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【1】NY市況
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□ダウ工業株
16058.35(-469.68)▼2.84%
□ナスダック
4636.10(-140.41)▼2.94%
□S&P500
1913.85(- 58.33)▼2.96%
□ダウ輸送株
7677.32(-167.83)▼2.14%
□半導体株(SOX)
590.12(- 20.92)▼3.42%
□NY原油先物(10月限)
45.41(- 3.79)
□NY 金先物(12月限)
1139.80(+ 7.30)
□バルチック海運指数
911 (+ 8)
□為替
(対ドル)119.52(前日比0.53円高)
(対ユーロ)135.05(前日比0.85円高)
□CME日経225先物
17810(-300)※大阪先物比
9月1日のNY株式市場は、中国のPMI悪化が嫌気され大幅安となりました。
中国の国家統計局が発表した8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が49.7に低下し、好不況の分岐点となる50を6カ月ぶりに下回って3年ぶりの低水準に落ち込んだことで中国景気への警戒感が高まりました。
日本株や欧州株が大きく値下がりした流れを引き継ぎNY株式市場も売りが先行。カナダが2四半期連続のマイナス成長となり、同国が景気後退局面入りしたことや、8月の米ISM製造業景況感指数が横ばい予想に反して前の月から悪化し、2年3カ月ぶりの低水準となったことで、世界規模で中国の景気減速の影響が広がっているとの警戒感が強まり、売りが膨らみました。
ダウの下げ幅は一時500ドルを超え、節目の1万6000ドルを割り込む場面がありましたが、その水準では買いが入りやや持ち直しています。
S&P業種別指数は全10業種が下落。エネルギー、金融、素材などが下落率上位となっています。
個別銘柄では、自動車のフォードはプラス圏で推移していましたが、全体安に抗しきれずに下落に転じました。この日発表された8月の米新車販売台数は日本勢は苦戦したものの、ピックアップトラックが好調なフォードやクライスラーが台数を増やしました。アナリストが投資判断を引き上げたアメリカン航空がしっかり。同業のユナイテッド・コンチネンタルもプラスで取引を終了しました。
需要鈍化懸念で原油相場が下げたことを受けてシェブロンなどのエネルギー株が軒並み安。動画配信サービス開始に向け独自番組の制作準備を進めていると報じられたアップルは全体安の中で下げ幅を拡大。競争が激化するとの懸念で動画配信のネットフリックスも下げ幅を拡大しました。
この日はダウを構成する全30銘柄が下落。アップル、エクソンモービル、JPモルガン、マイクロソフト、ゼネラル・エレクトリックなどが下落率上位となっています。
NY原油先物(WTI)は大幅安で4日ぶり下落。中国のPMI悪化で原油需要の落ち込みが警戒されたことや、前日までの3日間で27%上昇していた反動もあって売りが膨らみました。NY金先物は反発。不安感の高まりを背景に、安全資産とされる金に資金が流入しました。
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【2】本日の注目点と話題
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◆昨日の日経平均は前日比724円安の1万8165円で、前日の下落分と合わせて2日間で970円の下げとなりました。
NYダウは大幅安で3日続落。為替は円高方向に振れています。
CME日経225先物は1万7810円で、昨日の東京市場の日経平均終値1万8165円と比べ355円安の水準です。
◎日経平均株価と上下の節目
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1万8628円 5日線
1万8500円 心理的節目
☆1万8165円 昨日終値
1万8000円 心理的節目
1万7810円 CME日経先物
1万7806円 終値ベースの直近安値(8月25日)
1万7714円 取引時間中の直近安値(8月26日)
◎本日の経済指標
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08:50 8月のマネタリーベース
10:30 4~6月期の豪GDP
15:00 8月のユニクロ売上高
NY市場では、週間の米住宅ローン申請指数、8月のADP雇用報告、4~6月期の米労働生産性指数(改定値)、7月の米製造業受注、米地区連銀経済報告(ベージュブック)などの発表があります。
中でもADP雇用報告は週末の雇用統計を占う上で注目されます。また、この日のベージュブックは、9月16~17日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での討議資料となるため、その景気判断についても関心が集まります。
◎新規公開
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ベステラ(東マ・1433)
公開価格2,500円
STUDIOUS(東マ・3415)
公開価格2,870円
◎主な決算発表
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15:00 ロックフィールド(2910)
16:00 巴工業(6309)
◆その他のトピックは、中国が人民元売り規制・取引自由化に逆行、セブンが「スター・ウォーズ」前売り券を国内独占販売、4日からのG20・米利上げが焦点、野菜の高値続く・猛暑のち長雨で、4~6月GDP改定値・民間予測1.6%減、タイが緊急経済対策、カナダが2四半期連続のマイナス成長、7月のユーロ圏失業率10.9%・3年5カ月ぶり低水準、印IT最大手が日本向け専用開発拠点。
東証1部の空売り比率が初の40%台、アナリストによる中国関連企業の業績見通し引き下げ相次ぐ、株安下で自社株買いが増加、USJ8月の入場者数最高、百貨店5社の8月売上高5カ月連続増、ゼンショーがバイト800人を契約社員に、コロワイドが子会社アトム株を売り出し・出資比率引き下げ、日立は洋上風力向け風車量産、日立金属が航空機エンジン部材増産、天津爆発がグラクソのB型肝炎薬供給に影響、納期延長の客船12月引き渡し・三菱重。
コシダカがカラオケ店で英会話サービス、松屋銀座店に訪日客専用売り場、ウォシュレットの累計出荷台数が4千万台突破、大王製紙が海外CB300億円、伊藤園5~7月期純利益2.6倍に、長谷工が自己資本積み増し、そうせいが公募増資で127億円調達し買収資金返済、内田洋の今期純利益23億円、米投資会社のピジョン株保有比率低下、ボヤージュは8日付で1部、村上世彰氏は半導体商社の買い増し継続、大王紙は10月1日から100株単位、ゼネラルパッカーが来年2月1日から100株単位など。
◎明日以降の主な予定 ※予定は変更になる場合があります。
3日(木)
8月の日経PMI(サービス業)
上海市場は休場
ECB理事会の結果発表、総裁会見
8月の米ISM非製造業景況感指数
4日(金)
7月の毎月勤労統計速報
上海市場は休場
8月の米雇用統計
G20財務相・中央銀行総裁会議
◆今日の高島暦
< 相場の波動 > 人気に逆行して動く日
<相場高低判断> 保合いも安気配なり