時事通信 9月30日(水)22時23分配信
さくらの街信用組合(新潟県阿賀野市)は30日、総務部の男性係長(42)が顧客の資金や金庫に保管されていた現金約2億8000万円を着服したと発表した。
着服金の一部は家族が弁済したが、同信組は告訴する方針。
同信組によると、係長は2009年~今年9月、顧客22人分の名義を無断で使用して融資を受けるなどの手口で、計約2100万円を着服。13年からは金庫に保管されていた現金約2億6000万円を複数回にわたり持ち出していた。係長は「競馬に使った」と話しているという。
係長が9月14日、「金庫の金を銀行に預ける」と職場を出たまま一時行方が分からなくなったことから、同信組が内部調査を行い、発覚した。
同信組の長谷川信一理事長は記者会見で「信用を第一とする地域金融機関として誠に申し訳ない。信頼回復に向け全力で取り組む」と話した。