■ テクニカル : 強弱感交錯
明確な方向感は生じていないものの、10日線を上値抵抗帯とする陰線が2本並んでいるため、再度節目の2万円の底堅さを試しに行く展開をケアしたいところ。
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□ 今晩のNY : 続伸優位も波乱含み
NYダウのテクニカルは月曜の下ヒゲ、昨日の長めの陽線により「リバウンド優位」な形状だけに、FOMCやイエレン議長の会見にて「年内利上げに固執しない」スタンスが示されるようなら18,000ドル台乗せが視野に。
ただし、デフォルトの現実味が増しているギリシャ情勢への懸念は継続するため 18,100ドル台では上値が重くなり、利上げ時期が具体的に示唆される場合には17,600ドル付近まで下値を試す展開に警戒したいところ。
□ 明日の展望 : ボックス相場継続
NY暴落以外のケースでは、20,100円付近では日銀のETF買い期待や外資勢の先物買いが下支えとなる一方、20,400円台後半ではギリシャ問題や週末の日銀会合に加えてテクニカル要因(膨大な累積売買代金)を意識した戻り売りが上値を抑える「直近レンジ内の推移」が本線。
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★ 明日の戦略 : 週末までの展開を意識しながら!
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最終的な明日の展望・戦略は、NY終了後の明朝コメントを参照していただきたいですが、NYが乱高下した場合でも明日のユーロ圏財相会合、週末の日銀会合を通過するまでは明確な方向感は生じにくい環境ですので、以下のフローで目先の乱高下を俯瞰しながら足場を固めていってください。
(1) 週内は3割前後の余力維持 : 先週の20,016円での底打ちを前提としているだけにもう少し強気度を上げたいところですが、現況でフルポジションで勝負するのはリスク過多。
(2) 悩んだらドル円に聞く!: 連日触れているようにドル円が122.45以上を維持しながら寄り付き直後から突っ込む場面では一時的に目一杯買うもの妙手。ただし、この場合も引けにかけては再度余力維持を優先。
(3) 持ち銘柄数は必要最小限に : ターゲットは「好トレンド or チャート良化中、かつ相応の商いのある銘柄」に限定し、東証主力:中小型株の比率は1銘柄:2,3銘柄でセットするのがおススメ。
また、ボックス相場を前提としている以上、銘柄数を増やすほどに回転や買い下がりが効きにくくなるため、持ち銘柄数は必要最小限に止めてください。
※ 業績や将来性以上にモメンタム(勢い)が重視される相場つきですので、弱テクニカル銘柄は「悩んだらポジション縮小」で。
『 マクロ経済 ≠ マーケット! 』