米サプライマネジメント協会(ISM)が1日発表した6月の製造業景況感指数は50.2と前月より0.6ポイント改善し、好不況の分かれ目である50を5カ月ぶりに上回った。前月を割り込むとの見方が多かった事前予測を上回ったが、インフレ懸念を示す指標は一段と上昇している。
内訳では鉄鋼やコンピューター製品などの需要が堅調で「生産」が51.5と前月比わずかに上昇。一方、自動車販売の低迷などで「新規受注」がわずかに下落したほか、失業率の悪化で「雇用」も1.8ポイント低下した。
「価格」は91.5と前月比4.5ポイントの上昇で、1979年以来の高い水準。製造業の仕入れ負担が高まり、価格転嫁によるインフレ圧力が強まっていることを示した。


