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【1】NY市況
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□ダウ工業株
16314.67(+113.35)△0.70%
□ナスダック
4686.50(- 47.98)▼1.01%
□S&P500
1931.34(- 0.90)▼0.05%
□ダウ輸送株
7850.62(+ 69.24)△0.89%
□半導体株(SOX)
592.88(+ 3.17)△0.54%
□NY原油先物(11月限)
45.70(+ 0.79)
□NY 金先物(12月限)
1145.60(- 8.20)
□バルチック海運指数
943 (+21)
□為替
(対ドル)120.55(前日比0.15円高)
(対ユーロ)134.87(前日比0.58円安)
□CME日経225先物
17785(+ 15)※大阪先物比
先週末25日のNY株式市場は、GDPの上方修正や構成銘柄の上昇でダウは続伸。ナスダック指数はバイオ医薬品株の下げがきつく4日連続安となりました。
米商務省が発表した4~4月期の実質国内総生産(GDP)確定値が年率換算で前期比3.9%増と、改定値(3.7%増)並みを見込んでいた市場予想に反して0.2ポイント上方修正され、景気が鈍化しているとの懸念が後退。
独フォルクスワーゲンの排ガス不正問題で下げていたドイツなどの欧州株が大幅高で反発したことや、9月の米消費者態度指数確報値が市場予想ほど落ち込まなかったことも買い安心感につながりました。
指数構成銘柄のナイキが好業績を手掛かりに大幅高となったことも手伝い、ダウは一時263ドル高まで上げ幅を広げましたが、その後バイオ医薬品株を中心にへルスケア全体に売りが広がり指数を圧迫。ダウは上げ幅を縮小し、ナスダックとS&P500種指数はマイナスに転じています。
S&P業種別指数では、金融、公益(電力等)、生活必需品(日用品、飲料等)などが上昇した一方、へルスケアの下落が顕著でした。
個別銘柄では、前日夕に予想以上の好決算を発表したスポーツ用品のナイキが約9%高と急伸し、ナイキ1銘柄でダウを68ドル押し上げました。GDPが上方修正されたことで、景気回復が続けば原油の需給が引き締まるとの連想でシュブロンなどのエネルギー株が上昇。バンカメやシティグループなどの金融株の上昇も目立ちました。
民主党の大統領候補ヒラリー・クリントン氏が先日、ツイッター上で「特殊医薬品の価格つり上げは言語道断」と投稿したことが、セルジーンやアムジェンなどのバイオ医薬品株を売る動きにつながり、ファイザーなどの大手医薬品株やユナイテッドへルスなどの医療保険株などへルスケア・セクター全体に売りが広がりました。グーグルやフェイスブック、アマゾンなどの下げも目立ち、アイフォーンの新モデルの販売を開始したアップルも序盤の上昇からマイナスに転じています。
ダウ構成銘柄では、ナイキを筆頭にシスコシステムズ、JPモルガン、プロクター&ギャンブル、ゴールドマン・サックス、スリーエム、コカコーラなどが上昇した一方、ユナイテッドへルス、ファイザー、メルクなどが下落しました。
NY原油先物(WTI)は続伸。4~6月期の米GDPが上方修正されたことを好感した買いが入りました。NY金先物は反落。欧州株やNYダウが上昇したことで、安全資産としての金の魅力が薄れ、金を売る動きにつながりました。
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【2】本日の注目点と話題
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◆先週末の日経平均株価は前日比308円高の大幅上昇で3日ぶりに反発しました。
上海株は10月1日からの大型連休を控え、手仕舞い売りで反落。独フォルクスワーゲンの排ガス不正問題で大きく下げていた欧州株は軒並み大幅反発。NY株はナスダックが4日連続で下げたものの、ダウは4日ぶりに上昇して取引を終了しています。
CME日経225先物は1万7785円で、先週末の東京市場の日経平均終値1万7880円と比べ95円安い水準となっています。
◎日経平均株価と上下の節目
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1万8069円 窓上限(9月18日安値)
1万8025円 5日線
1万8022円 一目(週)雲上限
1万8000円 心理的節目
1万7975円 一目転換線
☆1万7880円 先週末終値
1万7785円 CME日経先物
1万7500円 心理的節目
1万7415円 直近安値(9月8日)
◎本日の経済指標
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14:00 7月の景気動向指数改定値
NY市場では、8月の米個人所得・個人消費支出、8月の米仮契約住宅販売指数の発表が予定されています。
◎主な決算発表
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14:30
西松屋チェーン(7545)
15:00
ウェザーニューズ(4825)、ハイディ日高(7611)、しまむら(8277)、ニトリ(9843)
15:30
DCM(3050)、ヒマラヤ(7514)
◆その他のトピックは、日米が排ガス試験を強化、VWへの集団訴訟の動き広がる、EUは2年前にVWに警告、スズキ保有のVW株を全て売却、政投銀がMRJに1000億円投資、米中首脳会談・乏しい成果、ベイナー米下院議長が辞職へ、南欧国債に売り広がる・政局不安を懸念、来月の内閣改造巡り憶測多数、30日から始まるTPP閣僚会合・首相は大筋合意へ決意、8月CPIマイナスは原油安が主因・実感なき物価下落、8月の外食売上高。
2カ月連続増加、東証REIT指数が2年3カ月ぶり上昇率・アベクロ会談で思惑、東証がカブコムを戒告処分、住友電工が重量半分の自動車用電線を開発、大塚HDが米で抗がん剤販売に参入、ニイタカが固形燃料の全量を国内生産に切り替え・天津爆発の影響、牛丼3社が値下げセール再開へ、トクヤマが都内の施設の一部売却・財務改善狙う、大林組はドバイの鉄道延伸に入札参加、ユニクロが上海でディズニー商品専用フロア、ブロボンが工場建て替えでビスケット増産。
日本紙の4~9月営業益3割減、東洋鋼鈑の今期最終が一転減益に、中央発条が今期純利益見通しを下方修正、壱番屋の6~8月最終益が過去最高に、あさひの3~8月税引き益22%増、ホーチキの4~9月営業益2倍に、シノケンGがプロパストの増資引き受け、三晃金は年間配当を上積み、三益半導体が10年ぶりに自社株買い、ユーシンが自社株取得枠を拡大、スクリン、アゼアスが自社株買い取得枠設定など。
◎明日以降の主な予定 ※予定は変更になる場合があります。
29日(火)
9月上旬の貿易統計
7月の米住宅価格指数
9月の米消費者信頼感指数
30日(水)
8月の商業動態統計速報
8月の鉱工業生産指数速報
8月の建設機械出荷額
8月の自動車生産実績
8月の住宅着工戸数
9月の米ADP雇用報告
9月の米シカゴ購買部協会景気指数
1日(木)
9月の日銀短観
9月の新車販売台数
9月の百貨店各社の売上高速報
9月の中国製造業PMI
9月の米ISM製造業景況感指数
9月の米新車販売台数
2日(金)
8月の失業率、有効求人倍率、家計調査
9月のユニクロ売上高
9月の米雇用統計
◆今日の高島暦
< 相場の波動 > 買い方針の日
<相場高低判断> 高値相場出ることあり