ヒロろんさんのブログ
本日の市況
1875年5月20日にメートル条約が締結されたことから、今日は「世界計量記念日」となっており、日本が条約に加入したのは1885年(明治18年)のことです。
日本では、明治の頃までは長さの単位は「尺」であり、重さは「貫」が広く用いられていました。
もともと掌を広げた際の親指先から中指の先までの長さを基準とした1尺の長さは、時代とともに変換し、現在は30.303cmと定義されています。ちなみに相撲の土俵の直径4.55mは、15尺をメートル換算したものです。
貫(約3.75kg)は一文銭の中央の穴に紐を通して(貫いて)1000枚一組としたことからその呼び名がついています。
メートル法の施行により長さ・面積・体積・質量の単位を国際的に統一しようと図られてきましたが、対象ごとにそれぞれの基準が今でも存在し、商品市場などでは慣例として昔ながらの単位が使われています。
例えば、原油の取引単位である「バレル」。バレルの語源は「樽」であり、昔は樽で計られていたビールや穀物などの単位にその名残りがあり、それぞれに体積が違っています。
石油の場合は1バレル=42ガロン(米国液量ガロン)であり、リットル換算しますと1バレル=約159リットルとなります。
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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
20196.56(+170.18)△0.85%
◎TOPIX
1643.40(+ 10.07)△0.62%
◎売買高概算 25億7091万株
◎売買代金概算 2兆9955億円
◎時価総額 589兆9358億円
◎値上り銘柄数 1113
◎(年初来)新高値 256
◎値下り銘柄数 640
◎(年初来)新安値 7
◎変わらず 129
◎騰落レシオ(25日)
104.11%(前日比2.93%上昇)
◎サイコロ(日経平均) 9勝3敗
●○●○○○○●○○○○ 75.0%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+1.96%
75日線比+5.75%
◎為替
(対 ド ル)121.01(前日比1.03円安)
(対ユーロ)134.07(前日比0.09円高)
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
246.1円(- 0.3円)23392万株
2.三菱UFJ<8306>
898.7円(- 0.4円)12723万株
3.シャープ <6753>
167円(- 4円)10587万株
4.東芝 <6502>
407.6円(- 2.3円) 6731万株
5.野村 <8604>
810.0円(+ 8.7円) 5639万株
◎売買代金上位
1.日経レバE<1570>
17580円(+ 270円) 1895億円
2.三菱UFJ<8306>
898.7円(- 0.4円) 1149億円
3.トヨタ <7203>
8405円(+ 41円) 669億円
4.三井住友 <8316>
5345円(+ 32円) 632億円
5.ソフトBK<9984>
7247円(- 23円) 582億円
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り850万株 買い1440万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が4日連続高、前日比170円(0.85%)高の2万0196円となり、4月23日に付けた終値ベースの高値2万0187円を上回って約15年ぶりの高値水準となっています。尚、本日はザラ場中14:16に2万0278円まで上昇し、4月23日のザラ場高値2万0252円も上回っています。
昨晩のNYダウが13ドル高で連日で史上最高値を更新したこと、円相場が1ドル=120.60円台の円安水準に進行したことを好感して朝方から幅広い銘柄に買いが先行。1~3月期のGDP速報値が年率2.4%増と市場予想の1.5%を上回ったことも支援材料となり、終日高い水準での値動きとなっています。
GDP速報値で住宅投資が4四半期ぶりにプラスに転じたことで不動産株が上昇、業種別値上がり率トップとなっています。売買代金は概算2兆9955億円、東証1部の時価総額は589兆円と1989年の最高水準590兆9087億円に迫っています。上海総合指数は28ポイント高の4446です。
業種別では、不動産、電力ガス、ゴム、土石、陸運、海運などの上げが目立ち、石油、鉄鋼、非鉄などが下げています。
個別銘柄では、日本空港ビルが4日連続高で320円高の7090円と大幅高。国土交通省が羽田空港と中国を結ぶ昼間時間帯の定期便を10月末から現在の2.5倍となる1日20便(現在8便)にすることで中国政府と合意したと発表。利用者の増加を通じて羽田空港の施設管理や物販を手掛ける日本空港ビルの追い風になるとの見方から買いが入っています。
東京ディズニーランド&シーを運営するオリエンタルランドが426円高の8424円と大幅高。訪日観光客の増加の恩恵を受ける「インバウンド」関連として継続的な買いが入っています。2017年春に映画「ファインディング・ニモ」の世界を体験できる新たなアトラクションを導入すると発表したことも支援材料となっています。
衛生陶器シェア6割のTOTOが7日連続高となり、80円高の2079円と連日で昨年来高値更新です。10月1日付で株式の売買単位を1000株から100株に変更し、同時に2株を1株に併合すると発表。最低投資金額が現在の5分の1になることから流動性が向上するとの期待した買いが入っています。
学習塾最大手の栄光HDがストップ高で300円高の1434円。通信教育「Z会」を手掛ける増進会出版社がTOBで完全子会社にすると発表。買付価格の1株1550円にサヤ寄せする形で買いが集まっています。栄光HDを約30%保有する筆頭株主の進学会も63円高の589円と値を飛ばしています。
その他、ワイヤレス電力伝送インホイールモータを搭載した電気自動車が走行成功したと発表した東洋電機製造がストップ高で80円高の517円、超電導フライホール蓄電システムのクボテックが84円高の1118円、自社株買い発表でオフィス用品配達のアスクルが343円高の3230円と大幅高です。
本日の新高値銘柄は、マルハニチロ、日鉄鉱、長谷工、五洋建、積水ハ、森永菓、キリン、電化、電通、栄研化、TOTO、ガイシ、住友電工、リンナイ、森精機、明電舎、パナソニック、TDK、日東電工、ピジョン、JR東日本、JAL、NTT・・・等々です。
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【2】主な投資判断 **
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[ドイツ証券]
据置き A
(1605)国際石油開発帝石 1,650→ 1,815円
据置き A
(4902)コニカミノルタ 1,600→ 1,800円
[クレディS証券]
据置き A
(1605)国際石油開発帝石 1,675→ 1,670円
引下げ A→B
(1662)石油資源開発 5,130→ 4,630円
[バークレイズ証券]
引下げ A→C
(7731)ニコン 1,700→ 1,200円
[野村証券]
据置き A
(2914)JT 4,630→ 5,150円
新 規 A
(4549)栄研化学 3,100円
据置き B
(6753)シャープ 250→ 160円
[三菱UFJMS証券]
据置き A
(1808)長谷工 1,260→ 1,620円
据置き A
(5929)三和HD 970→ 1,200円
新 規 A
(7956)ピジョン 3,700円
据置き A
(8848)レオパレス21 940→ 1,010円
据置き C
(2489)ADWAYS 680→ 720円
[SMBC日興証券]
引上げ B→A
(2002)日清製粉 1,290→ 1,730円
引上げ B→A
(5020)JX 480→ 650円
据置き A
(9422)コネクシオ 1,400→ 1,650円
[みずほ証券]
据置き A
(6869)シスメックス 6,300→ 7,500円
据置き A
(9364)上組 1,360→ 1,400円
[大和証券]
据置き 1
(2229)カルビー 5,350円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【3】単位の話 **
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前述の「ガロン」という単位も樽の体積に由来しています。どういった樽を基準にするかで体積が違ってきますが、米国液量ガロンの場合は「ワインガロン」(3.785リットル)が使われています。
ちなみに、カウボーイハットのようなつばの広い山高帽を「テンガロンハット」と言いますが、一種の誇張表現で、10ガロンも入りそうな大きな帽子という意味からきています。
ブリキ製の一斗缶は、容量が1斗(10升=18リットル)であったことからその名で呼ばれましたが、それ以前は石油を入れて輸入されたため石油缶と呼ばれており、戦後はその容量から5ガロン缶とも言いました。一斗缶は現在でも主に工業用として使われていますが、家庭用には18リットル容量の赤いポリタンクが普及しています。
日本で養殖技術が確立し、世界に先駆けて産業化に成功した真珠は、重さの単位として日本で使われていた「匁(もんめ)」(約3.75g)が世界的に通用します(英語表記は「momme」で、「モミ」と発音)。
金や銀、プラチナなどの貴金属の取引単位である「トロイオンス」は、中世フランスのトロアという都市で使われていた取引単位で、1トロイオンス=約31gとなっています。ダイヤモンドの「カラット(carat)」は、イナゴ豆に由来し、1カラット=0.2gと規定されています。
尚、金には「24K」や「18K」のように「K」という単位も存在します。一般的には「24金」あるいは「18ケイ」などと言われることが多いようです。
この場合の「K」とうい表記は「krat」の略で、ダイヤモンドの単位と読みは同じですが、ダイヤモンドが質量(大きさ)を表すのに対し、金のカラットは純度(金の含有量)を24等分で表しています(「0.9999」のように0から1の数値で表すこともあります)。
純度100%の純金は24分の24を表す「24K」で、「18K」の場合の金の含有量は24分の18(75%)ということになります。
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【4】本日の経済指標等の結果 **
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◎1~3月期国内総生産(GDP)速報値
年率換算1.5%増の事前予想に対し、結果は2.4%増と大きく上振れ。内訳の住宅投資や設備投資は4四半期ぶりにプラスに転じています。
◎4月の訪日外国人客数
4月は前年同月比53万3千人(43.3%)増の176万4千人で、単月としては3カ月連続で過去最高を更新しました。
ちなみに、1~4月累計(589万6千人)を昨年の同期間と比べますと、179万人(43.6%)増となっています。
査証(ビザ)の要件緩和や免税制度の拡充、航空路線の増便などを含め、訪日客増加に向けた継続的な取り組みや円安傾向の継続などの要因に加え、キリスト教圏のイースター(4月3日~6日)、中国の清明節(4月4日~6日)、タイのお正月・ソンクラーン(4月13日~15日)などの休暇が、海外でも人気の高い日本の花見シーズンと重なったことが4月の訪日客数を押し上げました。
◎給油所のガソリン価格
18日時点のガソリンの全国平均価格は1リットル142.1円で、4週連続の値上がりとなっています。
日経平均の5日移動平均線が25日移動平均線を下から上に突き抜ける「ミニゴールデンクロス」がおよそ4カ月ぶりに示現しました。前回、ミニゴールデンクロスとなったのは1月23日で、日経平均は1万7500円前後、その後相場は上げ下げを繰り返しながらも上値を伸ばし2万円の大台乗せとなった経緯があります。今回もミニゴールデンクロスの出現で、相場が水準を変える新たなステージ入りが期待されます。