Hold on!(しっかりつかまれ!)

yuhsanさん
yuhsanさん


 ジェットコースターで急降下するとき、あなたは?
「キャー」ですか、それとも……。
 私なら、目をつぶって「Hold on!」です。


 先々週の「投資環境は政治が作り、株価は企業業績で決まる」という考えは、私の40年来の投資戦略の基本でしたが、広くご支持をいただきありがとうございました。あれから毎日、30件ほどの閲覧があり、アクセスランキングも維持したまま推移しています。投資理論は、結果がすぐわかるため、容易に検証できるという利点があります。


 今回の下げは、「政治不安の隙をヘッジファンドに突かれたもの」としましたが、その後の動きはどうだったでしょうか。


 8月末に半値戻しを達成した平均株価は、9月に入り買い手不在のまま、ファンド筋の売りに押されて、18,000円の壁をあっさり割りこみ、9月8日には、17,427円(年初の株価17,325円)で引けて、アベノミクス相場の終焉とまでいわれるようになりました。


 この日は、安倍総理が総裁選挙で無投票当選が決まり、国会では安保法案の通過が、ほぼ確定したので、大きく上げてもおかしくなかったのですが。ところが後場、中国の貿易統計で、輸入が大幅に落ち込んだという理由で、再度ファンド筋が売りを浴びせたのです。


 今回の下落の過程では、ファンド筋が、いつ買い戻すのかが焦点となっていましたので、サプライズといえます。アメリカ市場が休場で、中国経済の下落への懸念を日本市場でヘッジしたようですが、下げを見て信用の投げもあったように思われます。


 翌日の9日は、アベノミクス相場のハイライトといってもいい日になりました。1日の上げ幅が1,343円、出来高も28億株となりました。SQ時に買い戻しを考えていたファンド勢が、前日のアメリカ株の大幅上昇から買い戻しを急いだことや、郵政3社の上場価格が決まり、買いを控えていた国内勢が、一斉に買いを入れたことが要因と考えられます。


 10日は、上げの反動による売りが出ましたが、週末には落ち着きを取り戻し、18,000円を維持したまま、来週予定のFOMCの結果待ちで引けています。


 週間の値幅も値動きも、底値を確認した動きといえます。郵政3社の売り出し価格は、10月中旬と思われていましたが、株価の下落を利用して安値での値決めをしたもので、これで政治的な理由から株価を抑える要素がなくなりました。


 政治が安定し、アベノミクス相場の継続が確認されれば、国内機関投資家からの売りは出ません。企業業績も、為替が120円近辺で安定していれば、今期の業績向上に変わりはないものと思われます。


 しばらくの間は、海外相場の不安定によるファンド筋のヘッジ売りと、配当取りや企業業績の向上を期待する国内投資家の買いで上下に振れますが、9月中の18,000円割れは考えられません。


 私はこの間、基本的には買い持ち(HOLD)でしたが、18,000円を割った時点で、今期の業績が向上し増配が期待できる金融株を。信用取引で購入しました。9月末の配当落ち後に、持ち株のうち配当利回りが低く増配の可能性のない銘柄を売却して、ポートフォリオの入れ替えを行うつもりです。




2件のコメントがあります
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yuhsanさん

思惑さん

おはようございます


コメントありがとうございます。

今季業績については、各証券会社から、見通しが発表されていますが、為替が120円見当なら、10~15%の増益を見ています。

問題は、120円が続いたときに、来期以降の業績がどうなるかだと思います。

少なくとも、来年発表される、企業業績の見通しは、よくないと思います。

思惑さん
>企業業績も、為替が120円近辺で安定していれば、今期の業績向上に変わりはないものと思われます。
本当にこんなことがあり得るなら日本株は安泰ですね!
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