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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
18060.49(- 7.74)▼0.04%
□ナスダック
4981.69(+ 5.50)△0.11%
□S&P500
2098.48(- 0.64)▼0.03%
□ダウ輸送株
8559.51(- 90.36)▼1.04%
□半導体株(SOX)
700.13(+ 3.95)△0.57%
□NY原油先物(6月限)
60.50(- 0.25)
□NY 金先物(6月限)
1218.20(+25.80)
□バルチック海運指数
634 (+ 45)
□為替
(対ドル)119.83(昨日比0.19円高)11982
(対ユーロ)134.41(昨日比0.33円高)13480
□CME日経225先物 19635(-145)※大阪先物比
13日のNY株式市場は、ダウが小幅続落。弱い経済指標が景気減速を意識させたことや、デュポンの下落が相場を圧迫しました。
4月の米小売売上高は前月比横ばいで市場予想を下回り、4月の輸入物価指数も予想に反して10カ月連続のマイナスとなったことが利上げの後ズレを意識させました。金利低下が株式相場を支援しダウは午前の早い時間に64ドル程度上昇しました。
ただその後は、弱い経済指標が景気減速を意識させ、米経済成長の見通しを下方修正する動きが相次いだことなどもあって買いが縮小。長期金利が上昇に転じたことも相場を圧迫しました。
主要3指数はこの日前半の上昇分を失い、前日終値付近で取引を終了。ハイテク株中心のナスダック指数はプラスを維持し小幅ながら3日ぶりに反発しましたが、ダウは構成銘柄のデュポンの大幅下落の影響もあって小幅ながら3日続落となりました。
S&P業種別指数は、テクノロジー、通信、資本財(工業、機械等)などが上昇した一方、公益(電力等)や一般消費財(小売り等)などが下げました。
個別銘柄では、自社株買いと増配を発表したクレジットのアメリカン・エクスプレス(アメックス)やデルタ航空が上昇。日本の商業ローン事業を売却する方向だと伝わったゼネラル・エレクトリック(GE)がしっかり。金先物が大幅に上昇したことを受け、ニューモント・マイニングやゴールドコープなどの産金株が軒並み上昇。SNS関連のジンガやフェイスブックなども上昇しました。
一方、化学のデュポンが大幅安。デュポンは取締役の選任で、物言う株主として知られる大株主と委任状の争奪戦となっていましたが、会社側が勝利したたことで株主還元拡大を期待していた向きの失望売りにつながりました。冴えない決算を発表した百貨店のメーシーズが下落。米鉄道公社アムトラックの事故が報じられていますが、この日はユニオン・パシフィックやCSXなどの鉄道株の下落も目立ちました。
ダウ構成銘柄では、インテル、ユナイテッドヘルス、IBM、アメックス、コカコーラなどがしっかり。一方、デュポンが大きく下げ、ホームデポやウォルマートなどが軟調でした。
NY原油先物(WTI)は上値が重く小反落。一方、弱い経済指標が相次いだことが緩和的金融政策が長期化するとの見方につながり、NY金先物は大幅続伸。4月6日以来、約1カ月ぶりの高値で取引を終了しました。
尚、バラ積み船運賃の国際市況を示すバルチック海運指数(BDI)が大幅高で4日続伸し、1月28日以来およそ3カ月半ぶりの高値水準となっています。
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【2】本日の注目点と話題 **
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◆昨日の日経平均株価は139円高で3日連続の上昇、4月28日以来およそ2週間ぶりに25日移動平均線を上回って取引を終了しました。上海株は4日ぶりに反落しました。
欧州株は英FT指数が上昇し、独DAXが下落するなどまちの動き。NY株は方向感なく前日終値付近で取引を終了しました。
CME日経225先物(円建て)は1万9635円で、昨日の東京市場の日経平均終値1万9764円と比べ130円ほど安い水準となっています。
◎日経平均株価と上下の節目
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2万0000円 節目、大台
☆1万9764円 昨日終値
1万9759円 25日線
1万9695円 一目転換線
1万9683円 一目基準線
1万9635円 CME日経先物
1万9536円 5日線
1万9500円 心理的節目
1万9458円 窓下限(5月8日高値)
◆本日の予定は、
◎週間の対外及び対内証券売買契約等の状況(8:50発表)
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本日は4月26日~5月2日分および5月3日~9日分が発表されます。
ちなみに前回発表の4月19~25日までのデータでは、海外投資家(外国人)の日本株への投資は8210億円の買い越しとなっています。
◎4月のマネーストック(8:50発表)
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金融緩和政策に伴い、資金が経済全体にどの程度回っているのかをみる指標で、代表的指標の「M3(現金、銀行などの預金)」は、3月は3%増で、4月も同程度の伸びが予想されています。
◎4月末の東京都心オフィス空室率(11:00発表)
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ちなみに、3月の東京都心オフィス空室率は前月比0.01ポイント低下の5.30%で、21カ月連続で改善しています。また、都心のオフィス平均賃料は15月連続で上昇しています。
その他、3月の携帯電話国内出荷実績、3月の特定サービス産業動態統計の発表が予定されています。海外では、週間の米米新規失業保険申請件数、4月の米卸売物価指数(PPI)の発表があります。
◎主な決算発表
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10:00 ゴールドウィン(8111)
11:00 雪印メグミルク(2270)
日清食品(2897)
11:30 日揮(1963)
アリアケジャパン(2815)
12:30 巴コーポ(1921)
エーザイ(4523)
13:00 レンゴー(3941)
第一三共(4568)
14:30 住友大阪セメ(5232)
住友不(8830)
15:00 国際石油開発(1605)
横河ブリッジ(5911)
日立製作所(6501)
シャープ(6753)
ニコン(7731)
近鉄G(9041)
・・・約430社が決算を発表。
NY市場では、百貨店のコールズが取引開始前、同じく百貨店のノードストロームおよび半導体製造装置のアプライド・マテリアルズが取引終了後に決算を発表します。
◆その他のトピックは、トヨタとマツダが提携発表、C型肝炎の特効薬上陸、中国の景気減速感強く追加緩和観測、ユーロ圏1~3月GDPは0.4%増、三井住友FGの前期10%減益、ドコモが折り畳み式アンドロイド端末、ソニーは4Kテレビ刷新・アンドロイド搭載で多様なアプリ、シャープ希望退職3500人募集。
日産の前期純利益18%増・配当も増額、村田製作所が島根に新工場、ジャパンディスプレイ前期最終122億円赤字、大和ハウス4期連続最高益へ・配当も増額、三和HDの前期は8期ぶり最高益、ユーグレナの今期純利益2倍、アマダ配当性向・来期以降も50%維持、テレ東の前期は過去最高益、五洋建の今期は2ケた営業増益見通し。
スクリンが大幅増益、コニカミノルタ業績好調で配当増額、ツガミやNTNも増配、神明HDが連結子会社にするため元気寿司を1株2500円でTOB、東急電鉄、アズビル、グンゼ、トーヨーカネツなどが自社株取得枠・・・等々。
◎明日の主な予定
15日(金)
4月の企業物価指数
4月の消費動向調査
週間の投資部門別株式売買状況
5月の米消費者態度指数速報値
5月の米ニューヨーク連銀景気指数
4月の米鉱工業生産・設備稼働率
◆今日の高島暦
< 相場の波動 > 乱高下して後安し
<相場高低判断> 前場軟弱、後場高し