ある金融会社の調査によると、退職後に感じる不安は、
1.お金
2.健康
3番目? なんだと思いますか。
お金と健康は、誰しもが感じるところなので、説明は不要です。
とはいっても、収入がなくなると、お金の大切さが身にしみます。お金がないと、孫も寄ってはくれません。カミサンだって稼いでいるうちが華で、稼がない亭主では、相手にもしてくれません(ちょっと言いすぎなので、カミさんに内緒です)。
3番目は、孤独だそうです。
「へ~」って思う人と、「そうだ!」という人と。
お金と健康に恵まれれば、遊ぶことに熱中すればいいのです。孤独はないはずですが……。
ゴルフ、海外旅行、ジムで体力維持、登山に温泉旅行……。昔は、囲碁、将棋、マージャン、盆栽、と決まっていましたが、今はどうなんでしょうか。やることは一杯あります。
私は、趣味の多いほうなので、今のところ孤独感はありませんが、「情報の崖」に不安を感じたことがあります。会社にいたときは、情報は黙っていても耳に入ります。世の中の動き、人との交流、つまらないゴシップまで、さまざまです。退職してしまうと、新聞、テレビ、雑誌と、あふれるほどの情報量ですが、本当に必要なものは入ってきません(最近のコマーシャルにもよく出てきます)。
そこで、趣味の仲間に入って、情報をえようとするのですが、今までいた会社の仲間では、職場の上下関係がどうしても邪魔になります。やはり、話題を共有できる趣味の仲間が、一番気が合います。趣味の仲間同士が情報交換するSNSも、今では細分化され、地域単位にまで深化しているようです。
株式投資を趣味としてやるのなら、退職後に感じる不安のうち、金と孤独が解消され、一石二鳥なのですが……。
問題は「どこまでが趣味なのか、金儲けか」です。退職金をすっかり株に投じて、気がついたら老後の蓄えがなくなってしまった、というような話が伝わってきます。株式投資は、趣味なのか、生活なのか、はっきりしないまま入り込むと、その反動は取り返しのつかないものになってしまいます。
株のSNSも、目的をはっきりさせないと、はまり込んでしまう危険があります。少なくとも株のSNSで、仲間を見つけようとするのは、やめたほうがいいと思います。私の投稿の目的も、自分の考え方にどれだけ協賛してくれるかの物差しと、小説を作る際の文章を磨くことにあります。
私は、退職後の投資は、「遊び」としてやる程度で、利殖のためにしてはいけないと思っています。株式投資は、45歳までに「蓄え」、65歳までに「増やし」、退職後は、増やしたお金で「遊ぶ」ことが、生涯投資の基本だと思っています。
株式投資はいくら一生懸命にがんばっても、投資環境が悪いと、利殖には繋がりません。特に今のような相場の天井期には、大金を掛けて資産を増やそうとしても、なかなか思うようにはいきません。
今は、小額の資金で、「遊ぶ」投資に徹して、次の相場に備えるのが正解ではないかと思っています。
話がそれましたが、本題の「孤独感を解消する最高のものは?……」、これは次回にします。