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【1】NYの市況
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□ダウ工業株
16370.96(- 62.13)▼0.38%
□ナスダック
4805.76(- 16.58)▼0.34%
□S&P500
1953.03(- 8.02)▼0.41%
□ダウ輸送株
8015.66(- 35.96)▼0.45%
□半導体株(SOX)
617.67(+ 1.86)△0.30%
□NY原油先物(10月限)
44.00(+ 0.63)
□NY 金先物(12月限)
1107.70(+ 4.40)
□バルチック海運指数
805 (-13)
□為替
(対ドル)120.20(前日比0.05円安)
(対ユーロ)136.09(前日比0.13円高)
□CME日経225先物
17870(+ 50)※大阪先物比
週明け14日のNY株式市場は、中国の景気減速への警戒感やFOMC前の手控えで反落しました。
中国国家統計局が13日発表した8月の主要経済指標が総じて弱い内容となり、中国の景気減速が改めて意識されたことでNY株は反落して取引開始。中国の需要後退懸念からエネルギーや素材関連など景気動向に敏感な銘柄を中心に売りが広がりました。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催(16~17日)を控えて持ち高を一方に傾ける向きは少なく、相場の下値は限定的でしたが、様子見ムードが強い中で持ち高を調整する売りが相場を圧迫しNY株は3日ぶりに反落しました。
S&P業種別指数で上昇したのは公益(電力等)のみで、素材(資源等)やエネルギーなどの下げが顕著でした。
個別銘柄では、「iPhone」の新モデルの事前予約が前年を上回るペースで推移していると発表したアップルが上昇。尚、今回の「iPhone」は中国でも同時発売となります。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた半導体のザイリンクスが買われ、半導体セクターのアナログ・デバイセズやKLAテンコールなども上昇しています。
長期債利回りが低下したことを受けて電力株などの高配当銘柄がしっかり。自動車のゼネラル・モーターズやフォードも上昇しました。一方、精錬施設の稼働停止を発表した非鉄のアルコアが下落。アナリストが目標株価を引き下げた中国電子商取引最大手アリババが売られ、ヤフーも下落。アマゾン・ドットコムやイーベイなどのネット関連銘柄も軟調でした。
ダウ構成銘柄では、アップル、メルク、ジョンソン&ジョンソン、キャタピラー、ナイキの5銘柄がプラスで終了した一方、シスコシステムズ、IBM、ビザ、マイクロソフト、デュポンなどが下落しました。
NY原油先物(WTI)は続落。13日に発表された中国の経済指標が市場予想を下回り、改めて中国の景気減速が意識されたことが原油相場を圧迫しました。NY金先物は9月利上げ観測の後退が追い風となり反発しています。
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【2】本日の注目点と話題
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◆昨日の日経平均株価は3日連続安となり、前週末比298円安の1万7965円で取引を終了しました。
NY株はFOMC前の手控えなどから3日ぶりに下落。CME日経225先物は1万7870円で、昨日の東京市場の日経平均終値1万7965円と比べ95円安い水準となっています。
◎日経平均株価と上下の節目
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1万8770円 9月9日終値(大陽線の上辺)
1万8500円 心理的節目
1万8145円 5日線
1万8119円 9月SQ値
1万8092円 一目転換線
1万8000円 心理的節目
☆1万7965円 昨日終値
1万7870円 CME日経先物
1万7758円 9月9日始値(大陽線の下辺)
1万7500円 心理的節目
1万7415円 直近安値(9月8日)
なお、昨日の騰落レシオは65%で、今年最低だった8月25日の67%を下回り、再び2012年6月5日(61%)以来およそ3年3カ月ぶりの低水準となっています。
◎本日の注目は「日銀金融政策決定会合」の結果発表と15:30からの黒田日銀総裁の記者会見です。
海外では9月の独ZEW景気予測指数、8月の米小売売上高、9月の米ニューヨーク連銀景気指数、8月の米鉱工業生産・米設備稼働率、7月の米企業在庫などの発表が予定されています。
◎新規公開(IPO)
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アイビーシー(東マ・3920) 公開価格2,920円
◎主な決算発表
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15:00 アークランドサカモト(9842)
◆その他のトピックは、伊藤ハムと米久が経営統合・来年4月、東芝の4~6月は最終赤字122億円・家電国内撤退も、8月の中途採用の求人数が前年比4割増・9カ月連続最高、オーストラリアのアボット首相が退任、中国が国有企業の統合加速・効率化より市場占有、マレーシアが株買い支え含む緊急経済対策、LNGが5カ月ぶり安値、グーグル・自動運転事業化へ向け社外から責任者。
シャープ・8Kモニター来月発売、任天堂・銀行出身の君島常務が社長に昇格、大王製紙・CB発行巡り明日臨時取締役会、第一生命・営業職が外貨建て保険販売、芙蓉リースがソラシドに航空機リース、三井物産・アフリカで高速通信参入、LIXIL・中国で低価格ブランド、商船三井・オランダで最新鋭ターミナル稼働、東和薬品・山形工場を追加増強、そごう西武が高級ブランドの通販サイト、ユニクロがヒートテック320種展開、USJがクリスマスイベントを3年ぶり刷新、プリンスホテル(西武)・スキーリゾートを刷新。
REITが公募増資を拡大・物件購入急ぐ、三菱マ・北米セメント事業の営業益1割増、TSIHDの3~8月は営業赤字、アスクルの6~8月最終は最高益、ライフコーポの今期単独税引き最高益・減益予想一転、神戸物産の11~7月最終は最高益、正栄食が今期純利益見通しを上方修正・増配も、LINK&Mが決算訂正で純資産減少、オーエス今期一転最終赤字、ホットランドが30日付で第1部に、レデイ薬局は10月1日付で上場廃止、SKエレクが自社株取得枠設定など。
◎明日以降の主な予定 ※予定は変更になる場合があります。
15日(水)
8月の訪日外国人客数
9月の金融経済月報
9月の米住宅市場指数
FOMC開催
16日(木)
8月の貿易統計
4~6月期の資金循環統計速報
8月の民生用電子機器の国内出荷実績
東京ゲームショウ開幕(一般公開は土日)
8月の米住宅着工件数
9月の米フィラデルフィア連銀景況感指数
FOMC結果発表・FRB議長会見
17日(金)
日銀金融政策決定会合議事要旨(8月6~7日開催分)
8月の粗鋼生産量
8月の全国百貨店売上高
8月の米景気先行指標総合指数
◆今日の高島暦
< 相場の波動 >
高日柄なれど、前日来高きは吹き値売り方針
<相場高低判断>
晴れは高く雨は安し