爺ちゃんが小さい時から「運動会は秋」と決まっていた。
天高く馬肥ゆる秋…と言われるくらい爽快な気候の秋の運動会だった。
何十年も続いて来た秋の運動会に異変が。
地球温暖化に伴う高温が続く夏。夏の気候が本来なら秋であるべき9月10月にまでずれ込む。
運動会で参加者が熱中症でバタバタと倒れる。こんな事態が続出した。
それで秋から春に切り替えた学校が多くなった。
今日は一番下の孫が通う学校の運動会だった。
今日の気温27度だった。夏日だよ夏!
直射日光を浴びるグラウンドでの体感温度は30度を超えている。
爺ちゃんの住む地域では春が短く4月から夏日が続いている。5月なんかは真夏日が一週間も続いた。
今では春と秋が1ヶ月半ずつで冬が3ヶ月、それ以外の期間は全部夏の様相になってしまった。
一酸化炭素の増加が止まらない。温暖化が急速に進み始めると言われる危険水準が400ppm。
今年はこの線を越えてしまった。人類が犯してはいけない危険ラインを越えたのだった。
温暖化は地上の永久凍土や氷を融かし大量の水を増やす。グリーンランドの陸氷が融けて流れる様はごうごうと音を立て、まるで急流の川になっている。
南極でも棚氷が融解し海に流れ出す。増えた海水の量は地球上の水面を20cmも上昇させた。
増えた膨大な体積の海水がプレートに圧力をかける。巨大地震が頻発する昨今の状況は温暖化と無関係ではない。動くプレートに更にかかる圧力。その隙間を地球内部からマグマが上昇して来る。
今日は鹿児島県屋久島町の口永良部島で大噴火の可能性が出て来た。
口永良部島や桜島・霧島・阿蘇など九州も、御嶽山や箱根も浅間山も草津白根山も、吾妻山も蔵王も、北海道十勝岳も日本中の火山が爆発する事態になっている。