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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
19732.92(+162.68)△0.83%
◎TOPIX
1607.11(+ 15.62)△0.98%
◎売買高概算 25億4872万株
◎売買代金概算 2兆5775億円
◎時価総額 577兆1016億円
◎値上り銘柄数 1203
◎(年初来)新高値 154
◎値下り銘柄数 548
◎(年初来)新安値 44
◎変わらず 131
◎騰落レシオ(25日)
101.82%(前日比5.31%上昇)
◎サイコロ(日経平均) 7勝5敗
●●○●○●○○○○●○ 58.3%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比-0.23%
75日線比+3.83%
◎為替
(対 ド ル)119.43(昨日比0.27円安)
(対ユーロ)136.16(昨日比0.45円安)
◎出来高上位
1.シャープ <6753>
186円(- 14円)24566万株
2.みずほ <8411>
234.6円(+ 4.9円)19287万株
3.三菱UFJ<8306>
871.9円(+ 27.9円)14033万株
4.東芝 <6502>
411.6円(- 14.7円)12973万株
5.新生銀行 <8303>
236円(± 0円) 4909万株
◎売買代金上位
1.日経レバE<1570>
16710円(+ 210円) 1263億円
2.三菱UFJ<8306>
871.9円(+ 27.9円) 1206億円
3.三井住友 <8316>
5140円(+ 30円) 660億円
4.トヨタ <7203>
8296円(+ 117円) 575億円
5.東芝 <6502>
411.6円(- 14.7円) 537億円
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り650万株 買い710万株
本日の東京マーケットは、日経平均株価が前日比162円(0.83%)高の1万9732円で取引終了です。
昨晩のNYダウが191ドルの大幅高、米S&P500種株価指数は史上最高値を更新したことを受け、東京市場もソニーやNTT、7&iなど主力銘柄を中心に朝方から買いが先行。買い一巡後は上げ幅を縮小する場面がありましたが、世界的株高の流れは継続しており、下値では先高期待からの押し目買い意欲は旺盛。引けにかけて再び上げ幅を拡大して取引終了です。売買代金は概算2兆5775億円、上海総合指数は69ポイント(1.5%)安の4308です。
尚、東証が発表した5月第1週(7~8日)の投資家別株式売買動向は、外国人が2週ぶりに買い越しとなり、買越額は584億円(前週は573億円の売り越し)。一方、個人は2週ぶりに売り越しとなり、売越額は392億円。年金基金の売買動向を映す信託銀行は6週連続で売り越しで売越額は110億円となっています。
業種別では、陸運、小売、銀行、空運、化学、繊維などが高く、紙パ、石油、精密、商社などが下げています。
個別銘柄では、三菱UFJが27.9円高の871.9円と上昇。14時半すぎに、近く総額1千億円規模の自社株買いを行う方針を決めたと報じられ、株主還元強化の姿勢を評価した買いが膨らんでいます。
阪急阪神HDが29円高の716円と値を飛ばしています。14時に15年3月期の営業利益が前期比2%増の940億円と発表。事前計画900億円から大幅増となり、好感した買いが入っています。16年3月期の年間配当は7円と1円増配します。外国人旅行者の増加でホテル事業が大幅な営業増益となっています。
日東電工が353円高の8763円と値を上げ、連日で昨年来高値を更新。昨日に2018年3月期末までに自動車関連のM&Aなど戦略投資枠として1500億円を投じる方針を発表。積極的な投資方針や中期経営計画の業績目標を好感した買いが入っています。
広告圧倒的首位の電通が740円高の6160円と大幅高で株式分割考慮後の史上最高値を更新しています。昨日の引け後、15年12月期の連結営業利益が1000億円になる見通しと発表。同時に自社株買いも発表しており、好感した買いが膨らんでいます。
その他、大幅増益と年間配当の増額見通しを発表した不織布国内最大手の日本バイリーンがストップ高で100円高の711円、外航船船主で自動車船、タンカー、バラ積み船を中長期貸船する明治海運が50円高の429円と大幅高、好業績発表で中堅ゼネコンのナカノフドー建設が52円高の495円と大幅高。
保管・搬送システム世界2位のダイフクが好業績発表で144円高の1776円、自社株買い発表の日本製粉が41円高の630円、ドラッグストアのツルハHDが510円高の9180円と大幅高です。
本日の新高値銘柄は、日鉄鉱、清水建、長谷工、中部飼料、スタートトゥ、日産化、電通、森精機、三菱マ、ジェイテクト、ミネベア、日東電工、三菱重工・・・等々です。
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【2】主な投資判断 **
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[メリルリンチ証券]
据置き A
(9020)JR東日本 11,000→12,600円
[クレディS証券]
据置き A
(7532)ドンキホーテ 9,100→10,300円
引下げ A→B
(4182)三菱瓦斯化学 700→ 740円
[モルガンSMUFJ証券]
引下げ B→C
(7731)ニコン 1,550→ 1,350円
[UBS証券]
据置き A
(6383)ダイフク 1,750→ 1,900円
据置き A
(6988)日東電工 8,700→ 9,500円
据置き C
(2897)日清食品 6,000→ 4,900円
据置き C
(6753)シャープ 170→ 40円
[野村証券]
据置き A
(8050)セイコー 830→ 900円
引上げ C→B
(4568)第一三共 1,300→ 2,100円
[みずほ証券]
据置き A
(8219)青山商事 4,600→ 5,300円
[大和証券]
据置き 2
(2371)カカクコム 1,870→ 2,400円
引上げ 3→2
(4732)ユーエスエス 1,920→ 2,510円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【3】日本一の下足番 **
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宝塚歌劇団が阪急電鉄の一部門であり、東京宝塚劇場を前身とし、帝国劇場を運営する東宝も阪急系(現在は阪急阪神)の企業です。
様々な事業の発端となる阪急電鉄を創業したのは、大正から昭和にかけて「今太閤」といわれた小林一三で、「田園都市構想」のパイオニアでもあります。
小林は、営利企業でも事業の持つ公共性、社会性を重視し、鉄道事業を柱に沿線の宅地から保養地開発、流通事業そして宝塚歌劇団、東宝映画、阪急球団を誕生させました。
関東においても東宝のほか、東電、目蒲電鉄、東横電鉄、日本軽金属などを育成しています。また、東急創業者の五島慶太や西武創業者の堤康次郎も小林の影響を受けています。
小林が当時打ち出したアイデアは画期的で、宝塚歌劇団、駅ビルから建売住宅のほか、電車の中吊り広告や全国高校野球大会なども小林の企画です。
その小林にも不遇の頃があり、一時は路頭に迷いかけましたが、知人のつてで新しい路線を開通しようとしていた箕面有馬電鉄株式会社(後の阪急電鉄)という新会社に就職します。しかし、当時の大恐慌のあおりで、公開した株式は引き受け手がなく、路線開通前に新会社は倒産という話が出るほどでした。
小林はすべてのリスクを背負って金策に奔走し、無事に路線は開通します。その当時のことを思って次のような言葉を残しています。
「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。」
ちなみに、小林は努力型の天才であることよりも、自分の長所を磨いて伸ばす人を好んだそうです。そんな小林一三の血を受け、自分の持つ長所を伸ばし、それを世界に認めさせた人物がいます。小林一三のひ孫で元プロテニスプレーヤーの松岡修造氏です。
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【4】本日の経済指標等の結果 **
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◎4月の消費動向調査(14:00)
消費者心理を示す消費者態度指数が、前月比で5カ月ぶりに低下。低下幅が小さかったことから、消費者心理の基調判断は「持ち直している」で据え置かれています。
◎週間の投資部門別株式売買状況
5月第1週(5月7日~8日、日経平均152円安)
個人投資家 -392億円 (+821億円)
海外投資家 +584億円 (-573億円)
※マイナスが売り越しで、プラスが買い越し、カッコ内は前週の状況。信託銀行は6週連続の売り越しです。
15年3月期決算および16年3月期見通しがほぼ出揃いました。企業の成長をけん引する事業は何か、新たに収益化する事業は何か、経営のリスクは何か、想定為替レートはどうかといった企業の姿を正しく把握しておくことは非常に大事です。そうすれば「下がっても慌てず、上がっても浮かれず」に投資を行うことができるようになるはずです。