相次ぐ外国人旅行客キャンセル 懸念される経済への影響
隔離者1000人の可能性も。
【ソウル米村耕一、大貫智子】韓国で中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染が拡大している問題で、韓国保健福祉省は2日、国内で初めて感染者2人が死亡し、さらに初の3次感染者が出たと発表した。最初の感染確認から10日あまりで最も警戒していた3次感染が発生したことに韓国政府は衝撃を受けている。外国人旅行客のキャンセルも相次ぐなど、経済への影響も懸念され始めた。
一方、感染拡大を受け、外国人観光客の予約キャンセルも相次ぐ。旅行大手の「ハナツアー」によると、4~11日の間に予約が入っていた北京や上海発の団体客のうち、約300人がキャンセル。他の大手代理店でも中国人観光客の6月のキャンセル率が9%に上っているという。