★かなり、とんでもないニュースです。
VWディーゼル問題 米国⇒欧州 全社へ波及か。
2015年09月27日12:22 ↓↓
欧州で排ガス試験を受けるのは市販車と無関係な「特別仕様車」だった
引用:http://blog-imgs-61.fc2.com/e/t/h/ethicallifehack/entry_img_1538.jpg
VWディーゼル問題で、疑惑の中心地はアメリカから欧州に舞台を移しました。
EU各国が検査機関に圧力を掛けて、排ガス規制を守らなくて済むように抜け道を作っていました。
欧州排ガス規制の「抜け道」とは
VWのディーゼルエンジンがアメリカで「規制のがれ」ソフトを使いっていた問題で、欧州ではさらに酷い状況なのが分かった。
この問題はアメリカの排ガス試験時に、前輪が停止して後輪だけ駆動するのを利用し「低排ガスモード」で試験をパスしていた。
ディーゼルエンジンはガソリンより燃費が良いが、変わりに有害排気ガスを多く放出する欠点がありました。
ディーゼル車では燃料を薄く噴射するほど、排ガスを多く放出する性質があるという事です。
ところが欧州ではそもそも、こうした「排ガス試験探知機」を使う必要が無いほど規制が緩く、規制値が守られていなかった。
先週英紙ガーディアンによって、英仏独3カ国の政府が、EU排ガス試験に「抜け道」をつくるよう圧力を掛けた文書をスクープしました。
ドイツの外務省が「下り坂で排ガス試験ができるようにして欲しい」と具体的な事例を挙げていたのもスッパ抜かれていました。
EUの排ガス基準値は強化されているものの、アメリカや日本より10年は緩く、しかも抜け道が用意してありました。
抜け道の例は例えば、エアコンや電力を消費するパーツを外してしまったり、重量軽減のためシートも外してしまうといった具合です。
外見でそれっぽく見えれば、市販の車と中身が違っていても試験は合格すると、欧州のメディアは報じている。
重量は市販車より1割以上軽く、エンジンに負荷をかける装備は取り外され、そのうえ「下り坂」で排ガス試験をしていました。
クリーンなディーゼルは幻か
VWでは不正装置を使う必要が無かった国でもアメリカ用と同じ装置を搭載していて、台数が膨らみました。
アメリカ向けだけなら50万台程度で良かったのだが、各国向けで仕様を変更すると不正がばれてしまうと考えたようです。
該当するエンジンは日本では発売されなかったが30人ほどが個人輸入したようで、国交省などが持ち主を探している。
米環境保護局(EPA)は2014年5月にVWに問題を指摘したが、1年以上「プログラムのエラー」と主張していた。
EPAが再三指摘してもVWは取り合わない態度を続けたが「今後VWの新型車を認可しない」と言ったところ認めました。
遅くとも去年5月にウィンターコルンCEOは知っていた事になり、そもそも最初から知っていた可能性が高い。
疑惑はVWだけでは収まらず、ドイツの自動車誌はBMW車でもEU基準の10倍の排気ガスが検出されたと報じました。
BMWは即座に「不正に排気ガスを制御する装置は搭載していない」と反論したが、EUでは搭載する必要が無かった。
他の国よりEUの基準が緩く、しかも「抜け道」で守らなくて良いので、基準の10倍の排気ガスは「平常運転」と言える。
VWのウィンターコルンCEOは辞任したが「数人の行為のせいで全社を疑惑の目で見ては成らない」とマスコミ批判をした。
現実にはVWの幹部どころかBMWやダイムラー、欧州の自動車メーカー、各国政府まで不正に関わっていた疑いが強い。
欧州ではディーゼル車が乗用車の50%を占めていて、フランスでは60%に達しています。
ルノーが「欧州だけ」で販売するディーゼル車も人気らしいのだが
引用:http://www.totalcarlease.nl/images/autos/renault-clio-estate-energy.jpg
不正の温床、欧州の排ガス規制
奇妙な事にディーゼル車の比率が最も高いパリの空気は欧州で最も汚く、晴れた日もエッフェル塔が見えなくなりました。
欧州の各メーカーは争ってディーゼルを開発し、パワフルで低燃費で低公害の「クリーンディーゼル」を開発した。
また奇妙な事に「クリーンディーゼル」の開発に成功したのは欧州メーカーだけで、大半の車はEU域内だけで販売されました。
2000年代以降、環境や低燃費に関心が高まり日本はハイブリッド車と軽自動車にガラパゴス化していきました。
アメリカは政策的にガソリンが安いので、低燃費や環境に興味が無く、巨大なピックアップに乗っています。
EUが突き進んだのが「クリーンディーゼル」だったが開発は難航し、実際には実現しませんでした。
「パワフル、低燃費、低公害」は大型のハイブリッド車なら達成できるが、ディーゼルではどれかが犠牲になってしまう。
エンジン出力はカタログに記載されるのでこれを減らす事は絶対にできません。
燃費もユーザーの関心が高いので絶対に減らせないとなると、残るのは排気ガスだけでした。
排ガスが多いか少ないかは目で見ても、臭いで嗅いでも分からず、検出テストをしなければなりません。
燃費を計るような訳にはいかないので、排ガス試験をする自動車雑誌やテレビ番組は存在しません。
こういう事情で各国政府が承知のうえで、規制値を実際の排出ガスには適用していなかった。
欧州連合の検査機関はBMWで規制の数倍の排ガスが検出されてから「何も不正をしなくても基準値を上回る値がでるのは正常」と説明した。
EUで排ガス試験に使用される車両は「ゴールデンサンプル」と呼ばれ、市販車とは何の関係も無いそうです。
日産GTRの特別仕様車でサーキットを走るようなもので、市販の車より圧倒的に優れた結果が出ます。
欧州の全てのメーカー、そして日本車やアメリカ車も、こうした特別仕様車でEUの排ガス規制をクリアしていた。
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引用:http://blog-imgs-61.fc2.com/e/t/h/ethicallifehack/entry_img_1538.jpg
VWディーゼル問題で、疑惑の中心地はアメリカから欧州に舞台を移しました。
EU各国が検査機関に圧力を掛けて、排ガス規制を守らなくて済むように抜け道を作っていました。
欧州排ガス規制の「抜け道」とは
VWのディーゼルエンジンがアメリカで「規制のがれ」ソフトを使いっていた問題で、欧州ではさらに酷い状況なのが分かった。
この問題はアメリカの排ガス試験時に、前輪が停止して後輪だけ駆動するのを利用し「低排ガスモード」で試験をパスしていた。
ディーゼルエンジンはガソリンより燃費が良いが、変わりに有害排気ガスを多く放出する欠点がありました。
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そこでVWでは排ガス試験の時には燃料を濃くして排ガスを減らし、走行時には燃料を薄くして燃費を良くしていました。ディーゼル車では燃料を薄く噴射するほど、排ガスを多く放出する性質があるという事です。
ところが欧州ではそもそも、こうした「排ガス試験探知機」を使う必要が無いほど規制が緩く、規制値が守られていなかった。
先週英紙ガーディアンによって、英仏独3カ国の政府が、EU排ガス試験に「抜け道」をつくるよう圧力を掛けた文書をスクープしました。
ドイツの外務省が「下り坂で排ガス試験ができるようにして欲しい」と具体的な事例を挙げていたのもスッパ抜かれていました。
EUの排ガス基準値は強化されているものの、アメリカや日本より10年は緩く、しかも抜け道が用意してありました。
抜け道の例は例えば、エアコンや電力を消費するパーツを外してしまったり、重量軽減のためシートも外してしまうといった具合です。
外見でそれっぽく見えれば、市販の車と中身が違っていても試験は合格すると、欧州のメディアは報じている。
重量は市販車より1割以上軽く、エンジンに負荷をかける装備は取り外され、そのうえ「下り坂」で排ガス試験をしていました。
クリーンなディーゼルは幻か
VWでは不正装置を使う必要が無かった国でもアメリカ用と同じ装置を搭載していて、台数が膨らみました。
アメリカ向けだけなら50万台程度で良かったのだが、各国向けで仕様を変更すると不正がばれてしまうと考えたようです。
該当するエンジンは日本では発売されなかったが30人ほどが個人輸入したようで、国交省などが持ち主を探している。
米環境保護局(EPA)は2014年5月にVWに問題を指摘したが、1年以上「プログラムのエラー」と主張していた。
EPAが再三指摘してもVWは取り合わない態度を続けたが「今後VWの新型車を認可しない」と言ったところ認めました。
遅くとも去年5月にウィンターコルンCEOは知っていた事になり、そもそも最初から知っていた可能性が高い。
疑惑はVWだけでは収まらず、ドイツの自動車誌はBMW車でもEU基準の10倍の排気ガスが検出されたと報じました。
BMWは即座に「不正に排気ガスを制御する装置は搭載していない」と反論したが、EUでは搭載する必要が無かった。
他の国よりEUの基準が緩く、しかも「抜け道」で守らなくて良いので、基準の10倍の排気ガスは「平常運転」と言える。
VWのウィンターコルンCEOは辞任したが「数人の行為のせいで全社を疑惑の目で見ては成らない」とマスコミ批判をした。
現実にはVWの幹部どころかBMWやダイムラー、欧州の自動車メーカー、各国政府まで不正に関わっていた疑いが強い。
欧州ではディーゼル車が乗用車の50%を占めていて、フランスでは60%に達しています。
ルノーが「欧州だけ」で販売するディーゼル車も人気らしいのだが
引用:http://www.totalcarlease.nl/images/autos/renault-clio-estate-energy.jpg
不正の温床、欧州の排ガス規制
奇妙な事にディーゼル車の比率が最も高いパリの空気は欧州で最も汚く、晴れた日もエッフェル塔が見えなくなりました。
欧州の各メーカーは争ってディーゼルを開発し、パワフルで低燃費で低公害の「クリーンディーゼル」を開発した。
また奇妙な事に「クリーンディーゼル」の開発に成功したのは欧州メーカーだけで、大半の車はEU域内だけで販売されました。
2000年代以降、環境や低燃費に関心が高まり日本はハイブリッド車と軽自動車にガラパゴス化していきました。
アメリカは政策的にガソリンが安いので、低燃費や環境に興味が無く、巨大なピックアップに乗っています。
EUが突き進んだのが「クリーンディーゼル」だったが開発は難航し、実際には実現しませんでした。
「パワフル、低燃費、低公害」は大型のハイブリッド車なら達成できるが、ディーゼルではどれかが犠牲になってしまう。
エンジン出力はカタログに記載されるのでこれを減らす事は絶対にできません。
燃費もユーザーの関心が高いので絶対に減らせないとなると、残るのは排気ガスだけでした。
排ガスが多いか少ないかは目で見ても、臭いで嗅いでも分からず、検出テストをしなければなりません。
燃費を計るような訳にはいかないので、排ガス試験をする自動車雑誌やテレビ番組は存在しません。
こういう事情で各国政府が承知のうえで、規制値を実際の排出ガスには適用していなかった。
欧州連合の検査機関はBMWで規制の数倍の排ガスが検出されてから「何も不正をしなくても基準値を上回る値がでるのは正常」と説明した。
EUで排ガス試験に使用される車両は「ゴールデンサンプル」と呼ばれ、市販車とは何の関係も無いそうです。
日産GTRの特別仕様車でサーキットを走るようなもので、市販の車より圧倒的に優れた結果が出ます。
欧州の全てのメーカー、そして日本車やアメリカ車も、こうした特別仕様車でEUの排ガス規制をクリアしていた。
コメント一覧
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- 5. ナカソネ
- 2015年09月27日 22:38
- 欧州はただでさえ、デフレとギリシャ通過危機を抱えていたのに、大黒柱のドイツが、大量難民、中国への過剰投資、主要産業の今回の事件で、沈没して行くのではないか。
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- 4. ナカソネ
- 2015年09月27日 22:29
- 欧州の政府絡みと言うことになると、世界中のユーザーはメーカーのみならず、欧州の各国政府とメーカーに対して損害賠償する可能性がある?
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- 3. 暗黒星雲
- 2015年09月27日 15:53
- これからは、検査機械で試験しないで、実走行で試験しなければ意味がない。スモッグをなくす(空気中の有害物質をなくす)のが、目的なのに、試験装置をクリアするのが目的になっている。これでは公害対策が不十分だった昔に逆行している。英仏独政府のモラルを疑う。
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