中央日報日本語版 5月30日(土)15時19分配信
今月20日に中東呼吸器症候群(MERS)感染者が初めて発生すると、防疫当局は最初は「MERSは伝染力が非常に低い」と説明した。
患者と密接に接触した医療スタッフや家族など64人を自宅に隔離し、大きく広がらないと楽観した。 ラクダから感染した患者(1次感染)が人に移すケース(2次感染)はないということだ。
しかし韓国国内で患者は12人にまで増えた。このため、MERSウイルスがその間に強くなったり、遺伝子変移を起こしたのではないかという懸念が出ている。
韓国国内の最初の患者(68)はバーレーン・アラブ首長国連邦(UAE)・サウジアラビア・カタールの4カ国を訪問した。農場などでラクダと接触した可能性が高い。この感染者と接触した妻、同じ病室の患者と家族、医療スタッフの7人が次々と感染した。残り4人は最初の患者と同じ階に入院していた。1人が9-11人を感染させたのだ。
2002年11月16日に中国広東省仏山市で発症した重症急性呼吸器症候群SARSは、英語名の頭文字をとって、SARS(サースまたはサーズ)とも呼ばれています。2002~03年に端を発した世界的流行で、初めて発見されました。SARSコロナウイルスによる全身性の感染症ですが、肺炎の症状が前面に出るので呼吸器症候群という名がついています。
この病気は、患者さんの咳(せき)やくしゃみの飛沫や体液を介して感染します。そのため、とくに患者さんと密接に接触する家族や医療従事者の間で感染が広がりやすく、注意が必要です。
サーズが発生して世界に拡散を始めた時は世界中が恐怖に包まれた。呼吸が苦しくなり息が出来なくなる恐ろしい病気だった。しかも空気感染する厄介者だった。60歳以上の患者で致死率80%と言われる程で、治療にあたった医師や看護師にも死者が出た。
このサーズに非常に似た症状の病気で中東を中心に発生しているのが今回韓国で二次感染を引き起こした中東呼吸器症候群(MERS)です。