NGTNさんのブログ
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週末まとめ -7/5/2008-
1週間のまとめを書いてみます。
★アメリカ
週間では、ダウは-0.5%、ナスダック指数は-3.0%、S&P500は-1.2%の下落率でした。指数としては下落角度は急なのですが、原油が上がり続けているためか、なかなか反発しません。インテル、AMD、NVIDIAなど半導体関連が弱かったことから、ナスダック指数の下げ幅が大きかったです。金融株はまちまちで、投資銀行株は反発しているものが多かったです。
GM株がメリルリンチによる破たん懸念レポートを受け急落。利益率の高いトラックやSUVが売れていないのだから、北米の自動車メーカーは大変なのでしょう。それと、鉄鋼、非鉄株が急落していました。画像2に、ダウ、鉄鋼(USスティール、アルセロール・ミッタル)、非鉄(アルコア)、資源(エクソンモービル)の比較チャートの載せました。そもそも鉄鋼株は何でこれまでこんなに強かったのかがわかりません・・・。原材料コストが上がって景気が良くないのだから、普通に考えれば素材株は厳しいのですが。小売(メイシーズ、ターゲット、JCペニーなど)も弱いチャートです。消費者が余分な消費をしなくなっているので、業績が厳しいのでしょう。今週は、6月のチェーンストア売上が発表されるので注目ですね。
マクロ経済指標では、インフレ圧力の強さ(ISM製造業・非製造業の価格指数)、雇用環境の弱さ(雇用統計、新規失業保険申請件数、ISM製造業・非製造業の雇用指数)を再確認しました。依然として実体経済は厳しい状況で、原油高が続くようなら今後さらに悪くなると思います。
株価指数の動きは、S&P500に加えて、FTSE、DAXも3月安値を下抜けるかギリギリのところにいます。今週、来週は、株価が底抜けるか反発するか重要な週になりそうです。米金融機関の追加損失については、大分織り込んだと思うので、目先反発するかどうかは原油価格次第でしょう。米企業の4-6月期決算発表も始まるので、そこにも注目ですね。
★日本
週間では、日経平均は-2.3%、TOPIXは-1.7%の下落でした。日経平均は、小幅下落を繰り返し12営業日続落となりました。歴代3位タイの続落記録みたいです。日銀短観は市場予想よりも良い内容でしたが、水準自体は悪化方向です。
新興国需要により業績好調で株価も比較的値もちの良かったコマツ、ダイキン工業などがストンと落ちていました。新興国の株式市場も下落していますし、新興国経済の急減速が危惧されるようになってきているのだと思います。株価の動きを見ると、機械はダメ、電機はまだOKって感じです。新興国の生産活動にブレーキがかかりそうだけど、増加するミドルクラス層による消費活動はOKってことなのでしょうか。
内需では、新興不動産株が急落していました。信用不安のうわさが囁かれていたようです。抱え込んだ物件が売れなければ資金繰りに窮しますし、国内の不動産市況がこれから良くなるあてがあるわけではないので、新興不動産株を中長期で買うのは危険だと思います。ここ数年の国内不動産市況の活況は、元はと言えば欧米の不動産バブルに伴い外資ファンドなどが日本の不動産を買いあさったことが主な要因でしょうから、欧米の不動産バブルがはじけてしまった現在では、国内不動産の見通しも暗いものになると思います。一度バブルが弾けてしまった資産カテゴリーは回復に時間がかかりますから、欧米の不動産市況はしばらく低迷するでしょう。
今後の日経平均の動きは、いつもの通り、米株とドル円次第でしょう。ドル円が円安方向で安定していれば、日経平均の下値は堅くなると思います。ドル円にとっては、ECBの利上げとトリシェ総裁の発言をどう消化してユーロドルが動くかが重要だと思います。
★為替
ECBが2007年6月以来、約1年振りとなる利上げを行い、政策金利は、4.00%から4.25%へ引き上げられました。利上げ後のトリシェ総裁の発言が、今後の金融政策についてバイアスをもたないものだったことから、ユーロは売られました。ユーロ売りドル買いとなったことから、ドル円も円安ドル高方向へ動きました。
★商品
原油は引き続き上昇基調でした。ユーロドルが下落したことも現時点では影響がないようです。インダストリアルコモディティでは、銅、アルミも高くなっています。
http://www.kitcometals.com/charts/copper_historical.html
★今週の予定
7日(月)
8日(火)
6月景気ウォッチャー調査(日)
5月中古住宅販売保留(米)
アルコア決算発表(米)
9日(水)
5月機械受注(日)
10日(木)
BOE政策金利発表(英)
新規失業保険申請件数(米)
6月チェーンストア売上(米)
11日(金)
6月消費者態度指数(日)
5月貿易収支(米)
6月輸入物価指数(米)
7月ミシガン大消費者信頼感指数(米)
GE決算発表(米)
★アメリカ
週間では、ダウは-0.5%、ナスダック指数は-3.0%、S&P500は-1.2%の下落率でした。指数としては下落角度は急なのですが、原油が上がり続けているためか、なかなか反発しません。インテル、AMD、NVIDIAなど半導体関連が弱かったことから、ナスダック指数の下げ幅が大きかったです。金融株はまちまちで、投資銀行株は反発しているものが多かったです。
GM株がメリルリンチによる破たん懸念レポートを受け急落。利益率の高いトラックやSUVが売れていないのだから、北米の自動車メーカーは大変なのでしょう。それと、鉄鋼、非鉄株が急落していました。画像2に、ダウ、鉄鋼(USスティール、アルセロール・ミッタル)、非鉄(アルコア)、資源(エクソンモービル)の比較チャートの載せました。そもそも鉄鋼株は何でこれまでこんなに強かったのかがわかりません・・・。原材料コストが上がって景気が良くないのだから、普通に考えれば素材株は厳しいのですが。小売(メイシーズ、ターゲット、JCペニーなど)も弱いチャートです。消費者が余分な消費をしなくなっているので、業績が厳しいのでしょう。今週は、6月のチェーンストア売上が発表されるので注目ですね。
マクロ経済指標では、インフレ圧力の強さ(ISM製造業・非製造業の価格指数)、雇用環境の弱さ(雇用統計、新規失業保険申請件数、ISM製造業・非製造業の雇用指数)を再確認しました。依然として実体経済は厳しい状況で、原油高が続くようなら今後さらに悪くなると思います。
株価指数の動きは、S&P500に加えて、FTSE、DAXも3月安値を下抜けるかギリギリのところにいます。今週、来週は、株価が底抜けるか反発するか重要な週になりそうです。米金融機関の追加損失については、大分織り込んだと思うので、目先反発するかどうかは原油価格次第でしょう。米企業の4-6月期決算発表も始まるので、そこにも注目ですね。
★日本
週間では、日経平均は-2.3%、TOPIXは-1.7%の下落でした。日経平均は、小幅下落を繰り返し12営業日続落となりました。歴代3位タイの続落記録みたいです。日銀短観は市場予想よりも良い内容でしたが、水準自体は悪化方向です。
新興国需要により業績好調で株価も比較的値もちの良かったコマツ、ダイキン工業などがストンと落ちていました。新興国の株式市場も下落していますし、新興国経済の急減速が危惧されるようになってきているのだと思います。株価の動きを見ると、機械はダメ、電機はまだOKって感じです。新興国の生産活動にブレーキがかかりそうだけど、増加するミドルクラス層による消費活動はOKってことなのでしょうか。
内需では、新興不動産株が急落していました。信用不安のうわさが囁かれていたようです。抱え込んだ物件が売れなければ資金繰りに窮しますし、国内の不動産市況がこれから良くなるあてがあるわけではないので、新興不動産株を中長期で買うのは危険だと思います。ここ数年の国内不動産市況の活況は、元はと言えば欧米の不動産バブルに伴い外資ファンドなどが日本の不動産を買いあさったことが主な要因でしょうから、欧米の不動産バブルがはじけてしまった現在では、国内不動産の見通しも暗いものになると思います。一度バブルが弾けてしまった資産カテゴリーは回復に時間がかかりますから、欧米の不動産市況はしばらく低迷するでしょう。
今後の日経平均の動きは、いつもの通り、米株とドル円次第でしょう。ドル円が円安方向で安定していれば、日経平均の下値は堅くなると思います。ドル円にとっては、ECBの利上げとトリシェ総裁の発言をどう消化してユーロドルが動くかが重要だと思います。
★為替
ECBが2007年6月以来、約1年振りとなる利上げを行い、政策金利は、4.00%から4.25%へ引き上げられました。利上げ後のトリシェ総裁の発言が、今後の金融政策についてバイアスをもたないものだったことから、ユーロは売られました。ユーロ売りドル買いとなったことから、ドル円も円安ドル高方向へ動きました。
★商品
原油は引き続き上昇基調でした。ユーロドルが下落したことも現時点では影響がないようです。インダストリアルコモディティでは、銅、アルミも高くなっています。
http://www.kitcometals.com/charts/copper_historical.html
★今週の予定
7日(月)
8日(火)
6月景気ウォッチャー調査(日)
5月中古住宅販売保留(米)
アルコア決算発表(米)
9日(水)
5月機械受注(日)
10日(木)
BOE政策金利発表(英)
新規失業保険申請件数(米)
6月チェーンストア売上(米)
11日(金)
6月消費者態度指数(日)
5月貿易収支(米)
6月輸入物価指数(米)
7月ミシガン大消費者信頼感指数(米)
GE決算発表(米)
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米相場の「材料と、反応」を見るべき段階に入ってきましたね。更に下を目指す気なのか、一旦中休みを入れるのか。
「悪い指標、材料」が出てくれたほうが、市場の空気が分かりやすい。「悪いのに下げない」という動きが出てきたら、一時反発の目があります。
「良い指標、材料で反発」だと、一瞬の反応の可能性もありますし、買い安心にはならない。
金融悪材料の織り込み具合ですね。
モルガン、GSのウンコ決算から、始まった下げ相場が、3大銀行の決算で終焉するのかどうか。
外人どもの、日本株への姿勢は完全に変化してますね。15連続超え、有り得ますよ。
この間の戻り相場もそうですが、外人は「普通の人」が考えるさらに3段押しくらいやってきます。「そろそろ・・・」という安易な買いが、いつも狙われます。
金曜のCMEは、材料無しで高寄り指示をしているようです。
怪しい。
こんばんは。今回の下落相場の起点は、5月の米雇用統計が発表された6/6だと私は考えています。失業率5.5%ショックです。
金融株の下落の意味合いはベアスタ救済以前とは異なっていると思います。ベアスタ救済以前は、システミックリスク懸念でした。現在は、住宅市況の悪化・中小企業倒産・消費者ローンの質の悪化など実態経済の悪化を反映したものとして、金融機関のバランスシートの悪化が嫌気されているのだと考えています。なので、今後の焦点は原油価格の動きも含めて実体経済がどうなるかだと思います。今週の材料としては、チェーンストア売上、アルコアとGEの決算が重要になりそうです。
日本株については、外国人は上がれば買うし下がれば売るしでいつものことでしょう。
CMEの日経平均先物は3日の終値が表示されている感じです。CMEが休場でGLOBEXだけ動いていたみたいですが、それが関係しているのかもしれません。4日夜に松井証券で円建ての日経平均先物をみてたのですが、0:30の時点で13190円でした。
いつも重要な基調なご意見ありがとうございます。
サミット期間中に何か起きるでしょうか。考えれば切りがな
いのですが。気になりましたので
こんばんは。サミット中は何も起こらないと良いですね。2005年のサミットの時は、ロンドンでテロが起きましたので、そういうことが起こらないよう願っています。