平成相場三昧伝 黒猫白猫論?


「白い猫でも黒い猫でも鼠を捕る猫は良い猫だ。」

「迷うな。儲けることは、良いことだ。」南巡講話 鄧小平


というわけで、中國は、改革開放路線に舵を切ったのだけど、この黒猫白猫論、果たして正しいと言えたかどうか。

たとえば、マックス・ウエバーは、ベンジャミン・フランクリンを論じたあとで、「資本主義は、政治に於ける民主主義と經濟に於ける自由主義がなければ、作動しない。」と結論付けておりまする。

やっぱり、ウエバー説が正しいのでは、なかるらむ。証拠あり、天安門事件。


 鄧は、自由化と民主化をもとめる学生や労働者をバリバリと自動ライフルでうち殺し、戦車で若人を無残にも轢き殺したのですぞ。なんでわすられやふや。

さらに、鄧小平は、それをうそぶいて、「北京では、百萬人死んでも多ひとは言えなひ。」と發言したのですぞ。

悲しからずや。人民解放軍にあらず。人民虐殺軍なり。


1989年といえば、ついこのまえOnly yesterday。

10年ほど前、張くんという中国人留学生と話していたら、話が天安門事件に及んだところ、

「ウソ ウソ!ウソアルヨ!どこに証拠がアリますか?」(普段は、流ちょうな日本語を話すのになぁ。)。

「いや、いや僕ら日本人は、お茶の間でTVで一部始終を見ていたのさ。」。

ガックリと肩を沈める張君。小さな聲で、「僕もむかし、先輩に、その噂は、聞いたことアリマスよ。」と白状するのでした。張くんは、大連工業大学出身のインテリなのになぁ。

やっぱり、中国共産党の原罪は、天安門事件につきまする。


「儲けることは、良いことだ。」これも、誤り。

マックス・ウエバーに言わせると、儲けは、単なる結果にすぎず、労働こそが、神の救済に授かる条件。これは修道院の「祈り、かつ働け」といふモットーが、宗教改革とともに、修道院のそとに出たもので、世俗内禁欲といはれまする。

ともかくも、政治は共産主義で、經濟は資本主義。そんなベラボーな話があるものか。中国共産党は、もふもたぬ。もふいかぬ。そろそろ幕引きだー。(いやまぁ、多くの識者が指摘するとおり。)

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