NYが落ち着けば・・・

NY8日は、11384.21(+152.25)だった。陽線としては迫力不足で、9日の現時点では 11354.5 とまた下げているものの、目先は底をつけたのかもしれない。日足のRCIは底打ちしており、週足RCIも底に達している。月足では、遅行線が日々線とがぶつかっており、このあたりで落ち着いてくれればなあ。と期待したいところだ。
 おそらく原油が高値から大きく下げ始めているのがNYには救いとなっているのだろう。ただWTIチャートをみると、まだ日足も基準線の上、週足は転換線の上。これから本格的に下げかどうかはまだ不透明である。原油の高騰がアメリカの金利の低下による過剰流動性によるものだとすれば、米金利があがらないと原油の異常な高騰は終わらないはずだが、アメリカの10年もの国債は3月に底をうってから少しあがったものの、6月に4.267まであげたあとは天井を打って反転しているところで、あげるのか下げるのか気迷い気分がみてとれる。これからアメリカは決算シーズンであり、金融機関の不安や景気後退とインフレ懸念の間の綱引きがどうなるか、金利と原油の動きがどうなるかというのが、結局はすべての市場の鍵となっているともいえるであろう。アメリカの金利上昇、原油下落の明確なトレンドがでれば、市場は新たな局面にはいるのだろうが、まだそれははっきりしていない。
 日経平均8日は、13052.13円(19.03円高)。一時あげたものの、地政学的なリスクのうわさで下落。日足は以前雲の下であるが、遅行線が綺麗に雲の上限にそって上昇している。このままいけばそろそろとあがってゆくのではないかと思いたいが、週足は基準線を割り込み、RCIは急降下中。まだ中期的には調整がながびく可能性もありそうだ。NYのもやもや感が東京にも影を落としているといえようか。
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