――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【1】今日の相場
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
◎日経平均
18432.27(+260.67)△1.43%
◎TOPIX
1491.91(+ 19.31)△1.31%
◎売買高概算 19億2935万株
◎売買代金概算 2兆2246億円
◎時価総額 537兆8059億円
◎値上り銘柄数 1500
◎(年初来)新高値 10
◎値下り銘柄数 302
◎(年初来)新安値 7
◎変わらず 97
◎騰落レシオ(25日)
75.20%(前日比4.28%上昇)
◎サイコロ(日経平均) 6勝6敗
●○●○●○●●●○○○ 50.0%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比-1.57%
75日線比-7.17%
◎為替
(対 ド ル)120.84(前日比0.60円安)
(対ユーロ)136.54(前日比1.10円安)
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
237.8円(+ 1.4円)13651万株
2.東芝 <6502>
323.3円(+ 6.5円) 5749万株
3.三菱UFJ<8306>
768.3円(+ 6.8円) 4818万株
4.新日鉄住金<5401>
2478円(+ 7.5円) 4201万株
5.東電 <9501>
818円(+ 19円) 3848万株
◎売買代金上位
1.日経レバE<1570>
14230円(+ 390円) 1645億円
2.トヨタ自 <7203>
7338円(+ 41円) 721億円
3.KDDI <9433>
2632.0円(+ 92.0円) 375億円
4.三菱UFJ<8306>
768.3円(+ 6.8円) 368億円
5.ソフトBK<9984>
6244円(+ 115円) 344億円
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1360万株 買い1610万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が3日連続高、260円(1.43%)高の1万8432円で取引終了です。昨晩のNYダウが140ドル高となったこと、円相場が1ドル=120.50円前後と円安に振れたことを好感して朝方から買いが先行。
買い一巡後は今晩、日本時間午前3時の米FOMCの結果発表とイエレン議長の発言を控えて手控え気分が強まり、上げ幅を縮小する場面がありましたが、利上げが見送りになるとの思惑から再び引けにかけて上げ幅を広げています。売買代金は概算2兆2246億円、上海総合指数は66ポイント安(2.1%)安の3086です。
尚、東証が9月第2週(7~11日)の投資家別株式売買動向を発表。外国人は5週連続で売り越しで売越額は1兆348億円と歴代2番目の大きさです。ブラックマンデーが起きた1987年10月第3週(19~24日)の1兆1220億円に次ぐ約28年ぶりの大きさです。前の週は4817億円の売り越しでした。
個人は5週ぶりに売り越しで売越額は1273億円。前の週は3378億円の買い越しでした。信託銀行は3週連続で買い越しで買越額は2023億円です。
業種別では、証券、鉄鋼、電機、機械、海運、食品などの上げが目立ちます。
個別銘柄では、海上土木が本業の東亜建設が22円高の286円と値を上げて昨年来高値更新。4~9月期の連結営業利益が前年同期の17倍の50億円前後となる見通しと報じられ、従来計画19億円を大幅に上回ることから好感した買いが膨らんでいます。手持ちの港湾工事が順調に進んでいます。
ビール類シェア首位のアサヒが3日連続高、118円高の3891.5円と値を飛ばしています。「バドワイザー」などのブランドを持つビール最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブが2位の英SABミラーに買収を打診しており、世界的な大型再編の流れが波及するとの思惑から連日で買いが入っています。
2位のキリンも33.5円高の1653円、サッポロも5円高の457円と値を上げています。
プロジェクター用反射鏡が主柱の岡本硝子がストップ高で50円高の242円、極小ベアリングで世界シェア6割のミネベアが84円高の1432円と値を飛ばしています。両社が共同出資するジャパン・スリーディー・デバイシズが自動車のフロントガラスに情報を映すヘッドアップディスプレー(HUD)部品を今月から量産すると報じられ、好感した買いが入っています。高級車向けとして、当初は月約8千台の生産を見込みます。
エアコン主力の富士通ゼネラルが55円高の1419円と上昇。2020年3月期までに主力のエアコン事業の海外営業利益を15年3月期の2倍強の250億円程度に伸ばす方針と報じられ、好感した買いが入っています。欧米や中東で省エネ性能の高い製品の販売を増やします。
その他、沖縄流通最大手のサンエーが190円高の5300円、リニア&ロボット関連の川田テクノロジーが175円高の4375円、マシンビジョンシステムのモリテックスがストップ高で80円高の299円、8月の中国人観光客大幅増で化粧品のコーセーが700円高の1万0650円と値を飛ばしています。
本日の新高値銘柄は、東亜建、日本基礎技術、日清紡、竹内製作、NTTデータ、ハマキョウレックス・・・等々です。
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【2】主な投資判断
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
[UBS証券]
引下げ A→B
(6376)日機装 1,400→ 900円
[JPモルガン証券]
新 規 A
(4042)東ソー 710円
[ゴールドマンS証券]
引上げ B→A
(9513)Jパワー 4,400円
据置き C
(8015)豊田通商 2,800→ 2,400円
据置き C
(8031)三井物産 1,500→ 1,300円
[野村証券]
据置き A
(3391)ツルハ 11,500→12,500円
据置き A
(9201)JAL 5,300→ 5,500円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【3】本日の経済指標等の結果
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
◎貿易統計
――――
8月の貿易収支は5697億円の赤字。赤字は5カ月連続で、赤字幅は前月の2684億円から拡大しましたが、前年同月比では約4割縮小し、市場予想(約6200億円の赤字)よりも少な目でした。
尚、中国向けの輸出金額は前年同月比で4.6%減少し、6カ月ぶりにマイナスに転じました。中国向け輸出数量ベースでは7カ月連続マイナスとなっています。
◎民生用電子機器の国内出荷実績
――――――――――――――
8月の出荷金額は前年比8.7%増の898億円で、2カ月連続のプラス。
品別では薄型テレビは台数ベースで前年比8.0%増の33万台、うち4Kテレビは4.9万台で、全体に占める割合は14.9%です。カーナビは前年比3.6%増の34万台で、16カ月ぶりのプラスとなっています。
◎対内証券売買契約等の状況(財務省集計)
――――――――――――
9月6日~9月12日
海外投資家 -1兆4201億円(-9860億円)※5週連続売り越し
※売越額(1兆4201億円)は、データが遡れる2005年以降で過去最大です。
◎投資部門別株式売買状況(東証集計)
―――――――――――
9月第2週(9月7日~9月11日、日経平均472円高・週間ベース)
個人投資家 -1273億円(+3378億円)※5週ぶり売り越し
海外投資家-1兆0348億円(-4817億円)※5週連続売り越し
事業法人 + 905億円(+ 827億円)※8週連続買い越し
信託銀行 +2023億円(+2552億円)※3週連続買い越し
※海外投資家の売越額(1兆0348億円)は、約28年前ブラックマンデーで市場が揺れた1987年10月第3週の1兆1220億円に次いで、歴代2番目の大きさです。
◇マイナスが売り越しで、プラスが買い越し、カッコ内は前週の状況。
◇投資部門別売買状況で、「事業法人」は企業の自社株買い等、「信託銀行」は年金資金等の売買動向を示します。
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【4】個人金融資産と資産構成比 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
日銀が本日発表した2015年4~6月期の資金循環統計(速報)によりますと、6月末時点の家計が保有する金融資産(個人金融資産)の残高は、前年同期比4.4%増の1717兆円となり過去最高を更新しました。
参考までに、個人金融資産の内訳は下記のようになっています。
※構成比 ※前年比
全体
1717円 4.4%増
現金・預金
893兆円(52.0%) 2.2%増
債券
26兆円( 1.5%) 10.4%減
投資信託
98兆円( 5.7%) 19.5%増
株式・出資金
182兆円(10.6%) 16.1%増
保険・年金準備金
444兆円(25.8%) 1.7%増
その他
74兆円( 4.3%) 11.6%増
ちなみに、株式・出資金のうち、株式の残高は前年比18.6%増の101兆円となり、リーマン・ショック直前の07年6月末以来8年ぶりに100兆円台に乗せました。投資信託での運用も増加し、投信残高は2割近く増えて過去最高を更新しました。
尚、アメリカの家計資産全体に占める現預金の割合は15%以下、株式の割合は3割を超えています。アメリカに比べますと、日本の金融資産は極端に現預金に偏っており、そのいびつな状況を是正する方策の一つとしての「NISA」(少額投資非課税制度)導入・利用促進です。
米連邦準備理事会(FRB)が今回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げに踏み切るとの見方は後退しており、そういったムードの中での株式相場の動きとなっています。ちなみに、FOMCの結果発表は日本時間18日午前3時、イエレンFRB議長の会見は同午前3時半からとなっています。