4日の東京株式市場では日経平均株価が12日連続で下落し、連続安の記録は歴代3位に並んだ。資源価格の高騰で世界景気の後退懸念が強まり、リスク資産である株式の保有を静かに減らす動きが続いている。ここにきて高成長が期待されていた新興国が急激なインフレに直面しており、新興国に強い収益基盤を持つ自動車や機械などの株価下落が目立つ。米国発の金融不安も依然としてくすぶっており、株式市場は低迷から脱するきっかけをつかめないでいる。
「底入れの兆しが見えない不気味な相場」。東京・八重洲にある証券会社の店頭では4日午後、個人投資家から先行きを不安視する声が漏れた。株価が小幅にじりじりと下げる場面が多く、日経平均の1日の下げ幅は12日中6日で30円以下にとどまる。


