yuhsanさんのブログ

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誰の言葉を信じるの?

 
株式投資の極意は、「いい株を、いいときに買い、いいときに売る」ことです。


「いい株」とは、銘柄を発掘することで、「いいとき」とは相場を読むことです。あとは、売り買いを完結させて利益を確定します。


いい銘柄を見つけ、いい時に買い、いい時に売れば、株は「必ず」儲かります。銘柄の発掘と相場の読みとは、投資に不可欠な要素ですが、案外ごちゃごちゃにされているようです。


銘柄の発掘と相場の読みとは車の両輪です。といっても投資期間によって、その重みも解釈も違ってくるのです。


この世に投資法は数えきれないほどあります。まさに「十人十色」、人それぞれですが、この二つの要素を理解し、投資している人が何人いるでしょうか。いくらいい銘柄でも、投資のタイミングを間違えると儲けになりません。逆にデイトレーディングでは、動く銘柄であれば、「ボロ株」でも十分に儲けになるのです。


私は長期投資家です。目線の先にある相場の位置は、6か月から5年程度です。


6か月としたのは、信用取引の期日と、この間に2回の決算開示と1回の配当取りがあるからです。この期間の間に、どのようにして金融資産を増やすかが投資法の基本です。


5年は、相場の1サイクル(底値期、上昇期、天井期、下降期)があるからです。


目線が明日の株価だったらどうでしょう。この場合には銘柄の選定は、大きく動けばいいのです。PERがどうの、利回りがどうのと、考える必要はありません。株価のタイミングをみて売り買いし、レバレッジを利かせれば、少ない金で、大きく儲けることができます。


デイトレーディングは、時間の利益を返上する代わりに、時間を凝縮して使うという投資法です。


みんかぶの日記には、銘柄情報が多いようですが、長期的な視点に立つのではなく、目先動きそうな株に関心があるようです。というのも、もし長期的な視点で、銘柄をあげるなら、タイミングは今なのか、それとももう少し待ったほうがいいのか、時期と期間の情報が欲しいものです。


一方、投資家にとって必見とされているテレビ番組「モーサテ」に登場するアナリストたちの解説には、銘柄情報はほとんどありません。むしろ相場の動きが中心です。これは下手に銘柄を取り上げて失敗すると、訴訟に発展するからともいえます。


私も似たような理由から、銘柄情報は出さないことにしています。所有株はもとより、銘柄の推奨もしません。投資は自己責任といっても、勧めた銘柄が下がって、その人に迷惑をかけるのは、私の性にあいません。いくら経験を積み、努力しても明日の株価を予測するのは困難です。私の投資法には、車の両輪となっている銘柄の発掘方法と、相場の読みは細かく記述していますが、個別銘柄までは載せません。


銘柄の発掘という投資法最大の秘術は入口までで、銘柄はブラックボックスです。銘柄の発掘は、他人の意見に従うか、あるいはその人の思いつきでやるかは別として、あくまでも個人責任です。そうしないと成功体験が身につきません。スポーツでも、とっさの行動が生まれるのは、日ごろの練習です。株は経験を積めば積むほど上達します。


私の数少ない株友は、「お前と株の話をしても、銘柄について触れないので、ちっとも面白くない」とぼやいていましたが、その彼も今は天国です。ただ、彼のいうとおりの銘柄を買っていたら、こうやって株の講釈をやっておられたかどうか分かりません。


とはいっても、経験だけを頼りに株式投資をするわけにはゆきません。世間には情報があふれています。中でも苦労するのが、株価の見通しです。どうやって、不確かな将来に向かって行動すればいいのでしょうか。


第一の基準は、その人のスタンスが、長期か短期かです。投資法は、長短で銘柄選別から投資時期まで180度異なります。


第二はその人の経歴です。アナリストと呼ばれる人たちの経歴は、新聞記者、経済学者、証券マンと様々ですが、記者はイベント中心でどちらかというとニュース解説になり、経済学者はファンダメンタル中心で経済政策に目が向き、証券マンはチャート分析が多いような気がします。それぞれ特色がありますので、登場人物を見ただけで、話の内容が類推できます。私は、株価は需給で決まると思っていますので、需給をよく知っている大手証券会社のアナリストの意見は聞くようにしています。


第三は、実績です。これが一番かもしれません。曲がりやとか、ルーザーには、いくらいいことをいわれても近寄りたくありません。アナリストを見る目も、先週の予想が当たったかが決め手になります。


再現性のない自慢話や成功談は、何の役にも立たないばかりか、下手に信じると大損します。むしろ失敗談に自己矯正につながる話が隠されています。とはいうものの、最後は縁起を担いで「曲がりや」より「当たりや」についてしまいます。


理論(理屈)が、すぐに結果に現れるのが株のいい点です。いくらいいことをいっても、当たらないようでは信頼感が出てこないのは仕方ありません。




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