「株価指数」と言えば、最もメジャーでよく耳にするのが「日経平均株価」です。他にも株価指数には多くの種類があり、「東証株価指数」(TOPIX)や「NYダウ」もその一つです。
本日は、数ある「株価指数」の中でも特に覚えておいて頂きたい重要な指数をピックアップし、以下にて簡単にまとめさせて頂きました。特に、ビギナーの方はザッと目を通して頂き、徐々に慣れていって頂ければと思います。
☆ 覚えておきたい重要な株価指数 ☆
・日経平均株価
日本を代表する225銘柄で構成
・東証株価指数(TOPIX)
東証1部全銘柄の時価総額を指数化
・JPX日経インデックス400
ROEなど投資魅力の高い400銘柄
・ダウ工業株30種平均
米国を代表する主要30銘柄の値動き
・ナスダック総合指数
米ナスダック市場全銘柄の値動き
・S&P500種株価指数
全米の主要500銘柄で構成
・FTSE100種総合株価指数
英ロンドン市場の100銘柄で構成
・ドイツ株価指数(DAX指数)
ドイツの主要30社で構成
・上海総合株価指数
中国・上海取引所の株価指数
・香港ハンセン指数
主要38銘柄で構成する香港の指数
・SENSEX指数
インド・ムンバイ取引所の株価指数
上記以外にもありますが、先ずは上記の指数の意味をザッと頭に入れておいて頂ければと思います。
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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
18232.02(- 53.72)▼0.29%
□ナスダック
5089.36(- 1.43)▼0.03%
□S&P500
2126.06(- 4.76)▼0.22%
□ダウ輸送株
8482.31(- 68.97)▼0.81%
□半導体株(SOX)
720.20(+ 1.76)△0.24%
□NY原油先物(7月限)
59.72(- 1.00)
□NY 金先物(6月限)
1204.00(- 0.10)
□バルチック海運指数
586 (- 6)
□為替
(対ドル)121.50(前日比0.78円安)
(対ユーロ)133.83(前日比0.99円高)
□CME日経225先物
20365(+ 85)※大阪先物比
先週末22日のNY株式市場は、利上げが意識され反落しました。
米商務省が朝方発表した4月の消費者物価指数(CPI)で、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIが市場予想を上回る前月比0.3%上昇で、2013年1月以来の伸びを記録。物価が上昇すれば米連邦準備理事会(FRB)が利上げに動きやすくなるとの見方から債券が売られ(金利が上昇)、株式市場も売りが優勢となりました。
米長期金利が上昇したことを受けて為替市場では主要通貨に対しドルが上昇、ドル高が米企業業績を圧迫するとの懸念も相場の重石。途中、主要指数は下げ幅を縮小する場面がありましたが、イエレンFRB議長が午後の講演で年内に利上げを開始するのが適切と述べ、引けにかけて改めて売りが出ました。ただ、メモリアルデーの3連休を控えて相場は動きに乏しく、下値も限定的でした。
S&P業種別指数では、テクノロジーがしっかりだった一方、通信、生活必需品(日用品、タバコ等)、エネルギー、資本財(航空機などの重工業)などが下落しました。
個別銘柄では、農機のディアが上昇。朝方発表した四半期決算が懸念されたほど悪化しなかったことが好感されました。買収観測が根強い米ケーブルテレビ2位のタイム・ワーナー・ケーブルが物色され、保有していた中国の同業の株式を売却したことを明らかにオンライン旅行予約サービスのエクスペディアが大幅高。好決算を発表したヒューレット・パッカードも上昇しました。
顧客管理ソフト大手セールスフォース・ドットコムが上昇した一方、マイクロソフトが下落。マイクロソフトによるセールスフォース・ドットコムの買収交渉が合意に至らなかったと報じられています。原油相場の上昇一服でエクソンモービルなどのエネルギーが軟調。弱気な見通しを示したディスカウントストアのダラーツリーが下落。カナダの航空機大手のボンバルディアがボーイング機と競合する新型機の投入を検討していることを明らかにしたことから、競争激化懸念でボーイングが下げました。
ダウ構成銘柄では、ゴールドマン・サックス、アップル、アメリカン・エクスプレスなどが上昇した一方、ボーイング、メルク、マイクロソフト、ジョンソン&ジョンソン、エクソンモービル、キャタピラーなどが下落しました。
NY原油先物(WTI)は、為替市場でドルが上昇したことが相場の重石となり反落。為替市場でドルがユーロに対し上昇すると、ドル建てで取引されている原油などの商品(コモディティ)は割高に映るため売りがでやすくなります。NY金先物は小幅続落で取引を終了しました。
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【2】本日の注目点と話題 **
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◆先週末の日経平均株価は61円高で6日連続高。年初来高値も3日連続で更新しました。上海株は4日連続で7年3カ月ぶりに4600の大台を回復しました。NY株は3連休の前とあって小幅安で取引を終了しています。
CME日経225先物(円建て)は2万0365円で、先週末の東京市場の日経平均終値2万0264円と比べ100円ほど高い水準となっています。
◎日経平均株価と上下の節目
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2万0833円 ITバブル時の最高値(2000年4月12日)
2万0500円 心理的節目
2万0365円 CME日経先物
2万0320円 5月11日高値
☆2万0264円 先週末終値
2万0116円 5日線
2万0087円 窓下限(5月19日高値)
◆本日の予定は、
◎4月の貿易統計(8:50発表)
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3月の貿易収支(輸出額から輸入額を差し引いた額)は2年9カ月ぶりに黒字に転換しましたが、4月は特殊要因一巡で再び赤字に転じる見通しです。輸出の回復度合いも注目されます。
◎5月の金融経済月報(14:00発表)
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日銀が金融・経済情勢を分析し公式に毎月1回発表。日銀が金融政策を決定する際の基礎資料となっています。
その他、4月の民生用電子機器の国内出荷、4月の外食売上高、気象庁の3カ月予報の発表が予定されています。
なお、25日は香港、ドイツ、英国、米国などの各市場が休場となります。
◎市場変更
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日本アジアグループ (3751)
マザーズ →東証1部
フォーカスシステムズ(4662)
ジャスダック→東証2部
◎主な決算発表
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15:00 ダイドードリンコ(2590)
ウチダエスコ(4699)
◆その他のトピックは、アジアに発電設備・官民で受注計画、東芝の不適切会計・ほぼ全事業に疑念拡大、ヤマダ電が40店一斉閉鎖・都市部にシフト、ニチイ学館が都心で大規模な複合型老人ホーム、野村が資産運用会社を新設・地銀顧客に運用サービス提供、関空と伊丹の運営権はオリックス連合が取得する見込み、夏のボーナスはリーマン前の水準に迫る。
アイロムがiPS作成の特許を日米で取得、フジメディアがスペースシャワーに出資、JR6社の7~9月利用客4%増見込み、富士通がネットワーク機器事業を再編、太平洋セメ海外増強、大塚薬は香港で機能性食品拡販、日本調剤が在宅医療に全店で対応、サンリオが米でアニメ制作。
米運用会社が鬼ゴム株5.6%保有、米ファンドがベネッセHDの大株主に、プリマハム公募増資などで101億円調達、トスネット公募増資などで5億円調達、三陽商会の1~6月は増益見込み、ファーマライズが増配、ネクソンが発行済みの1.7%を消却、養命酒は株式併合と売買単位引き下げで最低投資額5分の1に、SMK、日本ケミが自社株取得枠・・・等々。
◆今日の高島暦
< 相場の波動 >
下寄りすると後場へかけて強し 上放れすると保合
<相場高低判断>
伸び足短き相場なり