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中国企業の債務負担拡大でデフォルト増加の見通し=S&P

[香港 16日 ロイター] 

 格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は16日発表した報告書で、

中国経済の減速に伴い、世界最大の規模にある中国の企業債務の状況が引き続き悪化し、

債務不履行(デフォルト)が増加する見通しだと述べた。


S&Pは、最近の中国株式市場の混乱で政府が介入したことを指摘する一方、

国有企業の場合は政府の支援を受ける可能性があるが、その範囲や有効性は不透明だとした。

「中国政府主導の独自の資本主義のもとで(国有企業を含む)企業の債務は政府以上に膨らんでいる」とし、企業の債務負担が政府の8倍に達することを指摘した。


中国の企業債務は、2013年の国内総生産(GDP)比120%から2014年は同160%の16兆1000億ドルに拡大。米国の2倍の規模に達した。

債務がGDP伸び率を上回るペースで増えれば、さらなる悪化が予想される。

2019年には28兆5000億ドルに達する見通し。

そうなれば金融市場の不安定化につながりかねない。

 

S&Pは「急速な債務の拡大、リスクや価格の不透明さ(銀行融資が主な供給源であることが一因)、対GDP債務比率の高さ、モラルハザードの問題が、中国市場の信用リスクを高めている」とし、

信用伸び率は依然として大半の国々より高水準だと述べた。


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中国企業は過去最高水準の債務を抱え、株式市場に依存せざるを得ない状況が続いています。

上海総合指数の構成企業の負債比率は今年1月に165%に達し

債務の返済や先行投資の資金調達先を株式市場に求めている状況で

UBSグループによると、増資額は12月までに過去最高の1610億ドルに上ると予想しています。


また中国証券監督管理委員会と中国人民銀行が

減速する経済を支える手段として株式市場への過剰な資金流入を容認したため

上海総合指数は6月中旬まで高騰を続けました。

その後の大暴落で当局が形振り構わず株価対策を打ち出したのは

こうした企業の台所事情が原因だと思われます。


しかし冷静に考えると、企業が債務返済のために

株式市場を通じて投資家から金を巻き上げている様なもので

個人投資家の売買が8~9割を占める上海市場の参加者は、ある意味犠牲者かも知れません。

何とも恐ろしい市場です


因みに今日の上海総合指数は、3823.18pt(前日比+0.46%)で引けています。

2件のコメントがあります
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    HideoAnatmanさん
    2015/7/17 01:17
    こんばんは。中国経済の仕組みってどうなっているのでしょう。きっと日本のバブルの経済システムと違うと思いますが...個人投資家の売買が8-9割を占めるなんて...金融機関が弱いのでしょうか。興味深いです。
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    kabukabumanさん
    2015/7/17 08:31

    おはようございます!


    中国は機関投資家が少なく、それが市場安定化の大きな障害になっています。

    また外国人の売買が可能になったのも比較的最近のことで

    さらなる市場の自由化や投資ファンドの育成などが

    成熟市場になる為の課題だと言われています。

    やはり社会主義国家であるが故の遅れではないでしょうか。

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