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後場に注目すべき3つのポイント

24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・ピンポイントだが内需系の一角が小じっかり
・ドル・円は119円91銭付近、日経平均の下げ幅拡大で売り強まる
・リバランスによる買いが優勢だった輸出関連株は軟調


■ピンポイントだが内需系の一角が小じっかり

日経平均は大幅続落。422.76円安の17647.45円(出来高概算11億4000万株)で前場の取引を終えた。連休中の欧米市場の弱い値動きを受けて、売り優勢の展開となった。米国では利上げ観測がくすぶっているほか、欧州では独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制の不正問題が波乱要因に。中国の9月製造業景況指数が6年半ぶりの低水準となったことも嫌気された。

規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに2桁の下げとなっている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは機械、非鉄金属、鉄鋼、ガラス土石、電気機器、証券、鉱業、海運、輸送用機器、金属製品などの弱さが目立つ。一方で、小売、陸運、食料品など内需系の一角が小じっかりだった。

日経平均は17800円近辺で始まると、その後もじりじりと下げ幅を広げており、下げ幅は400円を超えている。独VWの排ガス規制の不正問題を受けて、自動車や部品メーカーなどへ売りが波及している。また、中国の景気鈍化懸念から機械や非鉄金属などの弱さが目立っている。独VWの影響が見極めづらく、売り一巡後の押し目狙いの買いも入りづらいところである。

一方で、ピンポイントではあるが内需系の一角に資金が向かっており、値動きのよい銘柄等へは短期筋の資金が向かいやすい。目先的には主力処は手がけづらい状況ではあるため、材料系の銘柄等への割り切りスタンスでの売買が中心となろう。その他は、9月決算・中間期末を控え、配当志向の物色も意識されよう。




■ドル・円は119円91銭付近、日経平均の下げ幅拡大で売り強まる

ドル・円は119円91銭付近で推移。120円台前半でもみあった後、日経平均株価の下げ幅拡大に連動して売りが強まり、119円80銭台まで値を下げた。

ドル・円は前日の海外市場で、米国の9月製造業購買担当者景気指数(PMI)が53.0と、悪化予想に反して8月と同水準を維持したことが好感され、一時120円55銭まで上昇した。その後は東京市場の午前中まで120円20銭を挟んでもみあった。


東京市場では手がかり材料の日経平均が軟調地合いとなり、前引け前に下げ幅を拡大。これを受けドル・円は売りが強まり、一時119円86銭まで値を下げた。


足元では上海総合指数がマイナス圏で推移しているほか、ランチタイムの日経平均先物が軟調地合いとなっていることから、午後の取引もドル売りがやや優勢となる見通し。

12時23分時点のドル・円は119円91銭、ユーロ・円は134円18銭、ポンド・円は182円97銭、豪ドル・円は83円85銭で推移している。




■後場のチェック銘柄

・ソフトバンクG 9984が日経平均を約47円押し下げ
・中国9月財新製造業購買担当者景気指数が6年半ぶりの低水準で中国関連銘柄下げる

・7&I-HD 3382、花王 4452など内需・ディフェンシブ関連の一角がしっかり



☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・13:30  7月全産業活動指数(前月比予想:0.0%、6月:+0.3%)

<海外>
・15:00  独・10月GfK消費者信頼感指数(予想:9.8、9月:9.9)
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