記憶の中の同級生

投財堂さん
投財堂さん
8月23日さて、本日・・・ここに急に現れたのにはワケがある。つい先ほどの話だ。聞いてくれ。俺が道を歩いていると、突然声をかけられた。ヨボヨボのジジイだ。「おお!○○じゃないか~久しぶり~~」 ○○←俺の名前「今、何してるんだよ?元気そうだな~」俺 「おお!久しぶり。元気か!?」記憶を手繰り寄せる。  相手の男 「元気元気、すごく元気だよ。今、この近くに住んでるのか?」俺 「ああ、すぐそこだ。お前は今どこに住んでるんだ?」相手の男 「俺は相変わらずさ。前と同じ所にまだいるよ。」こ・・・これは、デジャヴ~~だ。これと全く同じ状況に遭遇した事がある。いつだ?いつだったか?男に声を掛けられ、道の真ん中で立ち話。このあとの展開は確か・・・今度飲みに行こう・・・ではなかったか?すると案の定、男が俺に言った。「○○(←俺の名前)、今日は忙しいけど今度飲みに行こうぜ。」俺 「ああ、そうだな。飲みに行こう」思った通りの展開だ。そしてこのまま二人は別れるのである。飲みに行こうといっても、お互いに携帯の番号も知らん。お互いに飲みに行くつもりなど全くない。相手はともかく、こと俺に至っては・・コイツが誰だか知らん。全然思い出せない。『誰なのお前?』思わずその言葉が口をついて出そうになった。それをグッと我慢し、適当に話を合わせる俺。そして、そのまま別れる知り合いと思われる二人。相手は俺の名前を知っている。つまり相手にとって俺は知り合いということになる。しかし・・・俺は違う。確かにこんな男がいたような気がする。多分、中学か高校時代だろう。いくら何でも、大学の友人と元会社の同僚はすぐに思い出せる。だからコイツは俺の中学か高校の同級生だろう。しかし・・・マジかよ。こんなジジイが同級生なのかよ?信じたくない。こんな爺さんが俺と同級生だなんて・・嘘だ。嘘に決まっている。そうか!もしかしてこの爺さんは、俺の高校時代の担任では?(  ゚ ▽ ゚ ;)そ れ だ け は あ り え な い。ショックでその後の会話は思い出せない。俺は一目散で家に帰って来た。『悪夢だ・・・これは悪夢に違いない』男と会った事は忘れよう。アイツは同級生でも何でもない。思い出せないが、きっとどこかですれ違っただけの男だ。男が俺の名前を知っていた事は極力無視しよう。聞かなかった事にすればいい。ただそれだけの事だ。しかし・・・それにしても・・この感じは何だ?このブログを開設してから8年近く経つ。この8年の中でこれと同じような記事がどこかにあるはずである。同じ記憶がどこかにある。この8年・・・・の中の記事・・・か。それにしても、あんなジジイが同級生であるワケがない。俺は忘れていた。このブログを始めてから8年経ったという事実を。「さあ、嫌なことは忘れてシャワーでも浴びて来よう」そこに俺は見た。シャワーを浴びるため裸になった俺の姿を・・・鏡の中に・・・・爺さんがいた。薄々、気付いていたんだ。気付いていたんだよ~~~。間違いない。あの爺さんは、俺の高校の時の同級生だ・・と。
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