーでスカンクを見ましたよ。」
当時の日記とか作文を読み始めると、どうも作業がはかどらない
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「ピアノどうする?」
引越ししてからは「近所の子供に聴かれると、恥ずかしい。」と、母からピアノ禁止令が発令。
楽譜などは先日廃棄してしまったし、最後にピアノを弾いたのはおそらく20年くらい前
今だったら、運搬料金も先方で払ってもらえる上に、引き取り価格がでるけれど、
今後10年経たないうちに、おそらく無料では引き取ってもらえなくなるし、
運搬料金はこっち(私側)負担になると、これはかなりキツくなるんじゃないか
「捨てようっか。」
ピアノに未練があった妹も、今後のことを考えると、強く反対できなくなり、
業者に引き取ってもらう方向で、話を進めることになった
以来、ピアノの心得のない母でも、名残惜しそうに、時々片手で鍵盤を弾き始めるようになった。
私:「このレベルのピアノを今買おうとすると、100近くするみたいよ。
けっこう高額なんだよね。(お金)大変だったんでしょう?」
母:「ピアノはおばあちゃんが出してくれたのよ。
『私はもう老人だからほしいものはないし、あの子達にピアノを買ってあげて。』と。」
ピアノ、捨てられなくなってしまった
