ヒロろんさんのブログ
本日の市況
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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
17860.47(+ 68.31)△0.38%
◎TOPIX
1445.65(+ 1.12)△0.08%
◎売買高概算 23億8381万株
◎売買代金概算 2兆3548億円
◎時価総額 521兆4295億円
◎値上り銘柄数 724
◎(年初来)新高値 3
◎値下り銘柄数 1060
◎(年初来)新安値 267
◎変わらず 112
◎騰落レシオ(25日)
71.66%(前日比1.17%低下)
◎サイコロ(日経平均) 5勝7敗
●●●○○○●●●○●○ 41.7%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比-8.47%
75日線比-11.17%
◎為替
(対 ド ル)119.33(前日比0.11円安)
(対ユーロ)132.92(前日比0.06円安)
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
230.6円(- 3.0円)28417万株
2.東芝 <6502>
352.7円(+ 6.1円) 9064万株
3.三菱UFJ<8306>
739.6円(+ 1.6円) 7885万株
4.東電 <9501>
775円(- 5円) 5784万株
5.ユニチカ <3103>
61円(- 1円) 5581万株
◎売買代金上位
1.日経レバE<1570>
13470円(+ 130円) 3342億円
2.トヨタ自 <7203>
7089円(+ 85円) 864億円
3.みずほ <8411>
230.6円(- 3.0円) 650億円
4.ソフトBK<9984>
6324円(- 100円) 617億円
5.三菱UFJ<8306>
739.6円(+ 1.6円) 578億円
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り950万株 買い830万株
本日の東京マーケットは、日経平均株価が前週末比68円(0.38%)高の1万7860円で取引終了です。先週末のNYダウが272ドルの大幅安となったことを受け、朝方は売りが先行。9:37には下げ幅が313円となって1万7478円まで下押しする場面がありました。
ただ、先週末に390円の大幅安となった後だけに、また節目となる1万7500円を下回ったことから年金など押し目狙いの買いが入り、加えて10:30にオープンした上海市場が高く始まったことも支援材料となり、10:44には一転して上げ幅が221円となって1万8013円と1万80000円台まで上昇。
その後は上海市場が上げ幅を縮小するのを横目に引けにかけて上げ幅縮小となっています。売買代金は概算2兆3548億円、上海総合指数は東京市場の引け後に下げ幅を広げ、79ポイント(2.5%)安の3080となっています。
業種別では、倉庫、自動車、電気、電力ガス、空運、鉄鋼などが高く、不動産、食品、建設、保険などが下げています。
個別銘柄では、抗がん剤をナノレベルの極小カプセルに包み、がん細胞だけに送り届ける新技術を使った新薬の承認を今年度内に厚生労働省に申請すると報じられ、日本化薬が140円高の1298円と大幅高。
がん領域に特化した創薬ベンチャーのナノキャリアはストップ高で150円高の993円となっています。その新薬はナノキャリアが日化薬にライセンス契約で供与する技術を使っていることから買いが集まっています。
KLabが80円高の1351円、コロプラが89円高の2034円、マーベラスが80円高の1151円となるなどゲーム株が上昇。9月17~20日に「東京ゲームショウ2015」が開催されることから材料期待の思惑買いが入っています。
ゲームを中心としたソフトの不具合検査を手掛けるポールHDが41円高の1048円と上昇。先週末の引け後に2~7月期の連結決算を発表。純利益が前年同期比55%増の7.6億円となっており、会社計画5.6億円を大幅に上回ったことから好感した買いが入っています。国内外のスマホゲームや電子商取引(EC)サイト向けが好調です。
リコーが105.5円高の1239円と大幅高。旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが先週末に提出した大量保有報告書で、リコー株式を8.61%保有していることが明らかとなり、株主還元策強化の要求などを意識した思惑的な買いが入っています。エフィッシモが6%超取得した川崎汽船は3円高の267円です。
その他、超電導フライホイール蓄電システム関連のクボテックが150円高の1010円と連日でストップ高、ゲームセンター景品の企画販売のエスケイが38円高の326円、日経平均採用を材料視してディー・エヌ・エーが175円高の2186円、同じく長谷工も21円高の1329円と値を上げています。
本日の新高値銘柄は、コロンビア、エスケイ、コナミ・・・等々です。
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【2】主な投資判断 **
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[UBS証券]
据置き A
(9678)カナモト 5,200→ 4,200円
据置き A
(9843)ニトリ 11,000→11,500円
[野村証券]
据置き A
(6758)ソニー 4,200円
[みずほ証券]
据置き A
(4516)日本新薬 5,000→ 6,000円
[三菱UFJMS証券]
据置き A
(9433)KDDI 3,340→ 3,730円
据置き A
(9719)SCSK 4,200→ 5,260円
[大和証券]
据置き A
(9682)DTS 2,750→ 2,930円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【3】本日の経済指標等の結果 **
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◎景気動向指数(CI)
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CIは、景気がどのくらいの強さで回復や後退しているのかを示す指数で、2010を100としています。
本日発表された7月の速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比0.1ポイント低下の112.2で、2カ月ぶりに低下。数カ月先の景気を示す先行指数は1.6ポイント低下の104.9でした。
内閣府は、CIから機械的に求める景気の基調判断を「足踏みしている」に 据え置いています。
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【4】孫子とピュロス **
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中国の兵法書「孫子」の成立は春秋時代(紀元前400年頃)です。それ以前の戦(いくさ)は、力で押して後は天運に左右されるという考え方が主流で、運任せであったわけですが、この書の登場によって大局的な戦略と各局面での戦術の重要性が認識されるようになりました。
「孫子」は戦い方・勝ち方を表した書ではありますが、その冒頭では安易に戦端を開くことを諌めており、それが「孫子」の底流にある思想となっています。それでも開戦するに及ばざるをえない場合、戦のやり方をつまびらかにしたのが「孫子」です。
ところで、古代ギリシャにはピュロスという好戦家の王がいました。カルタゴの将軍ハンニバルに「アレクサンドロス大王に次いで偉大な指揮官」と称えられた人物でもあります。
ピュロス王は戦いには滅法強く、ローマを破るなど幾多の戦争で勝利を収めるのですが、ただそれだけで何を得たわけでもなかったといいます。
この故事から「労力や心労のわりに、得るものが少ない勝利」のことを「ピュロスの勝利」といいます。
株式投資におきましても、参戦しよく勝つには勝算と戦術・戦略が必要です。戦略や戦術を持たずに安易に参戦して後は運任せになっていたりしないか、あるいは「ピュロスの勝利」を繰り返してはいないか、振り返ってみることも大切です。
東京証券取引所は、不正会計で市場の信頼を損ねたとして、東芝を「特設注意市場銘柄」に指定する見通しです。東芝を内部管理に問題がある企業として投資家に注意を促す措置ですが、指定後も通常通りに売買ができます。ただし、東芝は1年以内に内部管理体制を改める必要があり、改善が認められなければ上場廃止の可能性もでてきます。過去には、有価証券取引報告書に虚偽を記載していたIHIや巨額の損失を隠していたオリンパスも特設注意市場銘柄に指定されたことがありますが、いずれも最終的には指定解除となっています。