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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
19570.24(-194.48)▼0.98%
◎TOPIX
1591.49(- 12.72)▼0.79%
◎売買高概算 25億7484万株
◎売買代金概算 2兆7762億円
◎時価総額 571兆4182億円
◎値上り銘柄数 489
◎(年初来)新高値 133
◎値下り銘柄数 1301
◎(年初来)新安値 36
◎変わらず 92
◎騰落レシオ(25日)
96.51%(前日比6.62%低下)
◎サイコロ(日経平均) 7勝5敗
○●●○●○●○○○○● 58.3%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比-0.99%
75日線比+3.14%
◎為替
(対 ド ル)118.94(昨日比0.88円高)
(対ユーロ)135.81(昨日比1.01円安)
◎出来高上位
1.東芝 <6502>
426.3円(+ 3.5円)23488万株
2.みずほ <8411>
229.7円(- 5.0円)13687万株
3.三菱UFJ<8306>
844.0円(- 21.2円) 9626万株
4.シャープ <6753>
200円(- 2円) 9331万株
5.双日 <2768>
287円(- 1円) 5707万株
◎売買代金上位
1.日経レバE<1570>
16500円(- 340円) 1471億円
2.東芝 <6502>
426.3円(+ 3.5円) 1023億円
3.三菱UFJ<8306>
844.0円(- 21.2円) 818億円
4.三井住友 <8316>
5110円(- 148円) 662億円
5.トヨタ <7203>
8179円(- 17円) 523億円
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1400万株 買い1150万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が5日ぶりに下落、前日比194円(0.98%)安の1万9570円で取引終了です。
昨晩のNYダウは7ドルの小幅安でしたが、円相場が1ドル=119円台前半の円高に進行したこと、欧州市場でドイツ株が1%超の下げとなったことを嫌気して朝方から売りが先行。メガバンクがいずれも2%を超える下げとなっていることも投資心理を悪化させ、引けにかけて徐々に下げ幅を広げています。値ガサ株の下げが目立ち、ファーストリテイやファナック、ソフトバンク、そしてKDDIなど4銘柄で日経平均を80円近く押し下げています。売買代金は概算2兆7762億円、上海総合指数は2ポイントの小幅高で4378です。
業種別では、建設、水産、自動車、機械などがしっかり。銀行、不動産、小売、繊維、食品などの下げが目立ちます。
個別銘柄では、長谷工が129円高の1353円と大幅高で7年半ぶりの高値水準まで上昇。昨日の引け後に16年3月期の連結純利益が前期比23%増の350億円になる見通しと発表。市場予想の270億円程度を大幅に上回り、好感した買いが入っています。今期は首都圏などでのマンション施工が高水準で推移するほか、大型案件が増えて工事採算も上向くとしています。
東芝が3.5円高の426.3円と上昇。会計処理問題から11日にはストップ安となる80円安、翌12日には一時375.2円の安値まで下押しする場面がありましたが、昨日に直近3年間の営業利益が累計で500億円強減少する見込みと発表し、業績を巡る不透明感が薄れたとの見方から買いが入ってきています。
コニカミノルタが161円高の1516円と大幅高。昨日の引け後に16年3月期連結純利益が500億円になる見通しと発表。併せて増配方針も示しており、好業績と増配を好感した買いが膨らんでいます。欧米を中心にチラシ作成などに使う商業用デジタル印刷機が好調です。
その他、好業績発表の日産自が29.5円高の1276円、出雲に新工場を建設してスマホ用LCC増強と報じられた村田製作が5日連続高で790円高の1万9240円と昨年来高値更新、地図情報断トツのゼンリンが144円高の1754円。
好業績発表の五洋建設が29円高の473円、飼料販売量トップで業績拡大見通しの中部飼料が39円高の816円、地下資源工事用掘削機械の鉱研工業が18円高の1138円と値を上げています。
本日の新高値銘柄は、日鉄鉱、清水建、前田道、五洋建、長谷工、コニカミノルタ、TOTO、ガイシ、ダイキン、ミネベア、明電舎、村田製作、富士重、パイロット、ニチハ、任天堂・・・等々です。
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【2】主な投資判断 **
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[メリルリンチ証券]
据置き A
(2432)DeNA 2,330→ 2,750円
[JPモルガン証券]
引上げ B→A
(6981)村田製作所 17,000→22,000円
[UBS証券]
据置き A
(1925)大和ハウス 2,700→ 3,000円
据置き A
(7735)SCREEN 1,020→ 1,100円
据置き A
(7943)ニチハ 1,500→ 1,700円
[モルガンSMUFJ証券]
据置き A
(8591)オリックス 2,050→ 2,150円
[ゴールドマンS証券]
据置き A
(6367)ダイキン工業 9,200→ 9,500円
据置き A
(8591)オリックス 2,100→ 2,230円
[野村証券]
据置き A
(1925)大和ハウス 2,600→ 3,220円
据置き A
(4902)コニカミノルタ 1,534→ 1,781円
据置き A
(5333)日本ガイシ 2,830→ 3,300円
据置き A
(7201)日産自動車 1,500→ 1,800円
[三菱UFJMS証券]
据置き A
(1801)大成建設 920→ 890円
据置き A
(6707)サンケン電気 1,130→ 1,190円
据置き C
(9533)東邦ガス 560→ 610円
[みずほ証券]
据置き A
(8279)ヤオコー 5,500→ 5,800円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【3】値幅見ず日柄見よ **
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短い期間でわずかな価格差を狙って売買を繰り返す投資のやり方を「値幅取り」あるいは「値ざや稼ぎ」などと言います。価格差(値幅、値ざや)から利益を得る(取る)という意味で、一部のヘッジファンドやデイトレーダーなどはまさに値幅取りを狙った投資家です。
こういったやり方も投資手法の一つではありますが、目先の事ばかり追いかけていますと、大きな流れや潮流の変化を見落としがちとなります。
上昇途中の調整には、縦の動き(上下変動)の「値幅調整」と横の動きの(一定の時間の経過を要する)「日柄調整」とがあります。
投資家の多くは株価の上昇や下落といった縦の動きには敏感ですが、時間の経過(日柄)についてはあまり気にしないという傾向があります。
相場にもリズムがあって、3カ月や6カ月周期で相場つきが変わることは実際によくある事象です。個々の銘柄や経済などの状況によって変動のサイクルは変わってきますが、6カ月ごとの企業決算、3カ月ごとの四半期決算、信用取引における6カ月期日なども相場に影響していると考えられます。
また、同じ100円高でありましても、相場が低空飛行を続けた後の100円高と、かなりの期間上昇した後の100円高とでは意味合いが違ってきます。もしかすると前者は「上昇開始の狼煙(のろし)」で、後者は「最後の輝き」かもしれないというわけです。
目先の動きに気を取られてばかりでは大きなチャンスは見えてきません。昔から伝わる相場格言には「値幅見ず日柄見よ」とありますが、目先の上げ下げに一喜一憂せずに、現代ならば中長期の株価チャートを使って過去の転換点を確認しつつ大きな流れを見よというのが「日柄見よ」の教えです。
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【4】本日の経済指標等の結果 **
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◎週間の対外及び対内証券売買契約等の状況
本日は4月26日~5月2日分および5月3日~9日分が発表されました。
前回発表の4月19~25日までのデータでは、海外投資家(外国人)の日本株への投資は8210億円の買い越しでしたが、4月26日~5月2日は2056億円の売り越しに転じ、5月3日~9日(実質は7日と8日)は再び727億円の買い越しとなっています。
◎4月のマネーストック
日銀が国債購入を通じて市中に供給した資金が経済全体にどの程度回っているのかをみる指標で、代表的指標の「M3(現金、銀行などの預金)」の月中平均残高は3%増の1219兆2000億円で、ほぼ予想どおりの結果となっています。
◎4月末の東京都心オフィス空室率
4月末時点の空室率は前月末比0.04%上昇の5.34%でした。空室率の上昇(悪化)は1年10カ月ぶりことです。一方、都心のオフィス平均賃料は16カ月連続で上昇しており、賃料相場の底堅さは継続しています。
決算発表は今日明日で峠を超えます。自社株買いや増配など株主還元の強化を発表した銘柄がにぎわっていますが、相場は次のステージへ移行する端境期にあり、こうした時こそじっくり構えて、安いところをこつこつ拾ってゆくことが飛躍につながります。